富士山自然林(高鉢コース)ウォーキング(最終回)

ガラン沢分岐(1,720m)~高鉢駐車場(1,600m)

【ガラン沢分岐 13:25発】
 ガラン沢コースを左に見送って高鉢駐車場を目指して右(西)方向に進んだ。ここからの道は斜面を横切って進む。標高差は120mだが歩く時間は約1時間掛かるので大分緩やかな下り道になる。暫く進むとバイケイソウの群落地に出た。夏になると見事な景色になる事だろう。
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 足元にはコウモリソウの葉に似ているが、もう少し葉の縁に鋸歯がある草が現れた。蟹の甲羅に似ているのでカニコウモリ(蟹蝙蝠)と言う名前だと教えて貰った。
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 コウモリソウと同じ様な花が咲くのだろうか?夏に何処かで確認してみたいものだ。

<カニコウモリ(蟹蝙蝠)>
  キク科、コウモリソウ属
  名前の由来:葉の形が蟹の甲羅に似ている
<特徴>
  多年草、亜高山の針葉樹林内に生える
  花は8~9月に咲く、白色の花冠の長さは8~8.5mm
  草丈は50~100cm
  茎葉は互生し、葉数は3枚内外、腎形で縁に不ぞろいの切れ込みがある
  先端は短く尾状にとがり、基部は心臓形

 斜面をトラバースして進むと沢を渡った。この頃から霧が濃くなって来た。晴れる事を願っていたが逆になってしまった。雨が降らなければ良いのだが。
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 霧が出てきたが足元は見える。以降は景色の写真を撮れる状態でなかったので、足元の草花の画像のみを載せる事とする。
 またまた小さな花が咲いていた。ズダヤクシュで、この花には一昨年、秋田駒ケ岳で出会っている。
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<ズダヤクシュ(喘息薬種)>
  ユキノシタ科、ズダヤクシュ属
  名前の由来:喘息(ズダは喘息の信州方言)に効くから
<特徴>
  多年草
  6~8月に咲く、深山の樹下に生える
  白い花を穂状に咲かせる、花径1cm程度
  草丈は花茎を入れて40cm以下

 マムシグサに似た花が有ったが名前が不明だ。葉に鋸歯があって今までに見た事がないので名前を記さずに載せておく。
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 目の高さにあった木にサクラに似た花が咲いていた。これも名前が解らないが以下に載せておく。
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 コウモリソウとカニコウモリの葉が、その後も随分と群生しているのを見た。その中で両方が混在して群生している所があったので、以下に載せる。
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 夏にはどの様な光景になるのだろうか?

 この他に天城山の皮子平で見たミヤマハコベや天城山で見たクワガタソウにも再び出会えた。ミヤマハコベを左下に、クワガタソウを右下に載せる。
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 また、八幡平で見たマイズルソウにも再び出会えた。
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 今回のウォーキングコースで一番良く見た花はハコネシロガネソウ(箱根白銀草)だった。小さいが、キンポウゲ科の美しい花だった。
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<ハコネシロガネソウ(箱根白銀草)>
  キンポウゲ科、シロガネソウ属
  名前の由来:箱根で見つけられた
<特徴>
  多年草 、中部地方の半日陰 山地の林内に生える
  花は10~20cmの茎の先端で開く
  花径は10mm前後で白色の5枚の萼片と、黄色で小さい5個の杯状花弁
  葉形は5全裂して 細い花茎の付け根に対生
  頂小葉は菱形で浅い切れ込みがあり 鋸歯は丸い

【高鉢駐車場 14:53着】
 雨に降られる事もなく、何とか高鉢駐車場に着いた。しかし、高鉢駐車場も深い霧に包まれていた。午前中、新5合目まで行く途中にこの高鉢駐車場に寄った時の画像を以下に載せておく。
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この記事へのコメント

