美ヶ原ウォーキング(最終回)           

王ヶ鼻~山本小屋ふる里館(復路)

 王ヶ鼻からの復路は、途中の王ヶ頭までは往路とは異なるコースを進んだ。本シリーズの(その3)で綴った様に、王ヶ頭の中腹を取り巻いて王ヶ頭ホテルの下を通って王ヶ頭へ登る。
 草叢の中の細い道から王ヶ頭を望むと、電波塔が天に向かって綺麗に並んで見えていた。
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 後を振り返ると、王ヶ鼻方向の切り立った崖が見えていた。
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 草叢を進んで行くと、麓の少年自然の家からの道と合流する。
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 そしてここから王ヶ頭までの0.2kmは急登になるが様々な山野草との出会いの中なので、何の苦にもならなかった。
 ここまでに出合った花々を以下に列挙する。

《チョウジコメツツジ(紅色)》
 チョウジコメツツジには王ヶ鼻の岩場で出合っていて昨日綴った。帰路で見たチョウジコメツツジの株は大きくて花も鮮やかな赤色をしていたので、再度以下に載せることとした。
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《ヒメシャジンの花》
 同じく、昨日の王ヶ鼻の岩場でヒメシャジンの蕾を見たが、実は復路でヒメシャジンの花を一株だけだったが見つけた。
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<ヒメシャジン(姫沙参)>
  キキョウ科、ツリガネニンジン属
  名前の由来:花冠がシャジン(ツリガネニンジン)に似ていて小型である
<特徴>
  多年草、亜高山~高山の礫地や岩場に生える
  花は7~9月に咲く、青紫色の花は下向きに咲く
  花冠は鐘形で、長さ2~3cm、花柱は花冠とほぼ同長
  萼の裂片は線形でまばらに鋸歯がある
  (似ているミヤマシャジンには鋸歯は無い)
  葉は互生し披針形、葉縁に鋸歯がある
  草丈は10~50cm 

 所が、最後の急登の岩場で一塊のヒメシャジンを見つけた。上の画像では萼片に鋸歯があるが、下の画像では萼片に鋸歯が無さそうなのでミヤマシャジンかも知れない。ここではミヤマシャジンとして綴っておく。

《ミヤマシャジン(深山沙参)》
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《ヤマホタルブクロ(山蛍袋)》
 ホタルブクロには今までに香貫山やその他の山でも出合っていたがヤマホタルブクロには昨年、石割山で出合っていたが少し自信が持てなかった。今回、ヤマホタルブクロの特徴がシッカリと見えるものを見る事が出来た。
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 ホタルブクロの萼片の間には反り返った付属体がついているが、ヤマホタルブクロの萼片の間には反り返った付属体は無くて瘤のような膨らみだけがある。

《キンレイカ(金鈴花)》
 キンレイカには箱根の神山で出合っているが開花し始めた段階だった。今回はもう少し開花が進んだキンレイカを見る事が出来た。
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<キンレイカ(金鈴花)>
  オミナエシ科、オミナエシ属
<特徴>
  多年草、山地の岩場に生える
  花は7月~8月に咲く、花は集散花序に付く
  花径は7mm、長さ3mm位の距がる
  葉は対生し、掌状に鋭く切れ込む
  草丈30~60cm

《マツムシソウ(蕾)》
 美ヶ原にはマツムシソウ群生地が有ると案内にあったが、今回は蕾を見ただけで花を見る事は出来なかった。
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 最後の急登を登り切り、王ヶ頭ホテル下から山頂を見ると山頂標識や石仏が電波塔と並んで見えていた。その向こうが復路スタート地点の王ヶ鼻だ。
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 王ヶ鼻からは往路と同じ道を山本小屋ふる里館まで戻り帰途に着いた。
 美ヶ原で出合って本シリーズで載せた花の数は多いと思ったが20種で、美ヶ原にある200余種のほんの一握りでしかなかった。

 本シリーズの最後に、この日の朝美ヶ原に向うビーナスライン沿いの三峰駐車場から見た美ヶ原高原を見納めに載せる事とする。
 左手前の緑の山が三峰山で一番奥に見える台地状の山が美ヶ原だ。まさに天空に聳える美しい高原台地だ。
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 上画像の中央部を拡大すると、左に王ヶ鼻、右に王ヶ頭に有った電波塔が立ち並んでいるのが見える。
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この記事へのコメント

2009年07月28日 22:34
美ヶ原高原は山野草のみならず風景が素晴らしいですね。今度車山高原に行った時には帰り道、美ケ原経由中山道で帰ることにしよう。素敵な美ヶ原散策有難うございました。
hanatetsu
2009年07月29日 09:29
昨日のチョウジコメツツジも可愛かったんですが、今日の紅色も素敵ですね。
ふっくらとしたミヤマシャジンが綺麗です。
2009年07月29日 11:00
シャジンの種類がとても爽やかですし綺麗な色が良いですね、イシャジンは変形が多いと聞いていますし私も良く分からないのですが、ミヤマシャジンにはウスユキソウもコラボしていて素晴らしいです。
2009年07月29日 17:37
信徳さん、今日は。
そうですね、美ヶ原高原と車山高原はビーナスラインを使えば近いですね。是非、美ヶ原にも足を伸ばしてみて下さい。訪れる時期が異なれば、別の高山植物に会えるので何回も楽しめますね。
2009年07月29日 17:40
hanatetsuさん、今日は。
昨日のチョウジコメツツジが白米ならば、今日のチョウジコメツツジは赤飯ですね。お赤飯の方が美味しそうでした(笑)。シャジンの仲間は名前の響きも良いので好きな花です。
2009年07月29日 17:44
OSAMIさん、今日は。
シャジンの仲間は花の色、形に加えて名前の響きが良いので好きな花の一つです。今回の美ヶ原では色々の花がコラボして綺麗なお花畑を構成していました。
寅太
2009年07月30日 00:29
前回のチョウジコメツツジより、ピンク色がずっと綺麗です。
ヤマホタルブクロの説明文に使いたいような、花の特徴を捉えています。
マツムシソウはさすがに時期が早かったようです。でももうすぐに咲きますね。
2009年07月30日 18:40
寅太さん、今晩は。
前回のチョウジコメツツジは山頂の岩場だったので環境的には厳しかったのでしょう。今回の物は回りに他の潅木もあって環境的には良い所で、株も大きく、花も赤色の花を沢山咲かせていました。こんなに明確に特徴を見せてくれたヤマホタルブクロに初めて出合え、嬉しかったです。マツムシソウは後、1,2週間で見頃を迎えるでしょう。