鷲頭山ウォーキング(その3)           

中将さん~小鷲頭山~鷲頭山

【中将さん 11:35発】
 中将さんから小鷲頭山へは急坂の道だった。左右のロープにつかまりながら木の根の階段を一歩一歩登った。
 
【小鷲頭山 11:48着】
 一汗かいた頃に小鷲頭山頂(標高 330m)に着いた。
画像
                    (2008年2月17日撮影)

 山頂には中将さんが自害した「終焉切腹之場」の説明板があった。下の洞窟から逃げて来て最後に、ここで自害したのだろう。
画像

 近くには可愛いスミレが咲いていた。タチツボスミレに似ているが、ニオイタチツボスミレ(匂立壷菫)だと同行者に教えて貰った。相違点は3つで、1つ目は紫の色が濃く、白い部分との違いが明瞭、2つ目は花弁の先が丸く、花弁が重なる、3つ目は花柄に細かい毛がびっしりと生えている、と言う。勿論、花の匂いを嗅いでみると良い匂いがした。
画像

<ニオイタチツボスミレ(匂立壷菫)>
  スミレ科、スミレ属
<特徴>
  多年草
  3~5月に咲き、芳香がある
  花径2~3cm程度
  色が濃く、白い部分との違いが明瞭
  花弁の先が丸く、花弁が重なる
  花柄に細かい毛がびっしりと生えている
  草丈10cm以下

【小鷲頭山 12:00発】
 小休止の後、鷲頭山に向った。先程よりはなだらかな坂道だが急坂だった。尾根道の頭の上に赤い花を付けた樹木があった。イヌガシ(犬樫)で雌雄異株で下の画像は雄しべが見えるので雄花のようだ。
画像

 早春は黄色の花が多い中、この赤黒い花色は珍しい。

<イヌガシ(犬樫)>
  クスノキ科、シロダモ属
<特徴>
  常緑高木
  花は3~4月に咲く
  暗赤色の小花を集団で枝に咲かせる
  雌雄異株
  楕円形の液果は黒紫色で10~11月に熟す、長さ1cm程度
  葉は長い楕円形で薄く先が尖る

【鷲頭山 12:20着】
 イヌガシを見て少し歩くと鷲頭山(標高 392m)の頂上に着いた。
画像
                    (2008年2月17日撮影)

 ここで駿河湾を見ながら昼食を取った。
 昼食後、珍しい山野草が無いかと山頂の草叢を探して見ると、ヤマネコノメソウ(山猫目草)の実を見つけた。残念ながら花は見当らなかった。
画像

<ヤマネコノメソウ(山猫目草)>
  ユキノシタ科、ネコノメソウ属
<特徴>
  3~4月咲き
  林や畠の近辺の湿気のある斜面に分布
  変わった黄色の花と薄グリーンの葉が目に付く
  草丈20cmまで

【鷲頭山 12:50発】
 鷲頭山頂から多比峠に向う。

【多比峠 13:05着】
画像

 多比峠から大平の戸ヶ谷に降りる前に道標に有るウバメガシ岩尾根に寄った。
画像

 尾根道を境に右側(海側)がウバメガシ(姥目樫)林、左側(内陸側)は雑木林になっていた。ウバメガシは神奈川県以西の太平洋岸で風当たりの強い露出岩、尾根の乾燥地のような特殊な地に生育すると言う。ここの岩尾根は将にその通りの様だ。
 ウバメガシの材は硬く炭の最高級品といわれる備長炭の原料になる。比重も重く1を越すものもあり、木でありながら水に入れても沈んでしまうと言う。小さな下枝を切り取って撮影した時に触った枝は確かに硬かった。
画像


 明日に続く。

この記事へのコメント

2009年04月09日 22:36
小鷲頭山も鷲頭山も眺めの良いところですね、綺麗なニオイタチボスミレの様な花が山に増えると楽しい山になり良いなと思います。
2009年04月10日 04:38
山上から見下ろす町、海を見るとやはり急な山だなと思います。山野草を見て海を見て・・・贅沢な山登りですね(笑)。
2009年04月10日 19:44
OSAMIさん、今晩は。
沼津アルプスの戴きから見る景色は海や富士山が見えて良い眺めです。眺望の他に、山野草が沢山有ると山行が楽しくなりますね。
2009年04月10日 19:47
信徳さん、今晩は。
沼津アルプスは低い山ですが急坂の繰り返しで、結構大変なコースです。その分、海や山(特に富士山)、それに山野草を見ると山に来て良かったと思います。
2009年04月10日 19:55
今晩は
小鷲頭山頂からの眺めも鷲頭山からの眺め気持ち良いです。
途中のニオイタチツホセスミレやイヌガシワの赤い花綺麗です。
hanatetsu
2009年04月10日 21:46
今日も高尾を歩きましたが、途中、まだ撮っていないネコノメソウらしきものを撮りましたが、はっきり分かりません。
何でも、萼裂片の開く角度、雄しべの数、葯の色など難しい判定基準?があるようです。
2009年04月10日 21:58
chiharuさん、今晩は。
沼津アルプスからの眺望は海に近い所にあるので良いです。海や富士山を眺めながらの山行は気分が良いです。ニオイタチツボスミレやイヌガシワの花は綺麗でした。
2009年04月10日 22:03
hanatetsuさん、今晩は。
春先の高尾山では色々の山野草が咲いていたのではないかと思います。植物の品種同定には苦労しますね。はっきりと同定出来た時は嬉しいものですが、多少疑問が残る時はスッキリしませんね。素人の趣味の世界ですから、間違えたら修正すると割り切って行こうと考えています。
2009年04月11日 11:31
こんにちは。
小鷲頭山や鷲頭山の山頂から眺めた真っ青な海が綺麗です。
ニオイタチツボスミレの鮮やかな色下花が綺麗ですね、スミレの花の香りは気がつきませんでした。今度スミレの花の香りも嗅いでみようと思っています(笑)
イヌガシの雄花は初めてですが、赤い小さな可愛い花ですね。

寅太
2009年04月11日 14:33
色とりどりの標識で、手作りのようですが、本職がつくったのでしょうか。楽しい看板ですね。
ネコノメソウを見つけましたね。花は咲いてなくとも、ちゃんと猫の目が確認できます。
葉っぱが1枚のようですから、ヤマネコノメソウですね。これが対生するとネコノメソウになります。またヨゴレネコノメとハナネコノメは「ソウ」が名前につかないからややこしい。ソウです(面白くない)。
2009年04月11日 18:36
杏さん、今晩は。
小鷲頭山や鷲頭山を含め、沼津アルプスの山々からは海や富士山が良く見えます。特に、冬の天気が良い時は最高ですね。
タチツボスミレは良い匂いはしません。ニオイタチツボスミレは名前の通り良い匂いがします。一度、確認してみて下さい。私もイヌガシの赤い花は初めてでした。なかなか綺麗です。


2009年04月11日 18:48
寅太さん、今晩は。
沼津アルプスの標識は同好会の人達の手作り品だと思います。詳細は割愛しますが、色々工夫が施されています。ネコノメソウを見つけましたが、今度は花が咲いている時に見たいと思っています。ネコノメソウの仲間は違いが難しいと思っていましたが、名前にもソウが付いたり、付かなかったりするのですか。益々、ややこしい。ソウですね。(