櫛形山ウォーキング(その1)           

池ノ茶屋林道終点(1,850m)~桜峠

 甲府盆地の南西部にある櫛形山はアヤメの大群落で有名だ。アヤメが30万本で東洋一の群落だと言う。甘利山のレンゲツツジに続いて櫛形山のアヤメを求めて7月5日に行って来た。
 櫛形山は和櫛の背そっくりに横たわっているのでその名が付いている。この山の登山口は沢山あるが、今回は車で池ノ茶屋林道終点まで上がり、そこから櫛形山山頂~裸山~アヤメ平を往復した。
 登山口に有った案内板(一部)を以下に載せる。
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 2,000m級の櫛形山の背後には3,000m級の南アルプスの山々が並んでいる。富士山共々、今回は果たして見えるだろうか?

 池ノ茶屋林道終点の駐車場に降り立つと、駐車場の土手にアヤメが数株咲いていた。アヤメ観賞の山行にとっては幸先良いスタートだった。
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 7月3日の平尾山ウォーキングⅡでアヤメの花の構造で雄しべや雌しべが何処に有るかの宿題が残っていた。以下にその時の記述を抜粋しておく。 
 アヤメの花の構造を調べると、「外側の大きな3枚の花びらが外花被片(萼片)で、内側に立ち上がっている3枚が内花被片(花びら)になります。雄しべや雌しべはどこでしょう。雌しべ(花ちゅう)は外花被片のすぐ上に有り、リボン状になっています。先が反り返っていますがその中心に柱頭があります。外花被片を下げてみると雌しべの下側に葯が見えるので雄しべがあることがわかります。」とある。
 上の右画像で、それが解ると思うが・・・。

【池ノ茶屋林道終点 9:00発】
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 スタートすると、すぐにカラマツ林の中を進んだ。足元には甘利山で見たシロバナヘビイチゴオオヤマフスマが沢山咲いていた。シロバナヘビイチゴには既に緑色の実が生っていた。
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 この他に線香花火の様な白い花が咲いていた。ミヤマカラマツ(深山唐松)だった。キンポウゲ科の花で花弁は無く、白い雄しべの花糸が綺麗だ。この雄しべがカラマツの葉に似ているのでカラマツの名前が付いている。
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<ミヤマカラマツ(深山唐松)>
  キンポウゲ科、カラマツソウ属
<特徴>
  多年草、高山の半日陰地に生える
  白い放射状の花で6~9月に咲く
  2~3回3出複葉で小葉は柄が長い
  小葉がモミジの形(手の形)に似ている
  草丈50cm以下

 目を上げると、カラマツの木にだろうかツルアジサイが巻き付いていて花を咲かせていた。
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<ツルアジサイ(蔓紫陽花)>
  ユキノシタ科、アジサイ属
<特徴>
  つる性落葉木本、山の中の半影地に生える  
  6~7月頃に木や岩に巻きつき、白いあじさい状の花を咲かせる
  葉は対生し楕円形で鋸歯
  イワガラミと似ているが飾り花の弁数が1枚でなく4枚ある
  10m程度伸びる

【桜峠 9:15着】
 暗い林の中から防火線の刈り明けの尾根道に出た。
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 道標近く、バイケイソウの葉の横に珍しい花が咲いていた。クルマバツクバネソウだ。
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<クルマバツクバネソウ(車葉衝羽根草)>
  ユリ科、ツクバネソウ属
  名前の由来:葉の付き方が車状で実の形が羽根つきの羽根に似ている
<特徴>
  多年草、 山地の林に生える
  花は黄緑色で5~7月に咲く、花径は1~2cm
  草丈は20~50cm
  葉は6~8個輪生し、長楕円形で無柄
  茎頂に花柄を立て、上向きに花をつける
  外花被片4個は披針形で長さ3~4cm
  内花被4個は糸状で長さは外花被よりやや短く下方に湾曲する
  雄しべは8~10個、雌しべの柱頭は4裂する

