三国山ウォーキング(最終回)           

アザミ平(1,292m)~大洞山(1,384m)~籠坂峠(1,097m)

 寂しい景色の火山砂礫の原から北側を見ると、山中湖が見えていた。
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 ロープに沿って少し北側に入ってみた。しかし、斜面とその先の樹木との関係で、湖の見える範囲は広くならず、むしろ狭くなってしまった。尾根道に戻る際に草叢にトリカブトが咲いているのを見つけた。
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 トリカブトもヤマホタルブクロと同様に背丈が小さかった。この辺りも短い草叢だったので、比較的最近、草刈が行われたと推測した。
 トリカブトが咲いていた奥の潅木に釣鐘型の花が咲いていた。白馬岳で見たツルニンジン(ジイソブ)だった。
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<ツルニンジン(蔓人参)>
  キキョウ科、ツルニンジン属
  名前の由来:蔓性で根が朝鮮人参に似る
  別名:ジイソブ(爺蕎)
<特徴>
  多年草、山地の明るい林縁に生える
  花は8~10月に咲く、花径3cm大で内側に模様がある
  草や木にからまり2m位伸びる
  葉は楕円形で茎を取り巻き3~4枚ずつ付く

【アザミ平 10:45発】
 尾根道に戻り先を急いだ。明るいブナ林の中を進んだ。
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【角取神社奥ノ院入口 11:15着】
 ステンレス材に刻印した標識が現れた。表面が光を反射して文字が良く見えなかった。斜め方向から撮影した。
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 何とか、角取(つのとり)神社奥の院 入口と読めた。かなり急斜面を下るようなので、帰り道で時間に余裕が有れば寄るとして、先を急いだ。

【大洞山 11:16着】
 スタートすると、直ぐに10人ぐらいのグループが休んでいるのが見えた。何と、そこがこの日の目的地大洞山(1,384m)だった。大洞山は角取山とも呼ばれている。
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 大洞山山頂は樹木に覆われていて展望もないし、狭い。先のグループもいたので標識を撮影して直ぐに引き返した。昼食は展望の良い所で取る事とした。
 先ほどの角取神社奥ノ院まで降りてみることとした。急斜面を下りて行くと、大きな木が生えている土盛で行き止まりになっていた。
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 土盛の右側にロープがあったのでそれに摑まって行き止まりの向こう側を覘いて見たら、先に進めそうだった。背中のリュックが木の根に引っかかってしまった。身をくねらせて何とか回り込むと、行き止まりは大きな岩で、しかもその岩は内側にえぐれていて祠が二つ置かれていた。岩の前の2,3m先は絶壁で下が見えない。
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 立っているのがやっとの狭い所でお賽銭をあげ、山行の安全を祈願して奥ノ院を後にした。身の危険を冒して、一体誰がこんな所に、何を祈願しに来るのだろうか?

【アザミ平 11:50着】
 展望の良い場所を探しながら歩いてゆくと、結局アザミ平まで戻ってしまった。往路で山中湖方面(北側)に向った所で、反対側(南側)の斜面に少し入り込むと富士山が良く見えていた。
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 ここで、富士山や愛鷹山を見ながら昼食を取った。太陽が燦々と照りつける中で少し暑かったが、風も無く、景色にも恵まれて贅沢なランチタイムであった。

 富士山の雲が減ることを期待していたが、残念ながら手前の畑尾山にガスが掛かってきてしまい、富士山は隠れてしまった。
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 この日の一番良かった富士山は、朝の御殿場から見た稲穂の上に聳えた富士山だった。

 フジアザミとマツムシソウに裏切られた火山砂礫の原を過ぎ、草叢の道に入るとハナイカリやタチコゴメクサを見つけた場所の手前に小さなピンク色のものを見つけた。白馬岳で見たトモエシオガマだった。
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 近くの草陰に白い花が一輪咲いていた。これも白馬岳で見たウメバチソウだった。
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 ここの草叢には、色々と珍しい山野草が生えているが、どれも背が低く、花数も少ないように感じた。これも草刈りが原因で、草刈後に成長する山野草だけがささやかに花を咲かせているのだろう。
 この一帯で上手く植生を復元できれば、素晴らしいお花畑のあるハイキングコースになるのではないかなと考えつつ歩いて行くと、反対側にもピンクの小さなものが見えて来た。
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 初めて見たナンバンギセル(南蛮煙管)だった。回りを良く見ると蕾らしきものから、開花寸前のもの、満開のもの、萎れかかったものとあった。
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                        (蕾?)
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                       (開花寸前)
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<ナンバンギセル(南蛮煙管)>
  ハマウツボ科、
  名前の由来:花柄から横向きに付く花の形が西洋のパイプに似る
  別名:オモイグサ(思草)
<特徴>
  一年草、ススキ、チガヤ、サトウキビ、ミョウガなどに寄生する
  茎は短く地下にあり、
  花柄の高さは15~3cm
  8~9月に淡紅紫色で筒形の花を1個横向又は下向きに開く
  花冠は長さ約3cmで先端は5裂し裂片の縁は全縁
  萼は舟形で、先は鋭くとがる
  果実は卵形、多数の小さな種子があり、寄主の根に付着して発芽する

