箱根湿生花園の花(その11)  

アケボノソウ、エゾリンドウ、イワシャジン

《アケボノソウ》
 アサマフウロが群生していたヌマガヤ草原区にスクッと草姿の良い植物が立っていた。良く見ると沢山の蕾と白い花を付けていた。これが、初めて見たリンドウ科のアケボノソウ(曙草)だった。
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                        (アケボノソウ)

 名前の由来は、花冠の緑色の斑点と黒紫色の斑点を夜明けの空の月と星に見立てたと言う。何とも洒落たネーミングだ。緑色の斑点は蜜腺で虫が吸蜜する時に花粉を体に付けさせる作戦と言う。
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            (アサマフウロの群生している中に生えたアケボノソウ)

 植生復元区の湿原の方に沢山のアケボノソウが生えていた。湿った所が好きなのだ。
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          (湿原の笹の中で負けずに花を咲かせたアケボノソウ)

 茎の上から一塊の花を撮影した。
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                        (一塊の花)

 資料を見るとアケボノソウは5花弁で5本の雄しべと有るが何と、4枚の花弁の花が混じっていた。雄しべも4本だった。
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     (5枚の花弁と5本の雄しべの花)      (4枚の花弁と4本の雄しべの花) 

<アケボノソウ(曙草)>
  リンドウ科、センブリ属
  名前の由来:花冠の緑色の斑点と黒紫色の斑点を夜明けの空の月と星に見立てた
<特徴>
  2年草、1年目は根生葉だけのロゼットで生育し、2年目に地上茎を出して花を咲かせる
  湿原の周辺草地や山間の小川のほとりなどの湿った場所に生育する
  草丈は1mほどになる
  葉は対生して縦に3本の葉脈が目立つ
  花は9月~10月に咲く
  花冠は5つに分かれ、中央には2つの蜜腺があり、先端の方には黒い点がある

《エゾリンドウ》
 エゾリンドウは前回も綴ったが、遠く離れていた為に花の開いた様子が撮影出来なかった。今回は木道の直ぐ近くにあり撮影出来たので、新たに綴り直す事とする。
 リンドウの仲間は日が射さないと開かないと言う。今回は前回よりも日が射していたので開き方が大きい様だ。しかし、山で見たリンドウよりも控え目に開いている感じがした。
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                      (エゾリンドウ) 

 リンドウとの違いを調べたら、エゾリンドウはリンドウに比べて淡い青紫色の花を咲かせると言う。又、エゾリンドウはリンドウよりも花が大きく、花付きも良いことから切り花用として広く栽培され「リンドウ」の名前で売られているものの多くはエゾリンドウの栽培品ですとあった。
 更に調べて行くと、エゾオヤマリンドウ(蝦夷御山竜胆)と言う仲間があり、エゾリンドウの花が茎頂と茎上部の葉腋に付くのに対し本種は茎頂にしか付かない、とある。上の画像の花を横から撮影した画像を見ると、茎頂にしか花を付けていないのでエゾオヤマリンドウかも知れない。
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              (花が茎頂にしかないのでエゾオヤマリンドウか?)   

<エゾリンドウ(蝦夷竜胆)>
  リンドウ科、リンドウ属
<特徴>
  多年草
  草丈30~80cm
  9月~10月咲く
  山地の草原、湿原に生える
  箱根には無い

《イワシャジン》
 岩場植物区の岩斜面に青色の綺麗な釣鐘型の花が咲いていた。薄暗い所で離れていたのでフラッシュを点けてズームで撮影した。キキョウ科のイワシャジン(岩沙参)だった。
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                (岩場の斜面に吊る下がって咲いているイワシャジン) 

 ツリガネニンジンの仲間だ。比較の為に花を近くで撮影したかったが生憎、近くには生えていなかった。帰りがけに売店を覘いたら鉢植えが並べてあったので撮影させてもらった。
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                   (売店の鉢植えのイワシャジン)

