岩岳山ウォーキング(その1)

ログペンション・シンフニー(620m)~荷小屋峠(1,100m)

 5月2日にアカヤシオの咲く岩岳山に行ってきた。静岡県北西部の旧春野町にある岩岳山はヤシオツツジ(アカヤシオとシロヤシオ)の群生地として昭和49年に国の天然記念物に指定されている。今回、岩岳山山頂付近で見た薄ピンク色のアカヤシオは天空に咲く可憐な花の感じであった。

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 この日は全国的に高気圧に覆われて風も無い五月晴れの一日であった。スタート前に駐車場から見た岩岳山と思われる山も青空の中に聳えていた。
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 駐車場脇に初めて見るウワミズザクラ(上溝桜)がサラシナショウマに似た白い花穂を空に突き出して咲いていた。
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【ログペンション・シンフニー駐車場 8:30発】
 これから進む小俣林道脇に色々と注意書きが有った。要約すると、400m先にゲートが有るのでここで車を降り、ヤシオツツジの咲く岩岳山山頂までは往復7時間かかる。従って体力、気力、装備、時間を確認して無理な登山は止めましょうと、安易なお花見物を諭している。
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 数年前まではこの先の気田営林署の小俣事業所跡地まで車で入れたのだが、現在はこの区間約4kmを往復で2時間歩く必要がある。天空の名花を見る為には全工程7時間の内、2時間も単調な林道歩きを覚悟しなければならないのだ。
 10分ほどでゲートを通過した。
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 この日、我々は岩岳山往復ではなく岩岳山から次に南側にある入手山を経由してゲートに戻る周遊コースを取ったので帰路の林道出口を右に確認しながら先に進んだ。
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 所々に小さな滝が現れて単調になりがちな林道歩きを楽しませてくれた。
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 ウツギの白い花も顔を出していた。
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【小俣事業所跡 9:30着】
 約1時間で小俣事業所跡に到着し暫しの休憩を取った。
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【小俣事業所跡 9:35発】
 ゲートを抜けて小俣林道を更に進んで行くと円錐花序の蕾を付けた植物があった。調べたが名前は不明だ。(2010年5月5日 追記。信徳さんからの情報でヤマゴボウと判明しました。)
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 10分も歩いた所で林道は通行止めとなっていて林道脇に説明板が立っていた。説明板を見ると、この先の林道に大崩落地点があり左の森林管理者作業道を進めと記されていた。この先を歩いて得られた情報等を説明板に追記して以下に載せる。
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 しかし、これから進む森林管理者作業道にも大崩落地点が有ると記されている点が心配になった。
 森林管理者作業道は木俣川へと降りて行き丸木橋を渡った。
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 足元にはヨゴレネコノメソウも咲いていた。
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 木俣川を越えると植生林の急登になった。25分程登って行くと平坦にはなったが、崩れた斜面を横切って進む道になった。どうもここが説明板にあった大崩落地点の様だった。倒れた木の根っこやロープに掴りながら慎重に進んだ。
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 難所を越えると直ぐに小さな道標が現れた。岩岳山登山道 0.3k地点と記されていて、横には歩程図も併記されていた。
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 ここは分岐地点で下りの尾根道には進入禁止のロープが張られていて、その前に説明板が立っていた。ここは上に記載した木俣林道通行止め説明板にあった旧道と森林管理者作業道との分岐地点だったと判明した。
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 そして、道標の歩程図からするとこの先、水場が0.6k、荷小屋峠が1.7k、岩岳神社が2.7kとまだまだ大分歩くことも判明した。
 分岐地点から10分弱で最後の水場(道標にあった、水場 0.6k)に着き、
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【荷小屋峠 11時10分着】
 更に約40分植生林の中を歩いて荷小屋峠に到着した。
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 「京丸・岩岳山自然環境保全地域」の説明板の足元に例の小さな道標が括りつけられていた。
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 岩岳山はアカヤシオとシロヤシオの群生地として昭和49年に国の天然記念物に指定されている割には道標が解り難いし、登山道の整備も良くないと感じた。天空の名花に心無い人をあまり近づかせない様にしているとも感じたのだが・・・。

<ウワミズザクラ(上溝桜)>
  バラ科、サクラ属
  名前の由来:下記
<特徴>
  落葉高木
  4~5月、山桜が咲いた後に咲く
  ブラシを上向きにしたような集合花の白い花を咲かせる
  幹の肌は桜に似ているが白い
  8月に6mm位の赤い小さな実をたくさんならせる
  樹高20mになる
<名前の由来>
  名前の由来には諸説ある。
   ・木の表面に溝が多くあることから、うわみぞ(上溝)それから転訛して、ウワミズとなり、ウワミズザクラと呼ばれたという説。
   ・この材の上に溝を彫ってその材を火の中に入れ、亀の甲羅を焼いて甲羅のヒビ割れ方により吉兆を占った奈良時代からの亀卜というものに使ったので上溝桜といい、それが転訛したという説。