 往路ではフジアザミとマツムシソウの姿を追い求めていたので見落としていたのだろうか?フジアザミとマツムシソウの代わりに、初めてのナンバンギセルを山の神様がプレゼントしてくれた事を感謝しながら籠坂峠に向った。

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この記事へのコメント

2009年09月17日 21:26
都内などで見るナンバンギセルとは少し様子の違う神様プレゼントのナンバンギセルが良いですね、特に違いが目に付くのは萼(?)などに模様がなく形も少し違うように見えます、珍しいものを見させて頂ました。
2009年09月17日 23:02
そのような絶壁に社を造るとなると、これは天狗でしょうね。
富士山の雲が晴れなかったのは、賽銭が少なかったと思います。
ウメバチソウは1輪ですが、なかなかの美形です。
でも賽銭のお礼にはナンバンギセルが出現しました。
デコさんの解説の通りです。上は蕾です。周りにスゲのようなものが見られますから、これに寄生したのでしょうか。
満開状態まで開いたのは初めて見ました。ここまで開くのは少ないと思います。ナンバンギセルはなかなか面白いでしょう。
私も山で見たことはありません。
2009年09月17日 23:43
こんばんは。
お天気に恵まれて御殿場からの富士山は綺麗でしたね。
途中でも様々な花をご覧になれましたね。真白いウメバチソウが可愛いです。
ナンバンギセルも鮮やかな色で花が咲いた姿は、初めて見せていただきました。以前、ナンバンギセルをススキの中で見たことがありますが、真ん中の画像の様な形だけでした。花の色も綺麗で本当に満開の花をご覧になりましたね。
hanatetsu
2009年09月18日 07:05
昨日、神代植物公園でナンバンギセルを撮ってきましたが、大分違うのに驚いています。
特に花柄の先端のふくらんだ萼に縞模様?がなく紅色一色には驚いています。
ウメバチソウ、綺麗ですね!
2009年09月18日 10:33
初めてのナンバンキセルを見られて良かったですね。一つの山行きで一つ発見が有れば良しとしましょう。欲張ると良いことが有りません。私の反省からです。
2009年09月18日 16:57
今晩は
高山に咲く花たちを見せて頂きました。トリカブトの青が濃く綺麗ですが有毒なの出要注意ですね。ナンバンギセルは葉緑素のない白だとばかり思っていましたがピンクもあるのですね。
2009年09月18日 18:07
OSAMIさん、今晩は。
慌てて、ネットでナンバンギセルを調べたら、萼に模様がなく形も少し違うようですね。この三国山のナンバンギセルは萼がピンクで綺麗だし可愛かったです。
2009年09月18日 18:13
寅太さん、今晩は。
そうですね、天狗がこんな絶壁に社を造ったと考えると自然ですね。納得です。お賽銭をもっと弾めば富士山も晴れ、もっと多くの花に出合えたかもしれませんね。私はナンバンギセルを見たのは初めてでした。中々の美形で、一目惚れしちゃいました。
2009年09月18日 18:19
杏さん、今晩は。
ネットで調べたら、今回、私が見たナンバンギセルは形や色が違う様ですね。しかし、ピンクで花も開いていて、とても美形で一目惚れしてしまいました。ウメバチソウも一輪しか咲いていませんでしたが、こちらもなかなかの美形でした。今回の山行は山の神様の嬉しいプレゼントが多かったです。
2009年09月18日 18:24
hanatetsuさん、今晩は。
私も慌ててネットでナンバンギセルを調べたら、萼の部分に縞模様がありますが、三国山のものにはありませんでした。ウメバチソウも美形で、ナンバンギセルと共に、若々しい山野草に出合えて良かったです。
2009年09月18日 18:32
信徳さん、今晩は。
初めてのナンバンギセルに出合えて、それで大満足しています。フジアザミやマツムシソウに出会えず、このナンバンギセルに出合えなかったら、山の神様に大クレームを言う所でしいた(笑)。一山一花ですね、今後この名言を胸に入れて山行に臨みましょう。
2009年09月18日 18:35
chiharuさん、今晩は。
そうですね、トリカブトも色が濃かったですし、ナンバンギセルのピンクはとても綺麗でした。フジアザミやマツムシソウの群生の変わりに綺麗な花々を見せてくれた様でした。