小田貫湿原の花(その3) (番外編 ゲンノショウコウ比較)            

アカバナ、アキノウナギツカミ、ミズヒキ、キセルアザミ、アケボノソウ

 小田貫湿原は道路と林に囲まれている。道路沿いに湿原の端まで到達した後、林縁を歩いて一周する事とした。林縁の他に、木々が伐採されて草叢になっている所や小川沿いの所もあり、いろいろの草花がまだ咲き残っていた。初めて見る花やあまりお目にかかれない花を中心に綴る。

<アカバナ>
 豆の莢の様なものが伸びている草に、小さな薄赤紫の花が疎らに咲いていた。アカバナ科のアカバナだった。
画像画像




 
 花の色は赤というよりはピンク色だ。名前の由来を調べると、秋に葉が赤くなるからだと言う。アカバならば頷けるが、アカバナはやはり、花が赤いと思ってしまう。

<アカバナ(赤花)>
  アカバナ科、アカバナ属
  名前の由来:秋に葉が赤く色づく
<特徴>
  1年草、日当たりの良い低湿地に生える
  7~9月咲き  
  小さい花だがサヤは大きい
  草丈40cmまで

<アキノウナギツカミ>
 ママゴノシリヌグイやミゾソバに似たタデ科の花が咲いていた。茎や葉の様子からアキノウナギツカミの様だ。
画像

画像画像


<アキノウナギツカミ(秋の鰻掴み)>
  タデ科、タデ属
  名前の由来:うなぎが掴みやすい
<特徴>
  1年草、日当たりの良い湿地に生える
  7~10月に咲く、花はミゾソバに似ている   
  葉は茎を抱くようにやじり形になる
  茎や葉柄に小さなトゲがあり他の草にも絡む  
  草丈1m以上でつる性
  似ている同属のウナギツカミは6~7月に開花し草丈30cm程度

<ミズヒキ>
 ミズヒキも沢山咲いていた。普通見かけるミズヒキよりも濃い赤色だったし、花も大きく開いていたので以下に載せる。
画像画像



<キセルアザミ>
 花茎を長く伸ばして下向きに花を咲かせているアザミはキセルアザミだ。この花には箱根湿生花園で最初に出合った。
画像画像


<アケボノソウ>
 林縁から綺麗な小川の辺に出たら、白い花を沢山付けた潅木の様な株があった。
画像

 近づいて花を見るとアケボノソウの花だった。
画像画像


 この花にも箱根湿生花園で最初に出合っている。そこで見たアケボノソウの株はスクット1本立ちだったが、ここで見た株は左右に大きく枝分れしていて沢山の花を付けていた。

 この他に、ワレモコウ、サワヒヨドリ、タムラソウ、オミナエシ、オトコエシ、ミゾソバが咲いていたが花の最盛期を過ぎていたり、よく見かける花なので割愛する。

《番外編》 ゲンノショウコとミツバフウロ
 
 小田貫湿原の林縁にはゲンノショウコウも沢山咲いていた。先日三国山ウォーキングの中で、ミツバフウロを綴ったが、ミツバフウロとゲンノショウコの違いは「ゲンノショウコには茎や蕾に毛があるが、ミツバフウロには毛がないので見分けられる」と綴った。その毛を意識して撮影した。
画像画像


 茎にも萼にも実にも毛がびっしりとはえている。

 また、両者の葉の違いは「ミツバフウロの葉は掌状で、ふつうは3深裂し、裂片は菱形状で、先がとがる」と綴った。上の画像の葉を見ると、ゲンノショウコウの葉は「裂片は菱形状で、先がとがる」とは言えない。
 一方、三国山で見たものを以下に転載するが、「裂片は菱形状で、先がとがる」と言える。
画像

 三国山のものの毛の有無がはっきりとしていないが葉の違いからはミツバフウロとしてよさそうだ。

この記事へのコメント

2009年09月30日 18:33
今晩は
アカバナは小さいけど可愛い花ですね。ミズヒキの花此処まで拡大したものを初めて見ました。アケボノソウは以前には見られましたが今年は又見ていませんでした。色々な花田著見せて頂き有り難う御座います。
2009年09月30日 18:43
アカバナというのはアカバナユウゲショウのように赤い花と思っていました(笑)、アケボノソウが清楚な花を綺麗に咲かせていて素晴らしいです。
2009年09月30日 19:48
アケボノソウが有りましたね。大好きな花の一つです。横に枝分かれして少しだらしなさそうですが大きな株ですね。蕾も沢山持っていて凄いです。
寅太
2009年09月30日 20:49
先ずは本家アカバナでしょうか。
次はアキノウナギツカミですが、ママコのシリヌグイと葉や刺の様子が違いますね。これは昔は継子ではなく、あまり歓迎しない二男や三男に使ったのでしょうか。私はアキノウナギツカミは見たことがないように思います。多分、ママコのように痛くはないと思いますので、触ってみましょう。
美形のミズヒキですね。ミズヒキも勝負するときはこの大きなミズヒキですね。
随分大きな株で、倒れ掛かっていますが、花は紛れもなく綺麗なアケボノソウです。
ついにミツバフウロです。毛がないのですっきりしています。花はいろいろ変わったものもあるようですが、これはミツバフウロに決まりでしょう。
hanatetsu
2009年10月01日 15:50
アカバナは上高地で出会いましたが、湿地でしたので一方向からの画像しかありません。花のアップを撮りたかったのですが…。
アケボノソウ、一昨年の豪雨の影響からか、今年も高尾では見られそうもありません
2009年10月01日 16:23
chiharuさん、今日は。
アカバナはもう少し花弁が開き、更に綺麗になりますね。今回は半開きの状態でした。逆にミズヒキがこのように花弁が開いたものは初めて見ました。
私は、このように大きな株のアケボノソウは初めて見ました。びっくりしています。
2009年10月01日 16:27
OSAMIさん、今日は。
私はアカバナよりも先にアカバナユウゲショウを見ていますので、アカバナも当然アカバナユウゲショウのような色を想像していました。実際はピンクなのでビックリしました。これだけ多くのアケボノソウの花を付けている株は見事でした。
2009年10月01日 16:29
信徳さん、今日は。
アケボノソウは信徳さんの好きな花の一つだったですね。大きな株で沢山の花を付けていてビックリしました。
2009年10月01日 16:38
寅太さん、今日は。
アキノウナギツカミはママコノシリヌグイよりも痛くは無いですね。しかし、これで尻を拭かれたら次男も三男もお尻は痛いでしょう。実の親だったら使いませんね(笑)。このミズヒキは見事だったです。このミズヒキならば、高級な贈り物の水引に使えますね(笑)。ミツバフウロで間違いないと寅太さんに太鼓判を押して貰って安心しました。
2009年10月01日 16:42
hanatetsuさん、今日は。
そうですね、湿地や池の中の植物は近づけないし、後ろに回れないので撮影に苦労しますね。大きな鏡を後ろに置いて撮影するしかありません。しかし、鏡をどのようにして置くかが大問題ですね(笑)。今年も高尾ではアケボノソウは復活しませんでしたか。残念ですね。