香貫山の植物  フユノハナワラビ

フユノハナワラビ(冬の花蕨)

 フユノハナワラビは昨年の12月に大楠山高尾山で見ているが、香貫山でも見つけたので香貫山の植物として改めて綴る。

 フユノハナワラビは水平に広がった栄養葉から垂直にスクッと胞子葉を伸ばしている。
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 ここには二株生えていて、奥にもう一株生えているのが見える。

<フユノハナワラビの胞子葉>
 胞子葉の高さは20~30cmほどで、葉柄の先の方は黄色~黄淡褐色の胞子嚢を穂状に群生させる。
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 穂状に付いている胞子嚢を拡大して見ると、多くの胞子嚢は球を二分する線が見える。
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 一部の胞子嚢は割れ目から裂けて白いものが見える。もう胞子を出し始めているのだろうか。
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<フユノハナワラビの栄養葉>
 栄養葉は葉軸が三つに分岐して、それぞれシダ特有の形をしている。
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 栄養葉を拡大して見る。
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 更に拡大して見ると、葉の裂片の縁には細かい鋸歯がある。
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 奥に生えていたもう一株の栄養葉は全体の形が若干異なって見えるが、葉の裂片の縁に細かい鋸歯があるのは同じだ。
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 フユノハナワラビと同じ科、属にオオハナワラビがありフユノハナワラビに良く似ている。相違点の一つが栄養葉の裂片の縁の鋸歯が細かいものがフユノハナワラビで、鋸歯が粗いものがオオハナワラビだと言う。
 香貫山の別の場所で、このオオハナワラビと思われる鋸歯が粗いものも見つけたので明日綴る事とする。

<フユノハナワラビ(冬の花蕨)>
  ハナヤスリ科、ハナワラビ属
  名前の由来:冬に付く胞子葉の先の胞子嚢群を花に見立てた
<特徴>
  冬緑性シダ植物、山野に生える
  栄養葉の柄は長く、基部近くで胞子葉を分岐する
  栄養葉は葉軸が三岐し、小羽片は広卵形で鈍頭
  胞子葉は栄養葉より長く、上部につく胞子嚢穂は2回~3回羽状に分岐し、円錐状に丸い胞子嚢をつけ、秋に熟した後に枯れる。

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この記事へのコメント

寅太
2010年11月09日 08:38
香貫山で新種の発見、おめでとうございます。
胞子嚢から白い綿のようなものがでてくるところまでは観察していません。
さすがは見る目が違います。
ムラサキセンブリとアケボノソウも早く見つけていただけませんか。
2010年11月09日 17:55
寅太さん、今晩は。
香貫山でもフユノハナワラビが見つかるとは思ってもいませんでしたので、見た瞬間はびっくりしました。おまけにオオハナワラビまで見つけ、今日のブログに載せました。
そうですね、香貫山でもムラサキセンブリとアケボノソウもも見つけたいですね。見つけたら腰を抜かすかな(笑)。
2010年11月09日 20:06
自然のフユノハナワラビは大きくて綺麗ですね、区立植物園のものは今年は元気がありませんでした。
2010年11月10日 23:19
OSAMIさん、今晩は。
植物は生えている環境によって大きくもなり、小さくもなりますね。香貫山でも上の画像中のものよりも小さいものも有りました。元気の良いものを掲載してあります。
2010年11月13日 00:29
こんばんは。
フユノハナワラビ、香貫山でご覧になりましたね。
見つけると意外にあるようです。
オオハナワラビもご覧になられたようですね。
高尾でも、見つけますが、オオハナワラビか見分けるのが難しいです(笑)
胞子葉は撮りますが、胞子嚢の割れ目まで綺麗に撮られていますね。
ハナワラビを見つけたら良く観察してみたいと思うます。