八幡平ウォーキング(その3) 

八幡沼~山頂レストハウス

 湿原の木道を更に進むと、源太森との分岐に出る。山頂レストハウスに戻る為には右側の見返り峠駐車場方向の木道を進む。
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                         (木道の分岐)

 沼や川の縁にミズバショウが咲いていた。沼にはまだ雪の塊が浮いていた。
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                 (霧中の、幻想的なミズバショウ)

 木道の直ぐ下に黄色っぽい白い花が咲いていた。バラ科のチングルマ(稚児車)だ。黄色い雄しべが多数あるので遠目には薄い黄色に見えると資料に有るが、この日は雨に濡れて絡み合った黄色の糸の様だったし、白い花弁も白粉が剥げた様であまり綺麗ではなかった。
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                   (雨に濡れたチングルマ)

 チングルマは草本の様に見えるが地面を這う落葉低木だ、と資料にある。上の右画像を見るとノイバラの株に似ている。
 湿原には一昨日綴ったショウジョウバカマが紫色の花を立ち並べていた。これから他の草花が次から次へと伸びてきてその美しい姿を見せてくれるのだろう。
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                 (湿原にいち早く咲いたショウジョウバカマ)

 湿原の木道からクマザサや潅木の間の道に入る。まず目に入ったのは白いガクアジサイに似た花でスイカズラ科のムシカリ(虫狩)だ。三頭山で見たものよりも株は随分小さい。
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                        (ムシカリ)

 次の潅木は赤い実が葉の間に隠れる様に付いていた。未だ、早春なのにもう実が生っているのかな?と思いつつ覗き込むと、実ではなくドウダンツツジの様な花だった。後で調べたらコヨウラクツツジ(小瓔珞躑躅)だった。
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                      (コヨウラクツツジ)

 色は赤色と黄色のツートーンカラーで、歪んだ花冠を水平に伸ばして吊る下がっている。何となく愛嬌のある面白い花だ。
 ナナカマドはまだ蕾の木が多かったが、山頂レストハウスに近い所では花が咲き始めていた。
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                           (ナナカマド)

 道端には黄色の綺麗な花が咲いていた。キンポウゲ科のミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)だ。
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                      (ミヤマキンポウゲ)

 直ぐ横にハクサンチドリが咲いていると思ったが、葉の色が少し黄緑色だったし、花の形が少し違うと思い撮影しておいた。帰宅して調べるとハクサンチドリでなく、同じラン科のノビネチドリ(延根千鳥)だった。何となく得した気分だ。しかし、角度を変えて何枚か撮影しておけば良かったと反省しきりだ。
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                           (ノビネチドリ)

 ハクサンチドリとの違いは、葉縁が波打つと資料にあった。しかし、全体の雰囲気は良く似ている。以下に昨日の記事からハクサンチドリを参考に転載しておく。
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                 (ハクサンチドリ  6月28日のブログより転載)

 霧の為、山頂からの眺望には全く恵まれなかったが、高山の湿原植物の花めぐりは、まずまずの成果が得られたので来て良かった。雨具を脱いで一休みした後、バスで明日の岩木山に近い弘前へと向かった。八幡平アスピーテラインを下る途中で見たスノーシェルターが珍しくもあり、幾何学的に美しかったのでバスの中から撮影した。最後にそれを載せる。
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                (八幡平アスピーテラインのスノーシェルター) 
 
<ミズバショウ(水芭蕉)>
  サトイモ科、ミズバショウ属
<特徴>
  多年草 
  5~7月に開花、雪解けしてから花をつける
  白い仏炎苞につつまれて中に咲く
  葉が芭蕉に似ている
  葉の展開に先駆けて花をつける
  湿地に生える

<チングルマ(稚児車)>
  バラ科、ダイコンソウ属
<特徴>
  地面を這う落葉低木
  7月~8月に直径2cmほどの白い花を咲かせる
  黄色い雄しべが多数あるので遠目には薄い黄色に見える
  代表的な雪田植物の一つである

