八幡平ウォーキング(その2) 

 めがね沼~八幡平山頂~八幡沼

 鏡沼、めがね沼を過ぎて暫く歩くと八幡平山頂(1,613m)に着いた。八幡平は日本百名山の一つだが、山頂付近までバスで登って来て、ほぼ水平な遊歩道を歩いただけなので百名山に登った感激がなかった。
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                         (八幡平山頂)

 山頂には広い展望台があり、オオシラビソ(アオモリトドマツ)の頭越しに遠景を楽しめる筈であったが、相変わらず霧に包まれていて四方の眺望は全くダメだった。 
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      (四方が見渡せる展望台)      (岩手山の見える方向だが、岩手山は霧の中)

 山頂付近に見られる針葉樹はオオシラビソ(アオモリトドマツ)で、下枝は四方に生長しているが、上枝はあまり生長していない。冬、雪に埋もれる下枝と異なり、上枝は極寒の風雪にさらされて生長が遅い。また、上枝のつき方が片側に片寄っているのは強風の影響だ。この枝のつき方で冬季の主な風向きがわかる、と説明板に記されていた。
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(冬の風雪に曝されるオオシラビソの上枝の生長は遅い)  (オオシラビソの枝先の若芽)

 オオシラビソと遊歩道の間には白い花のミネザクラ(嶺桜)が咲いていた。サクラの仲間の中で、もっとも標高の高いところに生育すると言う。
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     (雨に濡れたミネザクラの花)       (最も標高の高い所に咲くミネザクラ)

 ミネザクラの下にはマイヅルソウが群生していて、蕾を出していた。一部の株では開花し始めていた。
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     (開花し始めたマイヅルソウ)        (雨に濡れたマイヅルソウの群生)
 この後、山頂レストハウスの駐車場では見事に咲いているマイヅルソウが見られた。日当たりが良い所なので成長が早いのだろう。       
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            (日当たりの良い場所で開花の進んだマイヅルソウ)

 マイヅルソウの花弁は4個で反り返っていて雄しべも4個と資料に有るが、花弁の4個は見えるが雄しべの4個は判別できない。
(マイヅルソウに付いては花を2007年7月3日に、赤い実を2007年10月19日にも綴っている。)

 マイヅルソウの近くに大きな葉を広げているエンレイソウも真中に小さな花を付けていた。
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                       (エンレイソウ)

 山頂付近から八幡沼の方へ進むと湿原が始まり、木道の上を歩く様になる。湿原の中に白い小さな花が沢山見えた。しかし、どの花も霧の中で花弁を閉じていた。後で名前を聞いたらサクラソウ科のヒナザクラ(雛桜)だと教えて戴いた。
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         (ヒナザクラ)                (湿原の中で俯いて咲くヒナザクラ) 
          
 ヒナザクラの花冠裂片はそもそも斜めに開く上に霧の為か、殆どの花が萎んでいてサクラソウの雰囲気が見られなかった。日本固有の品種で東北地方の高山でしか見れないというので、少し残念であった。
 木道の近くに紫色のハクサンチドリが控えめに生えていた。昨年、秋田駒ケ岳や乳頭山で見てから1年ぶりの再会だった。
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                      (ハクサンチドリ)
 相変わらず美しい花だ。しかし、秋田駒ケ岳のハクサンチドリよりも少し小振りな感じがした。
 明日に続く。

<オオシラビソ(大白檜曽)>
  マツ科、モミ属
  別名:アオモリトドマツ(青森トドマツ)
<特徴>
  八甲田山から南アルプスの加賀白山までの亜高山帯に生育する
  葉の裏は白色であり、葉が立ち気味なので、横から見ると白さがめだつ
  雪の少ない太平洋側にはシラビソが、雪の多い日本海側にはオオシラビソが優勢

<ミネザクラ(嶺桜)>
  バラ科、サクラ属
  別名: タカネザクラ(高嶺桜)
<特徴>
  亜高山帯~高山帯の林縁や林内に生える落葉小高木
  高さ0.5m~5mにもなり
  花は6月に葉と同時に咲く 淡紅色の花を1~3個が散形状につく
  花柄も、がくも無毛

<マイヅルソウ(舞鶴草)>
  ユリ科、マイヅルソウ属
<特徴>
  多年草
  5~7月に咲く
  深山の樹下や道ぞいに生える
  花色は白で、花穂を伸ばせて先に穂状で咲く
  葉の茎が細長く葉を広げているので鶴に見立てた
  名前は葉の形が鶴に似ている事から 

<エンレイソウ(延齢草)>
  ユリ科、エンレイソウ属
<特徴>
  多年草
  ふき状の茎に三枚しかない大きな葉を付ける
  三枚のチョコレート色の花を咲かせる
  5~6月咲  花径30mm程度

