富士山自然林(高鉢コース)ウォーキング(その1)

 富士宮口・新5合目(2,400m)~宝永第二火口(2,380m)

 6月7日に富士山中腹にある宝永山の南面に広がる自然休養林歩道をウォーキングしてきたので、今日からその模様を綴る。
 当日、朝6時頃に沼津から見た富士山は綺麗に見えていた。
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 しかしながら富士宮口の新5合目に向う途中から霧が出てきてしまった。新5合目の辺りでは霧が薄くなったが、そこから上には霧があり山頂は見えなかった。
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 登ってきた麓の方が霧は濃くて下界は全然見えなかった。
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 今回のコースを以下の「ハイキングコース案内図」に黄色の点線で示す。富士山登山道(富士宮口)新5合目から宝永山・火口を覘き、御殿庭の樹林帯を通って、富士宮口・新5合目に向う富士山スカイラインの途中に有る高鉢駐車場へ向う。
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【新5合目 10:41発】
 霧が晴れることを祈りつつ新5合目を出発した。登山道両側の樹木は新芽が出始めた所だった。下の画像の右側には香貫山で見たシバヤナギが花を咲かせ始めたところだった。香貫山のシバヤナギは3月14日に綴っているので、ここは約3ヶ月季節が遅れている事になる。
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 暫く進むと、ダテカンバの林に入ったが、こちらは未だ芽吹いていず冬のままだった。
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【宝永第二火口 11:04着】
 林の中から植物の生えていない火山砂礫の地に出ると、そこは宝永第二火口を見下ろす場所だった。
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 宝永火口も宝永山も霧に覆われていて見えなかった。砂礫地を見渡すとこんもりとした草叢が目に付いた。覗き込むと香貫山で見たカンスゲと良く似ている花が咲いていた。
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 カンスゲと同じ仲間のコタヌキラン(小狸蘭)だった。ネットで調べると、「富士山では主に砂礫地、荒地(標高2300m~2600m)に生育し、多量の種子を生産するが発芽して個体として生き残れるものはわずか。」とあった。砂礫地に飛び飛びに一塊になって生えていた。
<コタヌキラン(小狸蘭)>
  カヤツリグサ科、スゲ属
  名前の由来:花穂を狸の尾に見立たタヌキランより小さい
<特徴>
  多年草、亜高山帯から高山帯に分布する
  花の時期 6~7月初旬
  草丈は高さ30~50cm。
  葉は束生し長さ20cm、幅4mmで裏面に白い粉をつける
  茎頂に雄花穂を1個、下部に雌花穂を2~3個付ける

 コタヌキランの先に、やはり砂礫地に貼り付くような格好をしている木があった。見るとスタート地点で見たシバヤナギの花が見えた。
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帰宅して調べると、富士山に生えているのはミヤマヤナギ(深山柳)と言う品種である事が判明した。この木は樹形や樹高は変化が多いとあるので、スタート地点のものもミヤマヤナギかも知れない。
<ミヤマヤナギ(深山柳)>
  ヤナギ科、ヤナギ属
<特徴>
  落葉低木、亜高山~高山帯に生える
  花期は5~6月、雌雄異株
  富士山の高山帯では最も早く花が咲く
  普通高さは20~100cm、地を這う匍匐性~立ち性のもの
  稀に高さが7mほどになるものもあり樹形や樹高は変化が多い

 宝永山の南麓は火山砂礫の地で森林限界でもある。季節はまだ春先で限られた草や低木が花を咲かせ始めたところだった。

 明日に続く。

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この記事へのコメント

2009年06月11日 21:35
下界とは違い未だ寒そうなダテカンバなどの風景ですが、植物はそれそれの花を咲かせているようで、ミヤマヤナギも新芽と花が一緒のように見えます。
2009年06月12日 05:43
この時期は気象の変化が激しいのでしょうか?朝見えていた富士がアット言う間に見えなくなるのですね。
2009年06月12日 18:49
OSAMIさん、今晩は。
富士山5合目の季節は早春でした。そうですね、香貫山で見たシバヤナギは花が咲き始めると葉も展開しました。多分、ミヤマヤナギも同じだと思います。上の画像で見ると黄色の花だけでなく緑の葉も出ていますね。
2009年06月12日 18:53
信徳さん、今晩は。
富士山の天気の変化は早いですが、夏場は特に早いですね。今回は雨こそ降りませんでしたが、後半は霧の中でした。朝の富士山は何処へ行ったのか、と愚痴ってもしょうがなかったです。
2009年06月12日 19:11
こんばんは。
久しぶりに素晴らしい富士山の姿を見せていただきました。
山の天気は変わりやすいと言いますが、アッと言う間に霧が出て真白になってしまいますね。五合目付近の木々は芽吹いたばかりのようで、空気も冷たかったことでしょうね。ミヤマヤナギの花が咲き、カンスゲのようなコタヌキランの可愛い花が咲いて春を待っているような風景に逆戻りですね。
2009年06月12日 23:49
杏さん、今晩は。
そうですね、久し振りに富士山を載せました。富士山の天気は直ぐに変わります。見る分には良いですが、富士山に登っている時は困ります。五合目の気温はそれ程寒くはなかったですし、防寒の服は不要でした。平地に比べたらタイムスリップして3ヶ月前に戻った感じでした。今年、2度目の春でした。
hanatetsu
2009年06月13日 10:07
山地から高山の岩場に生えていると言うコタヌキラン、初見です。
黄色い蕊?がとても印象的です。
2009年06月13日 21:50
hanatetsuさん、今晩は。
コタヌキランはランと付きますがランの仲間ではなく、スゲの仲間です。ランの様な華やかさは有りませんが、マクロで見るシベ等は中々可愛い所も有りますね。厳しい自然環境の中で健気に花を咲かせていました。
寅太
2009年06月13日 23:55
同じ日に富士山にアタックでしたね。私は山中湖に近い低地でレンゲツツジだけでしたが、そちらはかなり高いので、大分様子が違うようです。
朝晴れていて、昼前には曇りましたので、ほぼ同じような状況です。

2009年06月14日 23:13
寅太さん、今晩は。
やはり同じ日に富士山へアタックしていたのですね。富士宮口の新5合目は今回で2回目になりますが、ここからは色々のコースがあり変化に富んでいます。今頃の富士山は天気が急変しますので富士山の美しい姿を拝む事はなかなか難しいです。