<ムシカリ(虫狩)
  スイカズラ科、ガマズミ属
  別名:オオカメノキ
<特徴>
  5mまでの落葉低木
  高山が雪解けしてすぐ4~5月頃に咲く
  周りの白い装飾花は径3cm程度
  花の中心部がほんのりとピンクがかる   花びらは5枚
  葉脈が凹んでしわになる  
  低地の山にはない

<コヨウラクツツジ(小瓔珞躑躅)>
  ツツジ科、コヨウラクツツジ属
  別名:コヨウラク
<特徴>
  やや高い山地にはえる落葉低木
  葉はやや輪生につく
  枝に柄をもった花が数個下がってつく
  花冠は少しゆがんだ壷状小型で長さ5~7mm

<ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)>
  キンポウゲ科、キンポウゲ属
<特徴>
  亜高山~高山帯の湿った草地などに生える
  茎の高さは10~50cm
  茎先に直径1.5~2cmの黄色の花を数個つける
  花弁は5個で、表面に光沢がある
  葉は鳥足状に深く3裂し、側裂片はさらに2~3中裂する

<ノビネチドリ(延根千鳥)>
  ラン科、テガタチドリ属
<特徴>
  高さ25~60cmの多年草
  5月下旬~6月中旬に咲く
  葉縁が波打つ

 今日は所用でウォーキングは中止。

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この記事へのコメント

2008年06月29日 22:40
山では雪解けとともに咲くチングルマとかショウジョウバカマはタイミングが悪いと出会う機会の少ない花ですよね、白馬岳などもチングルマの羽根毛状態の群落には出会いますが花にはなかなか出会わないものです、八幡平も最後に近い花だったのかもしれませんよ。
2008年06月30日 12:51
八幡平はまだ雪解けの様子です。二ヶ月も違うのでしょうか?ミヤマキンポウゲ、ノビネチドリがとても綺麗に映っています。最近のスノーシェルターは造形的に美しく見せて作るのでしょう、綺麗ですね。
寅太
2008年06月30日 17:53
きょうもいろいろ面白い植物をありがとうございます。
ノビネチドリはよく違う種類と気づきました。
私なら完全に見落します。
でもちゃんと画像に残っているのが、さすがです。
ショウジョウバカマは山地に生えている植物と思っていましたが、こんな原っぱでも咲いているんですね。
2008年06月30日 19:09
OSAMIさん、今晩は。
確かに、チングルマには羽根毛状態の時に会う事が多いです。今回の花は雨だけでなく花期の終わり頃の為に花弁が綺麗でないかも知れませんね。
2008年06月30日 19:13
信徳さん、今晩は。
八幡平には、まだまだ残雪が多く有りました。雪国で生活した事がない私にとっては珍しい風景です。今回は、ノビネチドリに初めて出会えて嬉しかったです。スノーシェルターも初めて見た為、あわててシャッターを押しました(笑)。
2008年06月30日 19:19
寅太さん、今晩は。
カメラがデジカメですから、気になたら何でも安心して写真を撮ります。ノビネチドリもその延長上で、一応撮っておこうでした。自信を持って違うと思ったら、もう少し写真を撮りましたが・・。
2008年06月30日 22:34
沼や川の水辺にはミズバショウが咲いていますね、霧の中に咲いている花は幻想的で綺麗でしたでしょうね。雨に濡れたチングルマが寒そうに咲いていますね、お天気でしたら さぞかし綺麗でしたでしょう・・。
赤と黄色の可愛いコヨウラクツツジ、ミヤマキンポウゲの黄色い花、ナナカマドの真っ白い花が綺麗ですね。鮮やかな色のノビネチドリ、ハクサンチドリ私などは同じ花に見えました。 
デコウォーカさん、さすがですね~♪珍しい花々を見せていただきました。
2008年06月30日 22:44
杏さん、今晩は。
八幡平で出合った花はどれも霧の中でした。水滴を一杯付けて可哀想でしたが、それなりの風情も有りました。天気の良い場合の姿は別の場所か別の日に出会う事を願っています。どの花も綺麗でしたがノビネチドリにはもう少し時間を掛けて、又は別の株に出会いたかったですね。これを見つけたのは本当にラッキーでした。

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