浮島ヶ原の植物(その2)                  

サワトラノオ、ナヨナヨワスレナグサ、ウキヤガラ、クサヨシ

 浮島ヶ原の植物(その1)は3月25日に綴った。5月23日に約2ヶ月振りに浮島ヶ原自然公園を訪れてみた。ヨシがすっかり伸びて湿原が大変身していた。

《サワトラノオ(沢虎の尾)》
 大きく育ったヨシを木道の上から掻き分けて覘くと、白い綺麗な花が咲いていた。茎先に穂状に花を付けているサワトラノオだ。
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 花の最盛期を過ぎてしまって、虎の尾状の花穂の撮影が出来なかった。5月初めごろが良さそうなので、来年に取り直しをしようと思う。
 この花は環境省の絶滅危惧ⅠB類に指定されている。関東地方と九州に産地が知られているが、近年開発により少なくなっていると言う。ここ浮島ヶ原には未だ群生しているが今後とも、自然公園で保護していく必要がある。
<サワトラノオ(沢虎の尾)>
  サクラソウ科、オカトラノオ属
<特徴>
  多年草、原野や川岸の湿地に生える
  茎先に10cm前後の穂状の花を付ける
  5月~6月に白い花が咲く、花径は6~9mm
  草丈は30~50cm


《ナヨナヨワスレナグサ》
 次は、ここ浮島ヶ原にしか自生していないナヨナヨワスレナグサだ。この花もヨシを掻き分けて覗き込むと、ヨシに絡まって咲いているのが見える。花はワスレナグサやキュウリグサに似ている。
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 草丈は50~60cmになるが、全体が軟弱の為周囲のヨシにもたれかかっている。この為にナヨナヨの名前が付けられた。
<ナヨナヨワスレナグサ>
  ムラサキ科、ワスレナグサ属
  名前の由来:ヨシなど周りの草に支えられながら咲く
<特徴>
  1~2年草
  花は4~6月に咲く、淡紫色の花はワスレナグサに似る


《ウキヤガラ(浮矢柄)》
 この花は背が高くてヨシの上に顔を出している。
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<ウキヤガラ(浮矢柄)>
  カヤツリグサ科、ホタルイ属
  名前の由来:冬に枯れて水に浮く茎を矢の柄に見立てた
<特徴>
  多年草、浅い水中に群生する
  花は茎の先に散房状に付き、褐色の小穂をつける
  花序の下に数個の長い苞葉を広げる
  茎は三角形で草丈1~1.5m


《クサヨシ(草蘆)》
 緑のヨシをバックに、白い穂を出したクサヨシが鮮やかに見えた。ヨシに似ているが草っぽいのでクサヨシと名付けられたと言う。ヨシと比較して、ヨシが夏の終わりに穂を出すのに対してクサヨシは初夏に穂を出す点と、ヨシの穂が柔らかく広がりあるいは枝垂れるのに対してクサヨシの穂は真っすぐ立つ点が異なる。
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<クサヨシ(草蘆)>
  イネ科、クサヨシ属
  名前の由来:ヨシ(蘆)に似ているが草質であることから付けられた
<特徴>
  多年草、水辺や湿地に群生する
  茎先に円錐花序を出し、花は晩春~初夏に咲く

 最後に、この日の富士山の姿を載せる。
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この記事へのコメント

2009年05月28日 21:53
サワトラノオは初めての花ですがオカトラノオとは大分感じが違うように思いますけれど、咲き始めはオカトラノオと似た感じになるのでしょうかね、絶滅危惧種という事のようですから自然公園で保護されていて良いなと思います。
2009年05月28日 21:55
サワトラノオは初見です。小さな花が集まって綺麗に咲くのでしょうね?浮島ヶ原の植物(1)は先にブログされたのでしょうか?
2009年05月28日 22:30
聞いたことのない名前ばかりです。
傑作はナヨナヨワスレナグサです。サワトラノオは先の尖った尾ではなく、うさぎの尾のような感じでしょうか。
我が家はもうトラノオが咲き始めました。例年より少し早いように思いますが。
hanatetsu
2009年05月29日 15:29
浮島ヶ原の植物(その2)、待っていました。
サワトラノオ初見です。絶滅危惧種だそうですね。
紅色の雄蕊?が撮っても綺麗です。
ナヨナヨワスレグサも初めて拝見しました。
2009年05月29日 18:33
OSAMIさん、今晩は。
今回撮影したサワトラノオの花は咲き終わり頃で、花序の先端部が開花しています。もっと早い時期ですと花序の下の方だけが開花していて、花序の上の方は蕾で、トラノオの形になるようです。来年に5月初めに訪れて、トラノオの形を撮影したいと思っています。浮島ヶ原にはこのサワトラノオ以外にも絶滅危惧種があります。自然公園で保護していく必要がありますね。
2009年05月29日 18:37
信徳さん、今晩は。
サワトラノオは少し遅かったです。来年の5月初旬に訪れて綺麗なサワトラノオを撮影したいと思っています。浮島ヶ原の植物(1)は今年の3月25日に綴っています。本文の、浮島ヶ原の植物(1)、をクリックすると3月25日のブログにジャンプします。
2009年05月29日 18:43
寅太さん、今晩は。
ナヨナヨワスレナグサのナヨナヨはこの草の特徴を良く捕らえて名を付けたと感心しています。サワトラノオは撮影する時期が遅くなってしまって、穂先が尖った状態になりませんでした。約1月早く行かなければダメでした。来年チャレンジしてみます。
2009年05月29日 18:48
hanatetsuさん、今晩は。
サワトラノオは少し遅かったです。穂先の花が開花してしまった為、トラノオ状になりませんでした。来年はもっと早く訪れてトラノオ状の花を撮影したいと思っています。浮島ヶ原にはこの外にも面白い花が有りますので、来月も期待して待ってて下さい。
2009年05月29日 20:42
こんばんは。
サワトラノオ、真白い花にピンクのシベが綺麗ですね。
少し遅かったそうですが、綺麗な花を初めて見せていただきました。
オカトラノオのような姿なのでしょうか、沼地に咲く白い花は可憐です。
ナヨナヨワスレナグサは可愛い花を咲かせていますね、花の中心が黄色くワスレナグサやキュウリグサに良く似ていますね。名前も可愛いですね、細い茎で、周りのヨシなどに寄りかかっているようですね。
2009年05月30日 11:03
お早う御座います
サワトラノオは初めて見せて頂きました。湿地に生える多年草なので此方でも探せば見つかるかも知れませんね。見せて頂き有り難う御座います。
2009年05月30日 17:37
杏さん、今日は。
サワトラノオも咲き始めは花穂の先が蕾で下から咲き始めるので、オカトラノオの様な形になるようです。来年にはその姿を撮影するようにしたいと思います。そうですね、ナヨナヨワスレナグサは花の中心が黄色でワスレナグサやキュウリグサと同じですね。この草はヨシに寄りかかって咲いていました。
2009年05月30日 17:41
chiharuさん、今日は。
サワトラノオは湿地に生えていますが、自生地は限られているようです。今ではここ浮島ヶ原以外には稀になってしまったようです。そちらで発見すれば、大発見になるかも知れません。チャレンジしてみて下さい。