岩木山ウォーキング(その2)


岩木山9合目~山頂

 岩木山の9合目からの登山道は岩場になる。足元を見ると岩に寄り添うようにして黄色の綺麗な花が咲いていた。バラ科のミヤマキンバイ(深山金梅)だ。
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           (高山のがれき地で大きな群落をなすミヤマキンバイ)

 登山道脇の岩場の隙間に風雨を避ける様にして珍しい植物が生えている。葉は細くてヒノキの葉に似ている。花はすぼまった鐘形でドウダンツツジの花に似ている。ツツジ科のイワヒゲ(岩髭)で、草ではなくツツジ科の小さな木だった。
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                  (常緑小低木のイワヒゲ)

 岩場の道を登って行くと小さなピークを越えるが、その向うに屏風の様な岩が聳え立っていた。幸な事に、この屏風を登らず左裾を巻いて行くと解ってホッとする。裏に回ると大倉石と記されていた。
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                  (大倉石)

 大倉石を過ぎると、またまた岩場の登山道だ。岩の間にミヤマキンバイが張り付くように咲いていた。
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                     (岩の間に咲くミヤマキンバイ)

 岩陰にひっそりとピンクの花が咲いている。これが事前に聞いていた岩木山固有種のサクラソウ科のミチノクコザクラ(陸奥小桜)だった。
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                    (岩木山名花のミチノクコザクラ)

 別名はイワキコザクラと呼ばれ地元の旧岩木町では本種を町の花に指定していたと言う。岩陰に健気に咲く姿を以下に載せる。
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      (岩陰に健気に咲くミチノクコザクラ  黄色の花はミヤマキンバイ)

 一端岩場を下った所に、低く密集した潅木林があった。風雨に晒されて幹や枝が斜めになっているダテカンバの林だった。
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                         (ダテカンバ)

 ダテカンバの密集林を過ぎると、大きな岩がゴロゴロしていて植物も生えていない急坂を登る。両手に手袋を付けてロープに摑まったり、ロープが無い所は四つん這で進む。暫しの岩との格闘後、山頂に到着。山頂も大きな岩ばかりだった。
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                     (岩木山山頂  標高1625M)
 岩木山はコニーデ型(円錐型)の山容から津軽富士とも呼ばれる。津軽平野の何処からでも見ることができる独立峰で青森県の最高峰。山頂部は、岩木山・鳥海山・厳鬼山(岩鬼山)の3つの峰で形成されている。
 山岳信仰の山であり、山頂には岩木山神社奥宮がある。
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                        (岩木山神社奥宮)

 奥宮の横にはミヤマキンバイでなく、ミヤマガラシが元気良く咲いていた。
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                        (山頂に咲くミヤマガラシ) 

 山頂に着いたら一瞬でも良いから霧が晴れることを内心願っていたが、残念ながら霧が晴れる事は無かった。  
 明日は下山路(登山路も含む)で出合ったハクサンチドリを中心に綴る事とする。

<ミヤマキンバイ(深山金梅)>
  バラ科、キジムシロ属
<特徴>
  高山のお花畑の代表的メンバー
  大抵の高山で普通に見ることができる多年草
  草丈は10~20cm
  茎の先端に直径2㎝ほどの濃い黄色の5弁花をつける
  花弁は中心に近いところは色が濃い
  花期は6~8月

<イワヒゲ(岩髭)>
  ツツジ科、イワヒゲ属
<特徴>
  高山帯の岩場や礫地に生える草のような常緑小低木
  小さな葉がうろこ状に蜜に十字対生し細長くなり髭の様に垂れ下がる
  枝上部の葉の間から細い花柄を1~2個出し白色の釣鐘形の花を下向きに付ける
  花冠の先は浅く5裂し裂片はそり返り、萼も小さく5深裂する

<ミチノクコザクラ(陸奥小桜)>
  サクラソウ科、サクラソウ属
  別名:イワキコザクラ
<特徴>
  岩木山の亜高山帯に咲く多年草
  花茎は高さ10~25㎝
  花の数は5~10個付くといい、
  花期は6~8月

 今日のウォーキングは香貫山で歩数は9,371歩。今週の累計歩数は14,756歩/2日。

この記事へのコメント

2008年07月01日 21:00
今晩は 岩木山の高山植物をこうして見せていただけて嬉しいです。有り難う御座います。それにお疲れ様でした。
2008年07月01日 22:29
ミヤマキンバイや水滴の付いた立派なイワヒゲが素晴らしいですが、やはり代表選手のミチノクコザクラが一番でしょうか、少し日が出ると色も変わるのかも知れませんが薄紫のピンクのような色が良いですね。
寅太
2008年07月01日 23:53
岩木山に生えているといわれるミチノクコザクラを見せていただきありがとうございます。
コザクラはハクサンコザクラ、エゾコザクラなど地名を付けたものが多いのですが、ミチノクコザクラが一番響きが良い。
しっとりと濡れたイワヒゲも素晴らしい。
きょうは梅雨の中休みで、少し暑くなりましたが、快適なゴルフ日和でした。
2008年07月02日 05:52
お早うございます!厳しい自然環境の中で必死に生きる高山植物が印象的です。特に「ミチノクコザクラ」が良いですね。
2008年07月02日 07:30
chiharuさん、お早うございます。
高山植物は平地で見る植物と大分異なり、珍しいやら、可愛いやら、初めて見る花に出会うと嬉しい物です。ブログ上でも楽しんで戴ければ幸です。
2008年07月02日 07:35
OSAMIさん、お早うございます。
そうですね、この記事の中で出会って一番嬉しかったのはミチノクコザクラでした。少し葉なれていた花をズームで撮影したものも有りますが、日が出ていればもっと良い色が出せたかなと、思っています。
2008年07月02日 07:43
寅太さん、お早うございます。
花は時期を外すと見れません。今回、岩木山のミチノクコザクラを見る事が出来て良かったと思っています。岩木山には、このミチノクコザクラがもっと群生している所が有るようです。是非、訪れてみてはどうでしょうか。花を見るのもゴルフも天気が良いのが一番のご馳走ですね。


2008年07月02日 07:49
信徳さん、お早うございます。
高山植物が岩陰や、岩の隙間に生えて健気に綺麗な花を咲かせているのを見ると嬉しくなりますね。こんな所に良くぞ、咲いてくれたとご褒美をあげたい気持になりますね。岩木山には、このミチノクコザクラがもっと群生している所が有るようです。もう一度、見てみたいなと、思っています。
2008年07月02日 21:19
ミヤマキンバイの黄色い花が綺麗ですね。
イワヒゲの白い可愛い花に雫がいっぱい付いて素敵です。岩陰に咲くピンクのミチノクコザクラは可憐な花ですね。登山道の岩の側などで可愛いピンクの花をご覧になった時は嬉しかった事と思います。別名イワキコザクラと呼ばれているようですが、岩木山で見られる花のようですね。群生地もあるとの事ですが、綺麗でしょうね。
2008年07月02日 23:40
杏さん、今晩は。
高山で樹木が生えなくなる所には小さな植物が岩の間にヒッソリと花を咲かせています。草かと思ったらイワヒゲの様に背の低い木の場合もあります。生命力が強いためか、小振りの花も綺麗です。ミチノクコザクラは岩木山にしか自生していません。これも可愛い花でした。群生している所を見れば良かったと、反省しています。

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