愛鷹山ウォーキング(その2)

 昨日はイワタバコだけを先行して綴ったが、今日は私が初めて見た植物を中心に綴る事とする。
 昨日綴ったイワタバコの生育地の手前に紫色のシソ科のアキノタムラソウらしきものが咲いていた。帰宅して調べたらアキノタムラソウと同じシソ科で、ナツノタムラソウ(夏の田村草)だった。
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            (ナツノタムラソウ  左画像は2回クリックで拡大可)

 茎の断面も4角形で複数の花が扇形に輪生し、その扇形の花が数段に咲く姿はアキノタムラソウにソックリだ。大きな相違点は色が濃い青紫色である事と、雄しべが花冠から長く出ている事だ。比較の為に、昨年の7月20日のブログよりアキノタムラソウの画像を以下に転載しておく。
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              (アキノタムラソウ 2007年7月20日より転載)

 名前に夏と秋が付くので開花時期はナツノタムラソウが1月ほど早いと資料にあるのは頷ける。しかし、香貫山では数日前からアキノタムラソウが咲き始めている。香貫山と愛鷹山の標高差で開花時期に1ヶ月の差が有るのだろう。

 続けて近くに、アスチルベの仲間も咲いていた。ユキノシタ科のアカショウマ(赤升麻)だ。
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                       (アカショウマ)

 イワタバコの観察を終え、見晴らしの良い所に出ると、クサイチゴに似ている花が咲いていた。しかし、クサイチゴは春の花なので違う。帰宅して調べたらバラ科のバライチゴ(薔薇苺)だった。
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                       (バライチゴ)

 駐車場に向かう林道に覆い被さる様に白い花が咲いていた。ガクアジサイに似ているが花序が円錐形をしているのでユキノシタ科のノリウツギだ。
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                        (ノリウツギ)

 名前にノリ(糊)の付く由来は「樹皮から,和紙をすくときの糊を取る」からだと言う。生活必需品の材料として欠かせない木だったのだ。
 林道脇には黄色の花が咲いている。バラ科のダイコンソウ(大根草)の様だ。根出葉がダイコンに似ているからだと言うが、写真からでは良く解らない。機会が有ったらもう一度良く確認してみたい。
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                       (ダイコンソウ?)
 
<ナツノタムラソウ(夏の田村草)>
  シソ科、アキギリ属
<特徴>
  多年草、草丈は40~80cm
  花は唇形で、長さは1cmちょっと、複数の花が扇形に輪生し、数段に咲く
  葉は3出葉か1~2回羽状複葉
  アキノタムラソウと良く似ているが、雄しべが花冠から長く出ている
  花期は6~8月でアキノタムラソウより1ヶ月程、早い

<アカショウマ(赤升麻)>
  ユキノシタ科、チダケサシ属
<特徴>
  多年草
  地下に太い根茎があり、株を形成して生育する
  葉は根茎から根生し、3回3出複葉
  6月に高さ50~80cmの花茎を出し、花序は通常枝分かれしない
  花弁はトリアシショウマ(4~6mm)に比べて短く、3mm程度

<バライチゴ(薔薇苺)>
  バラ科、キイチゴ属
  別名:ミヤマイチゴ(深山苺)
<特徴>
  山地に生える落葉低木です。
  花期:夏、花は白く,直径 4cmくらい
  葉は披針形で奇数羽状複葉
  実は赤く熟し食べられる

<ノリウツギ(糊空木)>
  ユキノシタ科、アジサイ属
  別名:ノリノキ(糊の木)
  名前の由来:樹皮から,和紙をすくときの糊を取る
<特徴>
  落葉低木
  7月から8月の終わりにかけ、枝先に円錐状の花序を形成する
  葉は対生で、葉柄は長さ1~4cm

<ダイコンソウ(大根草)>
  バラ科、ダイコンソウ属
  名前の由来:根出葉がダイコンに似ている
<特徴>
  多年草
  山地のやや明るい渓谷、山道のほとりなどに生育する
  根出葉は羽状複葉で、茎に付く葉は3裂から単葉へと変化する
  花は7月から9月にかけて咲く
  高さ30cm~50cmの枝分かれした先端にまばらに付く
  花の中心には多数の柱頭がある
  
 今日は所用でウォーキングは中止。

この記事へのコメント

寅太
2008年07月16日 18:45
家の庭ではアキノタムラソウが満開なので、ナツノタムラソウと開花時期はほとんど同じでしょう。
2回クリックの画像が、ナツノタムラソウの特徴をよくとらえています。
ナツノタムラソウは暑くて舌を出しています。
(秋なら涼しくなるので、舌をこんなに出さない)
私はまだタツノタムラソウに会ったことはありません。
2008年07月16日 22:34
二つのタムラソウを並べて見ると確かにオシベと色の違いがあるようです、その他この花も感じはオドリコソウとも似ている所がありますよね。
ノリウツギが少し独特の花を沢山咲かせていてなかなかいい感じだと思います。
2008年07月17日 18:58
寅太さん、今晩は。
アキノタムラソウを見た所は標高900m位有りますので平地よりは気温が5~6度は低いはずです。従って、花の開花も平地より遅いと考えられます。ナツノタムラソウが咲いていた所でアキノタムラソウが咲くとすれば1ヶ月後かも知れません。ナツノタムラソウは暑さで舌を出すと覚えておけば良い訳ですね(笑)。
2008年07月17日 19:11
OSAMIさん、今晩は。
二つのタムラソウは確かに、オドリコソウとも似ています。どれもシソ科ですね。ノリウツギは初めてでしたが、OSAMIさんの所で暫く前に見ていたので、ヒョットして、あれかな?(名前までは思い出しませんでしたが)、と思いました。帰宅して確認したらやはり、ノリウツギでした。
2008年07月17日 20:14
愛鷹山は香貫山に負けないような植物が沢山あるのですね。特に昨日のイワタバコは特別ですね。
2008年07月17日 21:31
信徳さん、今晩は。
愛鷹山に比べれば香貫山は子供です。富士山に比べると愛鷹山が子供で香貫山は赤ん坊ですね。多分、愛鷹山の植物をジックリと観察すると香貫山の数倍は種類が有るのではないかと思っています。昨日のイワタバコは特別で、これに匹敵するような山野草は他には無いと思います。
2008年07月18日 00:32
こんばんは。
ナツノタムラソウは初めてです。
緑の葉に鮮やかな紫色の花が映えて綺麗ですね~。
香貫山ではアキノタムラソウが咲き始めているそうですね。アキノタムラソウは見ていますが、ナツノタムラソウの様に鮮やかな色では無かったように思いました。紫色の長いシベも見えなかったようです。拡大して何度も見せていただきましたが綺麗な花ですね~。
アジサイに似た真っ白いノリウツギの花は、昨年山梨に行った時に初めて見た花です。河口湖に行く道路沿いにも沢山咲いて綺麗だったことを覚えています。
2008年07月18日 07:39
杏さん、お早うございます。
私もナツノタムラソウは今回、初めて見ました。アキノタムラソウに良く似ているな、と思いましたがナツノタムラソウと名前が解った時は、なるほどと思いました。今、杏さんの昨年の記事を読み返して来ました。水辺に咲いているノリウツギが綺麗ですね。道路沿いに沢山咲いている様は見事だったでしょうね。

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