 ツリガネニンジンと異なり、花柱が花冠から突き出ていない。丹沢の沢沿いに咲いていると説明板に記されていた。今度、丹沢を歩く時に探して見る事にしよう。

<イワシャジン(岩沙参)>
  キキョウ科、ツリガネニンジン属
<特徴>
  多年草
  湿り気のある岩地に生える
  細い茎が伸び、茎に着く葉は細い披針形、垂れ下がるように伸びる
  9~10月に咲き
  花柄は細く長さ2~5cm、花冠は鐘形で長さ2.5cmほど、花柱は花冠から突き出ない

 今日のウォーキングは香貫山で歩数は8,294歩。今週の累計歩数は29,120歩/5日。
 明日は都合によりブログを休みます。

この記事へのコメント

2008年09月27日 18:44
ヤッホー!素晴らしいアケボノソウです。去年は高尾山で初めて見て感激したのですが、今年は洪水で流されて見る事が出来ません。何とも言えない気品さを漂わせる花ですね。リンドウ、イワシャジンも負けず劣らず綺麗に咲いています。
2008年09月27日 21:38
信徳さん、今晩は。
アケボノソウを昨年、高尾山で見られたのでしたか。今年は、ゲリラ豪雨に流されてしまったとは残念ですね。私は今回、湿生花園で初めて見ました。草姿、蕾、花と、どれも他の草とは一味違った雰囲気を感じました。信徳さんの仰る、気品かも知れません。イワシャジンをもう少し近い所で見たかったです。これも良い雰囲気を持った植物ですね。
2008年09月27日 22:15
こんばんは。
アケボノソウ、奇麗な花ですね~。
花びらの緑色と黒紫色の斑点を夜明けの空の月と星に例えたようですが、素敵な例えですね。星形の可愛い花で見たことがあるように思いましたらセンブリと仲間のようですね。エゾリンドウも鮮やかな花を咲かせていますね。イワシャジン、先日、ツリガネニンジンを見ましたが良く似ていますね。淡い紫色の花が沢山咲いて綺麗ですね~。
2008年09月27日 22:27
杏さん、今晩は。
私はアケボノソウを初めて見ました。綺麗な、気品のある花で、更には名前も良くて一目惚れでした。センブリと科、属が同じですね。センブリも未だ見た事が無いですが、資料を見ると似ていますね。エゾリンドウ、イワシャジン共に青紫色が綺麗です。
2008年09月27日 23:03
白馬岳でみたミヤマアケボノソウとは大分イメージが違いアケボノソウは白色が際立っていて綺麗ですね、4枚の花弁というのはとても珍しいと思います。
夏山で見る事も有るイワシャジンですが、こちらのものは青紫色がいい色ですしエゾリンドウも同様で素晴らしいと思います。
2008年09月28日 11:15
こんにちは
アケボノソウは今年初めて燃せて頂きました。
野草のこうした美しさに惚れて野草を撮り歩くようになりました。
見せて頂き有り難う御座います。
2008年09月29日 05:28
OSAMIさん、お早うございます。
ミヤマアケボノソウと言う品種も有るのですね。ネットで調べたら暗紫色の綺麗な花ですね。高山に咲く花ですので何処かの山に行った時に出会って見たいです。イワシャジンも山で実物に出会った見たい花です。
2008年09月29日 05:31
chiharuさん、お早うございます。
アケボノソウを初めて見ましたが綺麗な花で一目惚れしてしまいました。是非、実物を探してカメラに収めて下さい。
寅太
2008年09月29日 08:41
アケボノソウに会うことができました。
昨年の高尾山のアケボノソウでは、「見たい」とコメントをいただいていました。
花も見頃で、近くから撮影できたようですね。
高尾山のアケボノソウは、先月の豪雨で流されたと聞いています。
この場所に通ずる道も崩壊しているようで、近づくこともできません。
今回はエゾリンドウとイワシャジンも見れて最高ですね。
2008年09月29日 18:49
寅太さん、今晩は。
そうですね、アケボノソウは寅太さんのブログで初めて見ました。まさか、ここで見られるとは予想もしていませんでした。木道の直ぐ傍に生えていました。しかし、風が吹いていて撮影には苦労しました。高尾山のアケボノソウが無事であると良いのですが。鉢植えでないイワシャジンも見てみたかったのですが、又の機会にします。