<ヤマゴボウ(山牛蒡)>
  ヤマゴボウ科、ヤマゴボウ属
<特徴>
  多年草
  6~9月に咲く、白い穂状になる集団花
  根には有毒成分がある、根から利尿剤が取れる
  葉はよく煮れば食べられる、葉の長さ20cmまで
  草丈1mまで
  
 明日に続く。

この記事へのコメント

2010年05月04日 20:30
アカヤシオは素敵です。枝振り花とも綺麗です。不明の山野草は「ヤマゴボウ」ではないでしょうか?
hanatetsu
2010年05月04日 21:12
花の様子がイマイチはっきりしませんが、信徳さんのヤマゴボウに1票です。
当方、ヨウシュヤマゴボウには出合っていますが、ヤマゴボウは初見でした。
2010年05月05日 12:12
林道歩きも大変ですが綺麗な滝などがあると慰められますよね、それにしても時間的にもハードな山行のようですし以降の綺麗なアカヤシオを期待しています。
寅太
2010年05月05日 16:52
国の天然記念物のヤシオツツジをありがとうございます。
東京営林局の看板がありますが、森林管理では静岡も関東なんですね。
いまは関東森林管理局が全体を見ていると思います。
むかし懐かしい営林署ですがいまはその組織はなく、看板が残っているのが見られます。
高尾は平塚営林署なんですね。
多分、多摩が神奈川県の名残で、国有林は平塚の管轄下だったのでしょうか。
静岡まで入ると江川太郎左衛門と関係もでてきそうですね。
連休の人の出で、関東営林局の腕章をした係員が警備をしていましたが、平塚営林署ですかと聞いたら、平塚に本署があると誇らしげに話していました。
ウワミズザクラは高尾にはたくさんありますが、そちらでは珍しいのでしょうね。
得体の知れない草は、信徳さんに同意します。
ハシリドコロとそっくりで、いかにも毒草の感じです。
花哲さんのヨウシュヤマゴボウのご本家で、山菜で「ヤマゴボウ」として売られているものは、モリアザミなでです。
あわててヤマゴボウと思って食べないで下さい。
これはどちらかの名前を変更するべきでしょう。
2010年05月05日 17:31
信徳さん、今日は。
アカヤシオは控えめで可愛い感じの花でした。標高1000m以上の厳しい天空に生えて、長い年月を経て咲き誇っていました。不明の山野草はヤマゴボウに間違いないですね。追記しておきます。有難うございました。
2010年05月05日 17:36
hanatetsuさん、今日は。
葉の様子と蕾の様子から信徳さんからの情報ヤマゴボウで間違いないですね。花が咲いている所を撮影したいですが、岩岳山は遠すぎるので再訪問は考えていません。
2010年05月05日 17:39
OSAMIさん、今日は。
今回の林道歩きは滝や花の観察で苦痛を感じませんでした。アカヤシオを見る期待も大きかった為かもしれません。しかし、アカヤシオにたどり着くまでが長かったです。
2010年05月05日 17:51
寅太さん、今日は。
シロヤシオは丹沢山塊で見ることが出来ますが、アカヤシオはここ岩岳山が良いと聞き訪れました。時期的にもベストのタイミングで良かったです。
営林署の変化に詳しいですね。私はさっぱりダメです。使用にはこの辺りは昔、気田営林署だったとありました。ウワミズザクラは私は初めて見ました。不明の山野草は信徳さん情報のヤマゴボウで間違いないと思います。花の咲いている所を撮影したいですが、片道4時間半も掛かるので再度の訪問は考えていません。
2010年05月06日 00:06
こんばんは。
アカヤシオの花は初めて見せていただきました。
遠くの山々をバックにピンクの花が綺麗ですね。
白いウワミズザクラは、サラシナショウマに似ていますね。こちらでも大きな木の上で白い花房を咲かせています。
歩いている途中で水辺の音は、気持ちが良いものですね。
白いウツギの花も咲いて可愛いですね、ヤマゴボウの花は初めてです。
2010年05月06日 14:28
杏さん、今日は。
アカヤシオは前から見たい花の一つでしたが今回でやっと念願を果たせる事が出来ました。ウワズミザクラも他の方のブログでは見ていましたが実物は初めてでした。ヤマゴボウも初めてでしたので、花が咲いていれば良かったのですが・・・。