 明日に続く。 

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この記事へのコメント

2009年07月09日 23:24
ミヤマカラマツが綺麗に咲いていますし、ツルアジサイもずいぶん高い位置まで延びて咲いているようですね、クルマバツクバネソウは初めてですが4枚の葉のように見える外花被片は面白いですね。
2009年07月10日 08:18
お早う御座います
山で見るアヤメ綺麗ですね。アヤメ平には沢山のアヤメが咲き競っていたのでしょうね。ツル紫陽花とクルマバツクバネソウは聞くのも見るのも初めてでした。
hanatetsu
2009年07月10日 08:35
クルマバツクバネソウ、珍しいものを見せて頂きました。
幸先よく素敵な花に出会えるなんて、最高ですね!!
途中にお花畑があるようですが、今後に期待しています。
寅太
2009年07月10日 14:37
幸先の良いアヤメに出会いました。アヤマ平の群生地がたのしみです。
今度は葯の部分をじっくり観察してみます。でも平地ではもうありませんね。
シロバナヘビイチゴといわれると、食べる勇気がわきません。これをモリイチゴと呼んでくれれば、少しは挑戦してみたいような。
クルマユリのあとはクルマバツクバネソウです。これも存在感が違います。
次回は北岳の見事な眺めでしょう。
2009年07月10日 17:32
OSAMIさん、今日は。
今回はミヤマカラマツの綺麗な花を沢山見る事が出来ました。ツルアジサイは登山道から少し離れていたので花の接写が出来ませんでした。クルマツクバネソウの花は複雑で、今回の画像では糸状の内花被4個は見えなかったです。
2009年07月10日 17:35
chiharuさん、今日は。
今回の山行の最大の目的はアヤメの群生の観賞でした。結果はこの先で綴りますので暫くご辛抱願います。ツルアジサイもクルマバツクバネソウももう少し綺麗に撮影したかったのですが、被写体に恵まれませんでした。
2009年07月10日 17:40
hanatetsuさん、今日は。
クルマバツクバネソウはもう少し綺麗に撮影したかったのですが、少し時期遅れだった様でした。近くを探したのですが良い被写体を探せませんでした。途中のお花畑はこの先で綴りますので暫くご辛抱願います。
2009年07月10日 17:48
寅太さん、今日は。
車を降りたとたんに綺麗なアヤメを見て、この先のアヤメの群生への期待が大きく膨らみました。来年にでも、アヤメの雌しべと雄しべをジックリと観察してみて下さい。そうですね、シロバナヘビイチゴでなくモリイチゴと呼ばれれば手を伸ばし易くなりますね。私はまだ食べていません。クルマユリとクルマバツクバネソウの共通項は車状の葉ですね。北岳の模様はこの先で綴りますので暫くご辛抱願います。
2009年07月10日 21:46
こんばんは。
アヤメの花が綺麗に咲いていますね。
シロバナヘビイチゴ、オオヤマフスマの白い花が可愛いですね。
ミヤマカラマツの白い花は花びらは無く雄しべの花糸だけの花だそうですが、とても綺麗です。大きな木にツルアジサイが巻きついて咲いているようですが、白い花が沢山見えますね。出会ってみたい花です。クルマバツクバネソウは初めてです。珍しい花ですね。
2009年07月10日 22:33
このコースもまた道標がキチンとしていますね。何か山梨県の山は道標が整備されているように感じます。ミヤマカラマツの純白が素敵です。
2009年07月11日 16:14
杏さん、今日は。駐車場に咲いていたアヤメは、将にこの日の朝に咲いた感じでした。そうですね、ミヤマカラマツの白い花は花びらでは無く、白い雄しべの花糸が目立ているのですね。ツルアジサイは高尾山辺りにも有るのではないかと思いますが。クルマバツクバネソウは珍しい花ですね。
2009年07月11日 16:23
信徳さん、今日は。
そうですね、山梨県の山は良く整備されています。山梨100名山を決めている、山が資源の県だからだと思います。今回の山行ではミヤマカラマツが一番旬の花でした。