寅太
2009年06月15日 00:51
富士山も高くなると、植物に変化があって楽しそうです。
今年、東京都薬用植物園で講義を受けたバイケソウですね。
高度が高いとコバイケイソウも頭に入れておいて下さい。花の色はピンクですね。
マムシグサやテンナンショウは、地域でいろいろ変ったものがありますので、富士山の花を書いた本を見ることでしょう。
その次は桜に見えますね。どなたか知っておられるでしょう。
今年はミヤマハコベ、マイズルソウが多かったような。高山ならどこにでもあるということでしょうか。
ハコネシロガネソウは素晴らしい。
2009年06月15日 04:57
マイズルソウ、クワガタソウを見て1,600m前後にこの草が見られるのだなと確信しました。野反湖の弁天山(1,653m)にも多くのマイズルソウ、クワガタソウが見られました。
hanatetsu
2009年06月15日 09:22
ズダヤクシュ、ズダとは信州地方で喘息のことだそうですね。
薬種と言うくらいですので喘息に効能ありなんでしょうね。
美しいハコネシロガネソウと共に初見です。
香貫山の甘茶に刺激されて、今日アマチャを載せました。
2009年06月15日 17:20
こんにちは PC不調でご無沙汰しました。
素晴らしい景色特に霧に包まれた林の写真がお気に入りになまりました。
クワガタソウやミヤマコハコベの小さな花を鮮明に撮られて素晴らしいです。
楽しませて頂き有り難う御座います。
2009年06月15日 19:29
寅太さん、今晩は。
富士山の植生を見ていると教科書通りの変化をしています。当然ですね。コバイケイソウとバイケイソウは花を見れば違いが解りますね。注意しておきましょう。テンナンショウの調査は継続しておきます。白色の花はやはり桜でミヤマザクラと判明しました。今日のブログでアップします。ミヤマハコベ、マイズルソウは今年は良く見ています。これからも出てきます。飽きずに見て下さい。ハコネシロガネソウは可愛くて私もファンになってしまいました。
2009年06月15日 19:36
ハコネシロガネソウはまだ出会った事がないのですが、少し透き通るような感じの綺麗な花ですね、出会って見たいものだと思っています。
2009年06月15日 19:37
信徳さん、今晩は。
信徳さんもマイズルソウ、クワガタソウを弁天山(1,653m)で見ましたか。私は富士山の後にも別の山(1,600m以上)でも見ていますのでご指摘の通りだと思います。
2009年06月15日 19:41
hanatetsuさん、今晩は。
喘息の信州方言がズダなんですね。それを知らなければ、喘息をズダとは読めません。ハコネシロガネソウは可愛くて私もファンになってしまいました。
富士山には沢山有りました。後で、甘茶を楽しみにして見せて貰います。
2009年06月15日 19:45
chiharuさん、今晩は。
ブログが更新されていないので心配していたのですが、PC不調が原因でしたか。そうですね、霧に包まれた景色も幻想的で良いですね。小さい花もデジカメのマクロ撮影で何とか撮れていますが、更に良いカメラが欲しいなとも思っています。
2009年06月15日 19:49
OSAMIさん、今晩は。
ハコネシロガネソウとシロガネソウで迷ったのですが葉の先端の形状でハコネシロガネソウと同定しました。今回歩いた所には、随分沢山咲いていました。ハコネシロガネソウは可愛くて、今回で私はすっかりファンになってしまいました。
2009年06月16日 00:30
こんばんは。
林の中で色々な花をご覧になられましたね。
ズダヤクシュは白い可愛い花を咲かせていますね、マムシグサなどは葉が違うようですね。クワガタソウ、綺麗な色の花を咲かせていますし、マイズルソウも可憐な花を咲かせていますね。ハコネシロガネソウは透き通ったような白い花が綺麗です。どの花も小さな花を綺麗に撮られていますね。
2009年06月16日 18:41
杏さん、今晩は。
ズダヤクシュは小さな花ですし、薄暗い所に咲いていたので見落としそうでした。マムシグサらしきものはもう少し調べましょう。クワガタソウ、マイズルソウもどちらも小さいですが綺麗で可愛い花です。ハコネシロガネソウは可愛くて、今回で私はすっかりファンになってしまいました。