箱根湿生花園の花(その21)           

カタクリ、ショウジョウバカマ、コシノコバイモ

 今日は箱根湿生花園に咲いていたユリ科の花を綴る。

《カタクリ》
 落葉樹林の下にカタクリ(片栗)の花が群生していた。
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 カタクリの花は俯いて咲くので写真に撮り難い。覗き込む様にして撮影したが下の画像が限界だった。球根から花が1個、葉は2枚出る。花弁は6枚で、咲き進むにつれて反り返る。
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 花弁の中央部に模様があると言うが、次の画像で何とか確認できる。
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 カタクリは花が咲くまで7~8年もかかり、春植物(Spring ephemeral)の代表的な花だと言う。
 スプリング エフェメラルとは周りの木々が葉を開く前の早春に茎や葉を地上に出して花を開き光合成を行い、木の葉で陰になる初夏には地上部が枯れて地下の根茎や種子で後の季節をひっそりと暮らす植物を指す。エフェメラルとは、カゲロウなどのように、現れてすぐ消える短命な生き物のことを言う。
 カタクリ以外では、アズマイチゲ、ヤマブキソウ、アマナ、フクジュソウ、セツブンソウ、コバイモ、エンゴサクなどが春植物だと資料にあった。

<カタクリ(片栗)>
  ユリ科、カタクリ属
  名前の由来:球根(鱗茎)から片栗粉を作る
<特徴>
  多年草
  3~5月に咲く、5cm大のピンクの花
  うつむいて咲き、花が開くと花弁が反り返る
  花弁は6枚で、中央部に模様がある
  球根は地中深くにあり花は一つ、葉を2枚出す  
  草丈20cmまで

《ショウジョウバカマ》
 林の下にショウジョウバカマ(猩々袴)が咲いていた。
 名前の由来が面白い。花の色を、「猩々」という酒好きの伝説上の動物の赤い顔に見立て、
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 ロゼット状に広がった葉を「袴」に見立てたと言う。
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 別の苔むした岩場には白色のショウジョウバカマが咲いていた。
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 調べると、花の色は生育場所によって、淡紅色、紫色、白色と変化に富むと資料にあった。
 
<ショウジョウバカマ(猩々袴)>
  ユリ科、ショウジョウバカマ属
  名前の由来:花を猩々の赤い顔に、葉の重なりを袴に見立てた
<特徴>
  多年草
  4~5月に咲く
  ピンクの集団花
  日当たりの良い少し湿った山地に咲く
  草丈20cmまで
  箱根には無い

《コシノコバイモ》
 白色のショウジョウバカマが咲いていた同じ岩場に、鐘形の淡い白緑色の花が咲いていた。コシノコバイモ(越乃小貝母)と説明板にあった。上部の葉は3枚で輪生し、下部の葉は2枚で対生している。
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 コバイモとの違いは内花披片の縁に小突起があるのがコシノコバイモだと言う。
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 この花も咲くまでには6~7年かかり、初夏には地上部が枯死して休眠する、北陸の春を代表する春植物(スプリング・エフェメラル)だと言う。

<コシノコバイモ(越乃小貝母)>
  ユリ科、バイモ属
<特徴>
  多年草
  山地に生え、草丈は5~20cm
  葉は下部の2個は対生し、上部の3個は輪生
  花は3月から4月ごろ咲く
  茎頂に鐘形の淡い緑白色の花を下向きに咲かす
  花披片は6個で、内花披片の縁に小突起がある
  箱根には無い

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この記事へのコメント

2009年04月02日 22:01
元気が良くて綺麗なカタクリが素晴らしいです、ショウジョウバカマも綺麗に咲いていますし、はじめてみるコシノコバイモは雰囲気がある花で良いなともいます。
寅太
2009年04月02日 22:10
私の田舎ではカタクリとショウジョウバカマは、捨てるほどに咲きますが、コシノコバイモは自生しているのを見たことはありません。
きょうは片倉城址公園でカタクリを撮影していました。
中央の模様ばかり覗いていたので、肝心の葉っぱが写っていませんでした。
2009年04月02日 22:10
コシノコバイモは初見です。素敵な花です。箱根湿性園は色々な山野草がありそうですね。
2009年04月02日 22:41
OSAMIさん、今晩は。
カタクリは結構広いスペースに生えていました。近くに有って元気の良い花を選んで撮影しました。曇ってしまったり、木の陰になったりで陽の当りが少ないのが残念でした。コシノコバイモはバイモの様に内側に網目の模様が有るか覘きたかったですが、回りにご婦人達がいたので諦めました。
2009年04月02日 22:50
寅太さん、今晩は。
沼津ではカタクリもショウジョウバカマも、ましてコシノコバイモは見れません。その為に、箱根湿生花園で実物を見て、とくと勉強して来ました。
私は中央の模様は意識していなかったので上手く撮れていません。寅太さんの所でジックリと見せて貰いましょう。
2009年04月03日 10:14
信徳さん、お早うございます。
コシノコバイモは面白い形と色ですね。私も初めて見ました。
箱根湿生花園は色々の山野草が有ります。ジックリと見て回れば整理するだけで大変な作業になります。写真だけで見ていた花に実際合えると嬉しいものですね。
hanatetsu
2009年04月03日 16:31
ショウジョウバカマ、この白い花の画像を拝見して当方も迷った挙句、ヒメショウジョウバカマとしてしまいました。
なかなか分からないのも楽しいことです。
hanatetsu
2009年04月03日 16:35
すいません、もう一つ。
コシノコバイモは初見でした。アミガサユリはなんとか撮りましたが…。
2009年04月03日 19:10
今晩は
カタクリの花やショウジョウバカマことに白花は初めて見た感じです。
コシノコバイモもは初めて見せて頂きました。
有り難う御座います。
2009年04月03日 19:36
hanatetsuさん、今晩は。
ヒメショウジョウバカマの存在を知らなかったし、調べたら花の色は生育場所によって、淡紅色、紫色、白色と変化に富むと資料にあったのを鵜呑みにして、ショウジョウバカマの色違いとして綴りました。名前を記した標識はありませんでした。
コシノコバイモは私も初めてでした。この花の側には標識が有ったので名前は正しいと思います。アミガサユリは別名バイモでしょうか?私はバイモは未だ見ていません。
2009年04月03日 19:41
chiharuさん、今晩は。
山野草は自然の山や野原で見つけると嬉しいですが、なかなかそのチャンスがありません。そこでこの湿生花園を訪れる事としました。色々の品種が有るので、未だ見た事の無い花を探すのが楽しみです。
2009年04月03日 20:00
こんばんは。
カタクリの花は恥ずかしそうに少し下を向いて咲いていますね。
淡い色がとても可愛いです。ショウジョウバカマも綺麗に咲いて、長く沢山出ているシベが華やかな感じがします。
寅太さんも片倉城址公園でカタクリをご覧に行かれたようですが、私も昨日、片倉城址でカタクリを見て来ました。春の風が強くカタクリの花たちは必死に風に耐えているように見えました。コシノコバイモは小さな花で珍しい花のようですね。なかなか見られ花だと思います。片倉城址公園にはカイコバイモ(甲斐小貝母)がありますが、小さな花は終わっていました。
2009年04月03日 21:19
杏さん、今晩は。
杏さんも寅太さんと同じ片倉城跡公園でカタクリを見られたのでしたか。ブログアップを楽しみにしています。カタクリが咲いている時は回りには他の草は未だ背が伸びていないので風が吹くとカタクリの花は揺れますね。
片倉城跡公園にはカイコバイモが有るのですか。終わっていたとは残念でしたね。見てみたかったです。