沼津御用邸記念公園の花暦

ウラシマソウ(浦島草)、ムサシアブミ(武蔵鐙)

 今、本邸跡地のツバキの木等が生えている林の中にサトイモ科のウラシマソウとムサシアブミが群生している。この模様に付いては2007年3月22日の香貫山の植物の中で綴っているが、沼津御用邸記念公園の花暦として改めて綴り直す事とする。
 ウラシマソウはツバキの繁った鬱蒼とした林の中だけでなく、そこに隣接した松林の中にも群生している。
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 こげ茶色したものは仏炎苞でその中には肉穂花序が包まれているがなかなか見えない。
名前の由来になっている浦島太郎の釣り糸に見立てた長い紐状の付属物はこの肉穂花序から伸びている。
画像


 上の画像中の長い紐状の付属物は大きく上に立ち上がった後、地面にまで届いていた。枯れ松葉の上で見難いが、この長い釣り糸は更に地表の上に横たわっていた。

<ウラシマソウ(浦島草)>
  サトイモ科、テンナンショウ属
  名前の由来は花から出る長い紐状の付属物がありこれを浦島太郎の釣り糸に見立てた

<特徴>
  多年草
  肉穂花序を包むのは仏炎苞
  肉穂花序の付属体が糸状に長く伸びる
  花が終わる5~6月頃にトウモロコシに似た実がなる
  実は秋になると赤く色づき始める

 一方、ムサシアブミはツバキの繁った林の中で群生していた。ムサシアブミの葉は左右に2枚出て、それぞれの葉は3枚に分かれた小葉を持つ。その2枚の葉の真中に緑色の仏炎苞が乗っかっている。
画像画像

 
 ムサシアブミの仏炎苞は丸く内側に回転していて、その中に肉穂花序が包まれている。
画像


 ムサシアブミは葉が展開する前に開花すると言う。次の画像の葉は展開中であるが、花は既に開花していた様だ。
画像


<ムサシアブミ(武蔵鐙)>
  サトイモ科、テンナンショウ属
<特徴>
  多年草
  肉穂花序を包むのは仏炎苞で丸く内側に回転している
  3~5月咲
  葉が展開する前に開花する
  葉は2枚出て、小葉は3枚に分かれる
  草丈は80cmまで

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この記事へのコメント

2009年03月29日 20:58
ウラシマソウとムサシアブミが大きく成長していて素晴しいです、先週見た植物園のものはやっと顔を出した所でしたから、沼津御用邸記念公園は海が近くで暖かくそして生育条件も良いようですね。
hanatetsu
2009年03月29日 21:26
先日、高尾へ行きましたが、ミミガタテンナンショウらしきものが、ちょこっと顔を出したばかりです。
当方、釣り師と自負していますがウラシマソウをはじめオオハンゲ、カラスビシャクの「釣竿?」がなかなかうまく撮れません。
2009年03月29日 21:45
暖かいのですね、もう大きく伸びていますね。こちらはまだ芽も出していません。薄暗い林の中、少し湿ったマムシが出そうな所でこちらでは怖くて近寄れません。望遠で撮ります。
2009年03月30日 00:00
ウラシマソウの群生が見事ですね。肉穂花序から伸びている長い釣り糸に似たもの本当に長いですね。ムサシアブミも変わった花ですね。
寅太
2009年03月30日 09:40
高尾にもウラシマソウはあるのですが、なかなか出会うことはありません。
ムサシアブミは野生は1回しか見ていません。
釣り糸も立派ですし、鐙(あぶみ)も特徴が出ています。180度回転させるともっと鐙のようになります。
家の近くでは、ほとんどがミミガタテンナンショウですね。こちらは花が咲いてから葉が出てきます(茎に葉が折りたたまれて付いている)。
2009年03月30日 20:20
今晩は
ウラシマソウとムサシアブミが群生している沼津御用邸記念公園素晴らしいです。それにしても早いですね。こちらでは4月下旬頃から開花かとなりそうです。
2009年03月30日 20:57
こんばんは。
沼津御用邸記念公園の林の中にはウラシマソウとムサシアブミが見事ですね。
同じサトイモ科なので似ていますが、ウラシマソウの上に伸びた長い釣り糸が凄いです。手入れも良く暖かく自然の中でこれだけ群生しているのは珍しいと思います。ムサシアブミは、まだ出会った事がないのですが、鐙のような形をしていますね。
2009年03月30日 23:17
OSAMIさん、今晩は。
やはり、沼津の方が暖かいのでしょうか。御用邸だけでなく、香貫山でもウラシマソウの花は顔を出していました。
2009年03月30日 23:24
hanatetsuさん、今晩は。
私は、オオハンゲとカラスビシャクは見た事がありませんでした。これらも釣竿を持っているのですね。探して釣竿を比較してみたいです。
2009年03月30日 23:42
信徳さん、今晩は。
やはり、沼津の方が暖かいのでしょうか。マムシグサは御用邸にも香貫山にも出てきません。マムシがいない為かな(笑)?マムシが出そうな所には、君子近づかず、ですね。
2009年03月30日 23:46
eijiさん、今晩は。
ウラシマソウの釣り糸は短い物が多かったですが、この株の釣り糸は長かったですね。柔らかくて糸の様でした。枯れ松葉の上で見難かったので糸を葉の上に乗せて撮影もしたのですが、自然の姿ではないのでアップするのを止めました。
2009年03月30日 23:51
寅太さん、今晩は。
OSAMIさんや信徳さんのコメントからすると、高尾ではウラシマソウの花は未だかも知れませんね。私は、ミミガタテンナンショウの実物は未だ見た事がありません。葉が後から出るのはムサシアブミと同じですね。
2009年03月30日 23:55
chiharuさん、今晩は。
やはり沼津は暖かいのですね。ウラシマソウの開花時期の差から季節の差を推定すると1ヶ月は違う様ですね。
2009年03月31日 00:01
杏さん、今晩は。
ウラシマソウとムサシアブミは御用邸の少し暗い松林の中に群生しています。沼津市の西部の原地区の松林の中にもウラシマソウが群生していますので、ウラシマソウは松林が好きのようです。ヒョットすると松林が海の近くに有るためかも知れません。何故ならば、浦島さんが海から上がって来るのを待っているのかも知れません(笑)。