沼津御用邸記念公園の花暦

ハマユウ

 沼津御用邸・西付属邸の西庭にヒガンバナ科のハマユウ(浜木綿)が咲き始めた。
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                       (ハマユウの花) 

 ハマユウは花の様子が木綿(ユフ)を垂らしたようであることから付けられた名前である。木綿(ユフ)はコウゾなどの樹皮を細く裂いて作った繊維から作った布で、古代から神事などに用いられてきたもの。別名のハマオモト(浜万年青)は浜辺に生え、常緑の葉は万年青(オモト)に似ていることから付けられた。
 花は太い花茎の先に散形花序につき、リボンのような白い花弁は外側に反り返る 。飛び跳ねるような蕊も綺麗だ。
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          (外側に反り返る花弁と飛び跳ねる蕊が綺麗なハマユウの花)

 開花直後の花を真上から見ると、外側の花が放射線状に並び車輪の様で綺麗だ。
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                 (後、2輪咲けば完全な車輪になる)

 上の花を横から見ると
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               (更に、花序の中央部が咲くと球状になる)

 ハマユウの実は熟すと裂開して丸くコルク質の厚い種皮に覆われた種子を数個落とし、この種子は海上を何ヶ月も生きたまま漂流する能力があり、海流によって現在の分布域に広がったと考えられている。日本では三浦半島・房総半島南部以南の海岸に自生している、と資料にある。
 砂地の御用邸にもハマユウはアチコチに咲いている。
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               (御日拝室を望む通路に生えたハマユウ)

 その御日拝室と御食堂、謁見所に面した庭にもハマユウが咲き始めているのが遠くから見えた。
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          (御日拝室と御食堂、謁見所に面した庭に生えたハマユウ)

 ハマユウは御用邸以外に、沼津市南部の大瀬崎や戸田の砂地に生えていて、沼津市はこのハマユリを市の花に指定している。ハマユウが市や町の花と指定しているのは沼津市だけかと思っていたら、何と宮崎県の県の花でもあり、それ以外に14の市町で市の花、町の花に指定していた。一番東に位置するのが横須賀市で、いづれも海岸の市町である。人気ある花の一つなのだろう。

<ハマユウ(浜木綿)>
  ヒガンバナ科、ハマオモト属
  別名:ハマオモト(浜万年青)
<特徴>
  常緑の多年草
  7~9月咲き
  砂浜に咲く白い6弁の花、オシベは赤い
  花弁は細く長く、花径8cm程度
  株から緑の花茎を出し先端に数十個花をつける

《番外編》 ヤマユリ
 御用邸の庭を歩いていたら、松林の中に一本だけヤマユリが咲いていた。沢山の蕾と花を付けていて大きく首を垂れていた。
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                     (松林の中のヤマユリ)

 御用邸の中には先日綴ったスカシユリやこれからシーズンを迎えるタカサゴユリが沢山咲くが、ヤマユリは殆ど見ない。多分、この一株だけではないかと思う。
 今日は所用によりウォーキングを中止。
 明日は都合によりブログを休みます。

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この記事へのコメント

2008年07月21日 21:22
ハマユウは海岸に合う植物ですね。見る角度によって車輪のように丸くなるのが面白いです。
plysima
2008年07月21日 21:26
こんばんは。ヤマユリもう咲き始めたんですね!私も先日、蕾を大きくふくまらせたヤマユリを見かけました。楽しみですが、早く見に行かないと見過ごしてしまいそうです。
2008年07月21日 22:30
綺麗に咲いたハマユウですね、街中等で見るハマユウは見る時期が悪いのか少ししおれた感じのものが多いのですが、本当は此方のように車輪や球状に綺麗に咲くのですね再認識です。
寅太
2008年07月22日 06:59
海岸の植物のハマユウは素晴らしい。市の花でしたか。
3枚目の画像などは、左右対称の美しさをハマユウはこっそり形作っていたのですが、よく気が付いてくれました。
蕾を水平方向に配置するなど、カメラのアングルもなかなか良い。
ハマユウに代わり、お礼申し上げます。
ヒガンバナではこの清楚な姿にはなれません。
ヤマユリも花の重さでだんだん腰が曲がってきました。
もう限界です。
2008年07月23日 09:41
彼岸花科のハマユウの花こととに 真上から見た写真が素晴らしいです。
ヤマユリのあの良い香りを感じます。
2008年07月23日 18:03
信徳さん、今晩は。
ハマユウの種も海に浮かんで広まると、今回初めて知りました。従って海岸に多く生えているし、そこが似合うのでしょうね。真上から見ると車輪の様に見えますが、完全な車輪はなかなか見れません。花の横で待機していないとダメですね(笑)。
2008年07月23日 18:06
plysimaさん、今晩は。
そうですね、今ヤマユリは最盛期を迎えています。香貫山でも沢山咲いていて良い匂いを撒き散らしています。早く見に行った方が良いですね。
2008年07月23日 18:12
OSAMIさん、今晩は。
仰るようにハマユウの花は直ぐに茶色に萎れてしまいます。車輪までは綺麗に出来ますが、真っ白の花で球状になったものは見た事が有りません。大抵、最初に開花した下の部分が茶色になってしまっています。記事の中の上から5枚目の画像中で、左側のハマユウの花がその一例で、下の部分が茶色に萎んでいます。
2008年07月23日 18:39
寅太さん、今晩は。
ハマユウさん、蕾が水平の位置にある事を気付いてくれましたか。その為に、カメラを持った人は無断で花壇に足を入れて撮影していた様でした。少しでもハマユウさんを綺麗にブログに載せる為ですから、許されるでしょうね。ヤマユリも支えをして有りましたが、棒が少し短かった様でした。早い段階での支えで、途中で長い棒に代えるのを、サボったのでしょうか。大きく曲がってしまって可哀想でした。
2008年07月23日 18:43
chiharuさん、今晩は。
ハマユウの花を真上から見た状態は綺麗ですよね。横から見た状態は、ゴチャゴチャしていて、あまり綺麗とは言えません。chiharuさんがご覧になったヤマユリの群生とは異なり、ここでは一株だけでしたが良い香がしていました。群生の中でしたら、さぞ凄かったでしょうね。
2008年07月23日 19:28
こんばんは。
ハマユウの花はヒガンバナ科だったのですね。
真っ白い花びらは細く繊細な花で綺麗ですね~。
ハマユウを真上から見た画像は丸くなって車輪の様ですね。細い花びらがクルリと丸くなり長いシベも綺麗です。
御用邸の松林の中にヤマユリが咲いていますね。大きな花が咲いて重そうに枝垂れて咲いていますがヤマユリの香り、良かったことでしょうね。

2008年07月23日 21:57
杏さん、今晩は。
ハマユウはユリ科と思いましたがヒガンバナ科です。花弁が細いのはヒガンバナに似ていますね。ハマユウの花を上から見た姿が一番綺麗かも知れません。ヤマユリの花は良い香でした。何故一本しか生えていないのか、疑問です。もっと生えて良いと思いますが、管理者が増やさないようにしているかも知れませんね(笑)。

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