富士山自然林(高鉢コース)ウォーキング(その2)

宝永第二火口(2,380m)~御殿庭中(2,180m)

 宝永第二火口に掛かっている霧が晴れそうなので少し待っていたら、火口底が見えてきた。
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 薄っすらと緑色が見える。どんな植物が出てきたのか見たい所だが底までは降りる予定は無かった。相変わらず宝永山には霧が掛かっていて姿を見せなかった。

【宝永第二火口 11:09発】
 火口縁の砂礫地を先に進む。時々後を振り返りながら宝永山が見えてこないかどうか確認しながら進んだ。
 ピークの様な場所に道標が置かれていた。御殿場方面との分岐点だった。
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 御殿場方面への道を左に見送って進む。振り返ると宝永山が見えて来た。
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 宝永山だけでなく、その先には青空も見えていた。この先、霧が晴れてくれることを祈りながら進んだ。
 ここからは火山砂礫地から低い木々が繁る道に入った。瑞々しい針の葉を付けた木が地面を這っている。カラマツの木だった。
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 針葉の上に綺麗な松かさの様なものが付いていた。
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 調べるとカラマツの雌花だった。雄花は雌花よりも小さく、あまり目立たない黄色の花房が下向きに付くと資料に有る。一枚上の画像で、茶色の小さな丸い物が枝に並んで付いているのが雄花ではないかと今、推測している。
 低い樹木の中を進んで行くと、樹木の前に赤い蕾の様なものを付けた植物が群生していた。コケモモだ。
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 コケモモは草本ではなく木本なので森林限界から下って最初に生え始める木の1種になる。
 実は2007年7月8日にこの富士山自然林を御殿場に向けてウォーキングしていて、その時にはコケモモの花が咲いていたのを思い出した。その時のファイルからコケモモの花の画像を以下に載せる。
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       (2,007年7月8日撮影)          (2,007年7月8日撮影)
 又、コケモモには秋田駒ケ岳でも出会っていた。秋には赤い実が綺麗に生ると言う。この群生地で稔ったら見事だろう。
<コケモモ(苔桃)>
  ツツジ科、スノキ属
  名前の由来:小さな姿を苔に、丸く赤い実を桃に見立てた
<特徴>
  常緑小低木、亜高山帯~高山帯のハイマツの下などに生える
  花は6~8月に咲く  
  花の色は白いものから赤みの強いものまで変化が大きい
  秋には直径5~8mm程の真っ赤な実をつける
  葉は楕円形で質が厚く艶がある
  樹高は10cmほど

 両側の樹木が次第に大きくなってきた。春先に香貫山で見たオオバヤシャブシの花に似た花が咲いていた。ミヤマハンノキ(深山榛木)だ。
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<ミヤマハンノキ(深山榛木)>
 カバノキ科、カバノキ属
<特徴>
  落葉低木、亜高山から高山に生える
  雌雄同株、5月頃開花する
  雄花序は長枝の先に付き太い円柱形で下垂する
  雌花序は短枝に上向きに付く
  葉身は5~10cm、やや厚く表面は滑らかで艶がある

 木の枝にゴミの様なものが吊る下がっていた。調べるとサルオガセ(猿尾枷)だと解った。地衣類の1種で空気中の水分を吸収して光合成を行ない、木から栄養分を吸収はしないと言う。
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<サルオガセ(猿尾枷)>
  サルオガセ科、サルオガセ属
<特徴>
  地衣類
  霧の深い山の松の木などから長く伸びて下がっている
  空気の清浄な所で霧などから水分を吸収し光合成を行なう
  
【御殿庭中 11:42着】
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 回りの樹木を見渡すと、背の低いカラマツの他に大きい木が増えてきた。 
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 ここで昼食を取った。

 明日に続く。

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この記事へのコメント

2009年06月12日 21:59
唐松の雌花は初めてです、何だか花という感じが見えないところもありますけれど、5枚目の写真では左が花の咲いているところで、右がこれから花が咲くところになりますか?。
宝永第二火口も変わった植物でも有りそうな興味のあるところですね。
2009年06月12日 23:17
宝永山には第一火口、第二火口がある事を初めて知りました。噴火時期は違うのでしょうが富士山を遠くから見ていてもそんな事は分からないですよね。この時期霧が多くて富士山の撮影は冬が最適ですね。
2009年06月13日 01:23
こんばんは。
富士山自然林を歩かれている途中に霧も晴れてきて白い雲や青空が見えてきましたね。カラマツの雌花は初めてですが、マツカサのようですね。
コケモモも赤い蕾を沢山付けていますね。これから可愛い花が沢山咲いて綺麗ですね。秋には真っ赤なコケモモの実も付いて見事でしょうね。
サルオガセは、知らなかったらゴミなどと思って通過してしまいそうです。
hanatetsu
2009年06月13日 10:14
カラマツ、コケモモ、ミヤマハンノキと珍しいものを拝見させて頂き感謝です。
昔、栂池自然公園で見た木にぶら下がっていたゴミは、地衣類のサルオガセだったんだぁ~。
2009年06月13日 21:57
OSAMIさん、今晩は。
ネットで見たカラマツの雌花はピンク色でなかなか綺麗でした。上の画像の雌花は開花後少し時間経過したもので、色が茶色に移行した感じです。開花直後の雌花を見てみたいと思っています。宝永火口底の植物には興味有る所で、今度行った時には覘いてみようと思っています。
2009年06月13日 22:03
信徳さん、今晩は。
宝永火口は第三火口まであります。今回は第三火口は覘いてきませんでした。麓からでは3つも火口が有る様には見えません。これからの富士山は、如何に美しい雲(霧)が掛かった状態を撮影するか、撮影出来るかに掛かってきます。クッキリした姿の富士山は、やはり冬でないと望めません。
2009年06月13日 22:11
杏さん、今晩は。
宝永山が見えて来た勢いでそのまま霧が晴れてくれれば良かったのですが、この先は・・・?カラマツの雌花は開花直後はもっと綺麗な様です。来年は何処かでそれを見たいと思っています。秋には、ここのコケモモの実が見事に稔って、これを採るツアーも有るようです。そうですね、サルオガセは知らなければただのゴミですね。しかし、あまりにも多くあったので、調べてみてサルオガセと解りました。
2009年06月13日 22:15
hanatetsuさん、今晩は。
カラマツ、コケモモ、ミヤマハンノキは高山でないと、なかなか見れないかも知れません。カラマツは平地に近い所でも見えますが、木が大き過ぎて雌花をシゲジゲとは見れないですね。サルオガセは木に引っかかったゴミに見えますね。念の為に撮影して調べて地衣類だと解りました。
寅太
2009年06月14日 00:08
やはり高山帯です。カラマツの木は低地でも見ますが、こんな松ぼっくりをみるのは初めてです。
コケモモは見たいですね。今回はピンク色で、2年前は白いようなかんじですね。それともつぼみは赤いのでしょうか。秋田駒ケ岳の画像は綺麗です。
サルオガセは面白い。まるで登山者が捨てたゴミが引っ掛かっているようです。
2009年06月14日 23:19
寅太さん、今晩は。
カラマツの雌花はなかなか美しいですよ。もう一度、開花し始めの姿をカメラに納めたいと考えています。今回のコケモモは蕾です。昨年と今年で見た日が1ヶ月早いので未だ蕾でした。
サルオガセは本当にゴミの様な姿ですが、これも生物なのです。