白馬岳ウォーキング(その11)          

白馬山荘(2,832m)~杓子岳(2,812m)~白馬山荘(2,832m)(前半)

 昼食は、白馬山荘とは別建物のレストランスカイプラザ白馬でラーメンを食べた。白馬岳山頂からの下りは霧の中でしかも風が強かった為、体が冷えていて温かいラーメンはとても美味しかった。
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 ここには缶ビールだけではなく、生ビールまである。これは晩までお預けとした。

【白馬山荘 11:50発】
 昼食後は途中のお花畑の観察を兼ねて杓子岳まで往復する事にした。山荘に重いリュックを置き、防寒対策をして水だけを持って出かけた。
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 暫くは尾根道を下って行く。左右はお花畑だったが保護用ロープに囲まれて、植生再生中であまり花が咲いていないようだった。遠目にピンクのコマクサの群生を見る事が出来たが、生憎の霧の中、撮影が出来なかった。帰り道では、ここで雷鳥を見つけたが、ズーム撮影でカメラに捉える前にハイマツの中に入り込まれてしまった。
 10分程歩くと大雪渓への分岐に到着した。翌朝はここを左に曲がるが、この日は真っすぐ杓子岳方向に進んだ。
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 左側の谷底を覗くと白や青紫の花が群生しているお花畑だった。
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 青紫色の花は花情報に記載されていたヤチトリカブトの様だった。時間が有れば降りて観察したかったが先を急いだ。
 足元にトウヤクリンドウが現れて来た。トウヤクリンドウは(その8)で綴ったが雷鳥坂ではアチコチで見た。しかし、どれも花は開いておらず不満を残す姿であった。しかし、ここのトウヤクリンドウは何と全ての花が半開していた。
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 トウヤクリンドウは「日が差さないと花を開かない」と(その8)で綴った。時刻は12時を過ぎていたので、霧が掛かっていなければ開花条件を十分に満たす。 ヒョットすると少し前までは霧が掛かっていなかったのかも知れないな?
 今、改めて上の画像を良く見るとトウヤクリンドウの左横に白い小さな花が咲いている。シラタマノキ(ツツジ科)の花の様だ。シラタマノキの実は一昨年10月に那須岳で見ていたが、花はまだ見ていない。、残念ながらその花を撮影し損なってしまった。
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 尾根道の左谷底に雪渓と村営山荘が見えていた。翌日はここを通過するはずだ。
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 尾根道を更に下って鞍部に至ったところにお花畑が現れた。非圧縮の画像を以下に載せるので時間の許す方は2回クリックで拡大して観察して下さい。
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 霧の中でなく、青空の下であればもっと鮮やかだったで有ろうが、それは致し方がない。このお花畑で一番多く咲いていたのが黄色の花のカンチコウゾウリナ(寒地顔剃菜)(*)だった。
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<カンチコウゾウリナ(寒地顔剃菜)>
  キク科、コゾウリナ属
<特徴>
  2年草、亜高山帯~高山帯の砂礫地や開けた草地に生える
  花は7~8月に咲く、 頭花は直径2,5~3cm
  草丈は高さ25~50cm、茎に豪毛が多い
  豪毛の長さは0.5~2mmで黒色
 
 栂池ヒュッテ付近で、このカンチコウゾウリナに良く似たミヤマコウゾウリナ(深山顔剃菜)(*)を見ていたが、(その2)で記載漏らしてしまったので、ここで比較のために載せると同時に(その2)にも転載しておく。
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<ミヤマコウゾウリナ(深山顔剃菜)>
  キク科

 上のお花畑の中で一際目立っていたのがクルマユリだった。ズームで撮影した。
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 上のクルマユリの後に咲いている紫の花はクロトウヒレン(黒唐飛廉)(*)だ。これは別の場所で撮影した画像を以下に載せる。
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<クロトウヒレン(黒唐飛廉)>
  キク科、トウヒレン属
<特徴>
  多年草、高山帯の開けた草地や礫地に生える
  花は7~9月に咲く
  草丈は30~50cm、葉には翼がある
  頭花は1茎に1~6個付き、ほとんど柄が無い
  総苞は暗紫色。

 更に進むとヤチトリカブト(谷地鳥兜)(*)が群生しているお花畑が現れて来た。これも非圧縮の画像を載せるので時間の許す方は2回クリックで拡大して観察して下さい。
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 ヤチトリカブトの画像を以下に載せる。
画像<ヤチトリカブト(谷地鳥兜)>
  キンポウゲ科、
<特徴>
  多年草
  湿り気のある川岸、林縁に生える
  花は8~9月に咲き色は青紫色で長さ3cmほど
  茎の先に総状につく
  葉は 掌状で5つに深く裂け、それぞれに深い切れ込みがある
  草丈は1.5m



 ここのお花畑を仔細に見ると白い花のタカネイブキボウフウやイブキトラノオ(*)等も生えている。ピンクの花は何だろうか?