<ヒナザクラ(雛桜)>
  サクラソウ科、サクラソウ属
<特徴>
  東北地方の高山の湿った草地に生える多年草
  この花は日本固有のもので
  花径約1cm、花冠裂片は斜めに開く  

<ハクサンチドリ(白山千鳥)>
  ラン科、ハクサンチドリ属
<特徴>
  亜高山~高山の草原に生える多年草
  高さ10~40cm
  花期は6~8月
  花は紅紫色

 今日のウォーキングは香貫山で歩数は9,678歩。今週の累計歩数は43,393歩/6日。

この記事へのコメント

2008年06月28日 19:21
今晩は オオシラビソの枝先の若芽が可愛いです。
標高高いところでした見られないミネザクラは初めて見せて頂きました。
一面に咲いているヒナザクラも初めて見せて頂きました。
有り難う御座います。
2008年06月28日 19:36
山頂付近でご覧になったオオシラビソの若芽は花の蕾のようですね。
ミネザクラは一番標高の高い所に咲く桜のようですね。
八幡平山頂ではマイズルソウはこれから開花のようですね、可愛い白い花が可憐ですね。エンレイソウは、以前に見せていただいた白い花でしたが、濃い色の花ですね。湿原の白い小さなヒナザクラも可愛いですね。
昨年も見せていただいたハクサンチドリ、とても綺麗な花を咲かせていますね。
2008年06月28日 20:02
山が霧に隠れていても山野草は生き生きしています。ハクサンチドリ、ヒナザクラがとても可愛く綺麗に撮れています。
2008年06月28日 22:26
大きな石がゴロゴロしている所に沢山のヒナザクラが群生していてすばらしい景色です、天気がいいとこの花が全部開くとすばらしい感じになるのでしょうね。
綺麗なハクサンチドリはこれから開花のようですね。
寅太
2008年06月29日 09:11
頂上から岩手山が見えなかったのは残念でした。
見事な紫色のエンレイソウです。北海道にコジマエンレイソウというこれに似たエンレイソウがあります。でも八幡平に生えているとなってないので、エンレイソウの紫の濃いものなのでしょう。
野生のハクサンチドリは素晴らしいですね。どこかで一度お目にかかりたいものです。
2008年06月29日 11:28
chiharuさん、今日は。
オオシラビソの枝先の赤い丸いものは花の蕾かと思いましたが、調べると若芽と有りました。赤くて可愛いですよね。私もミネザクラ、ヒナザクラは今回初めて見ました。どちらも高山でしか見れない様ですね。
2008年06月29日 11:38
杏さん、今日は。
オオシラビソの枝先の赤い丸いものは私も最初は花の蕾かと思いました。調べると若芽と有りましたが赤くて可愛いですよね。八幡平は雪が溶けた直後で、まだ早春の頃なのですね。従ってマイヅルソウもこれからがシーズンになるのでしょう。エンレイソウはこのチョコレート色の花の事で、白い花が付くのはシロバナエンレイソウと呼ばれるようです。ハクサンチドリは可愛い花です。実は八幡平よりも次の日に訪れた岩木山の方に沢山咲いていました。後日、綴る予定です。
2008年06月29日 11:44
信徳さん、今日は。
今回は遠くの山は見えなかったので、お花の観察に専念できました。水滴が付いていたのは、しょうがないですが、花弁が萎びたようになったり、色が剥げてしまっていたのが残念に思いました。
2008年06月29日 11:55
OSAMIさん、今日は。
湿原は草に覆われていると思っていましたが、良く見ると大きな石がゴロゴロしていますね。他の画像を見ても草が少ない所では石が見えますね。火山の跡ですから大きな石があるのは当然かもしれませんね。天気の良い中で、このヒナザクラの群生を見たかったです。八幡平のハクサンチドリはこれから開花が進んで大きくなるのかも知れませんね。次の日に見た岩木山のハクサンチドリはもう少し大きかったですね。
2008年06月29日 12:08
寅太さん、今日は。
今回は山頂からの眺望は完全にダメでした。山頂から足元の八幡沼さえ見えませんでした。コジマエンレイソウをネットで調べましたら、紫色の綺麗な花弁を付けているんですね。エンレイソウには花弁がないので、コジマエンレイソウの方が豪華で綺麗ですね。実物を見たいですね。ハクサンチドリは、この次の日に訪れた岩木山の方がもっと沢山咲いていました。後日、綴りますので今年はそれで我慢して、来年以降にハクサンチドリとの出合を計画して下さい。一度、見る価値は十分あると思います。

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