香貫山の植物  ツルボ (番外編 アセビ)    

 今年もツルボが新桜台のイチヨウ(八重桜の一品種)の下に咲き始めた。先月末にここの下草が刈り取られ、下の画像は8月13日に撮影されているので、草刈後約2週間でツルボが咲き出した事になる。
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             (刈り取られた枯れ草を取り除いて全体姿が現れた)   
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                    (薄紫色の綺麗なツルボの花)
            
 昨年も下草が刈り取られた直後にこのツルボは現れている。
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     (刈り取られた枯れ草の間から生え出たツルボ達  昨年の8月30日より転載)

 資料によると「ツルボは春と夏、2回葉を展開させる。刈り取り草地に生育するツルボは、春の田植え前の草刈後に葉を展開させ、夏草が茂るに伴って一度休眠し、その後お盆頃の草刈後に花茎を伸ばすと同時に再び葉を展開させる。」とある。香貫山では冬を迎えて草刈が行われ、もう1回は7月後半(お盆前)に行われる。香貫山の草刈サイクルがツルボの生育条件に合致しており、7月後半の草刈後に咲き始めたのだ。ツルボが出現して花を咲かせる為には、2回の草刈が必要条件だったのだ。

<ツルボの花>
 ヒガンバナ科のヒガンバナやキツネノカミソリは花が咲く時は葉が無いが、ユリ科のツルボは数本の細長い葉の間から花茎を伸ばしている。
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              (ツルボの花は葉を伴って咲き始める)

 花茎の上部に穂のような総状花序をつけ淡い紫色の花をたくさんつける。
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               (総状花序の下から順次淡い紫色の花を咲かす)

 隣の花序の一番最初に(一番下で)咲いた花を拡大して見ると
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               (花被片は6枚,雄しべも6本で構成されている)
 葯を付けた雄しべの間に白い1本の棒が見えるが、これは雌しべの子房の先の柱頭だ。

 資料を見ると「日当たりよい道路端に、紫紅色の小さな花をつけた姿を見せる。上品な花だが、小さなせいか、あまり目立たない。ツルボが終わる頃に、これと入れ替わるように咲くヒガンバナは絢爛そのものである。ツルボは、まるでヒガンバナの引き立て役として存在するようだ。」とある。ヒガンバナは何処に有っても目立つがこのツルボは確かにカメラ目線では綺麗だが、草叢の中では目立たず、注意していないと見落としてしまう。

<ツルボの実>
 次の画像で一番右下の花には既に緑色の実が形成されている。
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               (花被片の中に緑色した若い実が出来ている)

 花後にどんな実が生るのか観察を続けて行く事としよう。

 ツルボの名前の由来は不明であるが、別名をサンダイガサと言い、公卿が宮中に参内するときに従者が差しかけた傘をたたんだ形に似るためと資料にある。残念ながら、参内傘など見た事も無い。

<ツルボ(蔓穂)>
  ユリ科、ツルボ属
  別名:サンダイガサ(参内傘)
  名前の由来:和名の由来は不明だが別名はたたんだ参内傘に似ている

<特徴>
  多年草
  8~9月咲き 
  日当たりの良い草地に生える
  葉は細長いニラ状でムスカリに似ており球根も酷似する
  草丈20センチ程度

《番外編》 アセビの蕾
 アセビに付いては1月6日に蕾を、3月11日に花を、4月11日に新芽を、5月22日に実を綴った。そしてそれぞれの記述を1月6日に集約させてきた。今回は、前回アセビの蕾に付いて綴った時の再確認事項に付いて綴る。
 再確認事項は「アセビの蕾は花後の実が育ち始める頃から成長を始めるとある。今年の7月から9月にかけて実と蕾の育成状況を観察しようと思う。」であった。

 最近のアセビを覗き込むと、資料通り今年の実が生育中なのに既に新しい蕾が成長し始めている。この蕾が来年の春先に開花するのだが、随分と長い期間を掛けて育成されるのだ。
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           (下には今年の実が生育中、上には来年の蕾が成長し始めた)

 実と蕾を拡大して以下に載せる。
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                       (生育中の実) 
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                       (成長し始めた蕾)    

 今日のウォーキングは香貫山で歩数は8,785歩、今週の累計歩数は25,342歩/4日。

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