 更に進むと黄色の花が咲いていた。キオン(黄苑)だった。
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<キオン(黄苑)>
  キク科、キオン属
<特徴>
  多年草、山地の草地に生える
  花は8~9月に咲く
  草丈は0.5~1m
  葉は互生し、長さ5~15cmの広披針形で分裂しない
  茎の上部に多数の頭花を散房状につける
  頭花は直径2cmほど、舌状花はふつう5個
 
 翌朝下る予定の大雪渓がお花畑の向うに見えて来た。
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 翌日歩く大雪渓はお花畑の直ぐ先に見える雪渓ではなく、ズーッと下に見えている雪渓を歩くはずだ。しかし、大雪渓はこんな高い所から続いているのだろうか?

 明日に続く。

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この記事へのコメント

2009年09月10日 08:57
山荘の画像で生ビールありますは見落しませんでしたが、ちゃんと記述もありました。でも寒そうで、ここはラーメンですね。
2枚の2回クリックはどちらも素晴らしい。画像にお金の挿入口があればクリックします。
クルマユリはばっちり車の葉が見えます。クロトウヒレンはなかなか味のある花ですね。
最後にヤチトリカブトですが、谷地ではちょっと名前が弱いように感じます。
高山帯らしい名前を付けてやりたい花なので、ミヤマトリカブトが良いのですが、すでに名前が先取りされています。
チシマトリカブト、エトロフトリカブトくらいではいかがでしょう。
そのものズバリ、ハクサントリカブトにしましょうか。
お花畑の向こうの大雪渓、明日が楽しみです。でも高山植物に魅かれて、登山ルートから外れないで下さい。
2009年09月10日 15:09
こんにちは
2,832mの白馬山荘厳冬期には無人となるのでしょうから維持管理が大変そうですね。素晴らしい景色の数々楽しませて頂いた上に綺麗な花たちも楽しませて頂きました。この花の中で「クロトウヒレン」は初めて見ました。
2009年09月10日 18:48
冷えた時は温かいラーメンが美味しいですし、ここでは食べた事はありませんがビフテキも有るようですね。
綺麗な花の画像などを楽しませて頂きましたし、大きい画像はPCに取り込み保存させていただきました。
2009年09月10日 20:53
素晴らしいお花畑ですね。こんなところで一日中でも居たくなりますね。
hanatetsu
2009年09月11日 14:31
今回のお花畑の画像はいずれも秀逸ですが、最後のお花畑と大雪渓の画像は傑作ですね。娘たちと一緒にお尻で滑ったことを思い出しました。
クロトウヒレン、タカオヒゴタイの花とよく似ています。
*****************
「健やかウォーキング」遡って拝見させて頂きます。
なお、「路傍の花」を近く再開しますので、気が向きましたら遊びに来てください。                                                         花哲

2009年09月11日 18:12
寅太さん、今晩は。
やはり、冷えた体にはビールよりもラーメンでした。画像にお金の挿入口、検討しましょうかね(笑)。トリカブトの違いは良く解りません。今回は、花情報にのっていたので、その名前をそのまま使いました。それぞれ咲いていた地名を使って名前を付ければ一番解り易いですね。そうするとシロウマトリカブトになりますね。大雪渓はもう少し、お待ち下さい。
高山植物(カライトソウ)に魅かれて、登山ルートから外れたのは今回は一度だけ有りました。小道があったので安心でした。
2009年09月11日 18:16
chiharuさん、今晩は。
白馬山頂は冬は大雪ですから、閉鎖されるでしょう。積雪に耐えられる構造になっていると思います。珍しい高山植物はまだまだ続きます。
2009年09月11日 18:20
OSAMIさん、今晩は。
冷えた体だったので、他もろくに見ずにラーメンをオーダーしましたよ(笑)。ビフテキには気付きませんでした。大きい画像を活用して戴ければ撮影してきた冥利に尽きます。
2009年09月11日 18:23
信徳さん、今晩は。
そうですね、一つのお花畑に一日中、いや半日でもいるのは楽しいでしょうね。ウォーキングも兼ねていますので、止まっていることが出来ません。
2009年09月11日 18:28
hanatetsuさん、今晩は。早い復帰で良かったですね、嬉しいです。又、そちらにもお伺いします。
大雪渓とお花畑は霧の中だったので、少し残念でした。晴れ渡っていれば、もっと素晴らしい景色になったのかな、と思っています。hanatetsuさんは白馬岳に行かれた事があったのですか?良い所ですね。

2009年09月11日 23:36
こんばんは。
お花畑に咲いている花の多さには驚きました。
一度にこれだけの色とりどりのお花が咲いていて凄いですね。
緑の斜面に鮮やかな花が素敵です。Wクリックで拡大して見せていただきましたが鮮やかな色した花たち、青紫色のヤマトリカブトの花の群生が見事です。
大雪渓をバックにしたお花畑も素敵です。
2009年09月12日 06:40
お花畑の画像を改めてゆっくりと見て、色々の花が咲いていたことが解りました。現地では歩いている最中に撮影していますので、目立つ物ばかりにしか気が付きません。時間をかけてユックリ観察すると、色々の種類を発見できるでしょうね。このお花畑を撮影している時はガスが掛かっていたので色が上手く出ていません。晴れていればもっと素晴らしかったのではないかと思っています。