香貫山の植物  アオツヅラフジ

 香貫山の五重塔広場にあるトベラの木に巻きついている蔓性植物があり、白黄色の小さな花を付けている。調べるとツヅラフジ科のアオツヅラフジ(青葛藤)だった。

<アオツヅラフジの花>
 アオツヅラフジの花は小さいので葉柄の付け根を良く見ないと見失ってしまう。又、肉眼では花の詳細も判別出来ない。マクロ撮影して初めて花の詳細が解った。
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          (アオツヅラフジの花)         (トベラの木に巻きついたアオツヅラフジ)

 上左画像を詳細に見ると、花の中央部が黄色で先端が白色で二つに割れているものが花弁で、その外側にある幅広の白いものが萼片の様だ。アオツヅラフジの花は花弁と萼片は6個と資料に有るが上の画像を見る限り、花弁は6個見えるが萼片は3個(?)しか見えない。
 アオツヅラフジは雌雄異株で、上の画像は雌花だ。雌花をもう少し斜めから撮影して花の中央部を見易くしたものが次の画像だ。(2回クリックで拡大出来ます。)
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                (アオツヅラフジの雌花  2回クリックで拡大可)

 雌しべは子房が深い溝で6個に区切られ、受粉後は完全に分離する。それぞれが1個の果実となるので、1個の花から2~6個の丸い果実が実ると、資料にある。上の画像で花の中心部に見える緑色の丸い物が深い溝で区切られた子房で、6個ある様に見える。(子房の先に付いているものは柱頭だろうか?)この為、1つの花から最高6個の果実が生り、花の数の割に1かたまりの果実の数が多い、と資料にある。

 このトベラの木には雄株は見つからなかった。別の所で探していたら、ハゼノキから蔓下がっていたアオツヅラフジの雄株を見つけた。
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     (アオツヅラフジの雄花)       (ハゼノキから垂れ下がったアオツヅラフジ雄株)

 雄花も花弁は6個見えるが、萼片は3個しか見えない。もう少し斜めから見た画像を次に載せる。(この画像も2回クリックで拡大出来ます。) 
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                (アオツヅラフジの雄花  2回クリックで拡大可)

 花の中心部に、6個の黄色く見えるものが雄しべだろう。黄色のものが葯でその下の緑色の棒が花糸だろう。
 
<アオツヅラフジの実>
 秋に白い粉を付けた藍黒色で、6~7㎜の球形の果実を付けると言う。秋に観察する事とする。

        ---2008年9月10日のブログより転載開始---
 アオツヅラフジ(青葛藤)の花に付いては今年の6月22日に綴っている。雌花を見たトベラの木を覘いて見ると白い粉を被った藍黒色の実が生っていた。
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            (白い粉を被って藍黒色に熟したアオツヅラフジの実)

 アオツヅラフジの別名はカミエビで、この白い粉をカビ、実をブドウ(エビはブドウの古名)と見て、カビの付着したブドウと言う意味と資料にある。
 別の房を8日前に撮影した画像と合わせて載せる。カミエビに変身する前は艶やかな緑色の葡萄の実の様だ。
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              (カミエビの実)         (左画像の8日前)

 蔓の先の方を見ると、まだ花弁を付けた花序、花弁が脱落した直後の花序、小さな緑の実を付けた房、もう少し大きくなった緑の実を付けた房が見える。
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                    (4段階の房が見える)

 もう少し蔓の下部を探すと、将に熟す前のブドウの房が見つかった。
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                   (ブドウの房の様な若い実)

 この段階から一番上の画像のレベルまで熟す過程で実が落ちて少なくなってしまうのかな?このまま熟したならば美味しそうなブドウの房になるのだが。
        ---2008年9月10日のブログより転載終了---

        ---2008年12月16日のブログより転載開始---
《番外編》 アオツヅラフジの実
 アオツヅラフジの実に付いては今年の9月10日に綴って、それを6月22日の花を綴った中に集約してある。
 本編の一番上の右画像のトベラの木にはアオツヅラフジも巻きついており、青黒い実を沢山付けていた。
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                      (アオツヅラフジの実)

 9月にはここのアオツヅラフジには青黒い実が生っていたので、随分長い期間に渡って実が生っていることになる。
        ---2008年12月16日のブログより転載終了---

<アオツヅラフジ(青葛藤)>
  ツヅラフジ科、アオツヅラフジ属
  別名:カミエビ
<特徴>
  落葉蔓性木本、雌雄異株
  花期は6~9月
  葉は互生し、広卵形~卵心形、葉の形は変化が多く、ときに浅く3裂する
  枝先と葉腋に小さな花序を出し、黄白色の花をつける  
  花弁と萼片は6個
  果実は藍黒色の球形で、秋深くなると白い粉をかぶる

 今日は一日中雨でウォーキングは中止。
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この記事へのコメント

2008年06月22日 21:45
デコウォーカさん、今晩は!藤は藤色しか知りませんでした。黄色いのもあるのですね。それにしても香貫山は植物の宝庫ですね。
2008年06月22日 22:16
初めての珍しい植物を見させていただきました、私の手元の資料には青黒色の果実が可食か毒かの資料が無いのが不思議とありますが、其方の資料ではどうなっていますでしょうか?。
2008年06月23日 01:36
アオツヅラフジの実を昨年見ましたが、小さな綺麗な実でした。
枝垂れた蔓に実がとても綺麗に付いていたように思いました。
高尾の近くで初めてアオツヅラフジの実を見たのですが、近くの線路沿いのフェンスにも絡んでいました。
デコウオーカさんは雄花雌花を綺麗に撮られていますね。
寅太
2008年06月23日 16:00
秋に果実が藍黒色になっているのはよく見るのですが、まだ花は見たことがありません。
ぜひ見たい花なので、秋に実がなっていた近くの山に行ってみます。
でもよくアオツヅラフジにたどりつきました。さすがです。
2008年06月23日 18:54
アオツヅラフジの花初めて見せて頂きました。
雄花雌花それぞれ違う花でしかも小さくて人目にはつきにくいとなると尚更見る機会が少ないのでしょうね。珍しい花を見せて頂き有り難う御座います。
2008年06月26日 12:18
信徳さん、今日は。
アオツヅラフジは花は小さく、色も白と黄色で目立ちません。名前に何故、藤が付くのか解っていませんが、あまり藤には関係ないように思います。実が青くて綺麗な事が優位性のある点だと思います。
2008年06月26日 12:22
OSAMIさん、今日は。
アオツヅラフジの実が食べられるか、有毒かを明確に記述した物を見ていません。有毒でなくても、あまり美味しくないのではと推測しています。美味しければ、記述があると思いますので。
2008年06月26日 12:26
杏さん、今日は。
杏さんの所で、アオツヅラフジの記事を読んだ記憶が有ります。今年の秋に、この青い実が香貫山で見られるかどうか気になるところです。アオツヅラフジの花は小さいので雄花、雌花を撮影するには苦労しました。
2008年06月26日 12:33
寅太さん、今日は。
アオツヅラフジの花は小さくて、葉の下に隠れているので気付いていないと思います。是非、葉をめくって覗き込んで下さい。見つかると思います。一昨年、雄花だけを見つけて、その時に名前を知りました。その時は名前が、なかなか解りませんでしたが偶然解ったと思います。
2008年06月26日 12:38
chiharuさん、今日は。
このツヅラフジは秋の青い実が綺麗で、存在感を出します。しかし、花は小さくて色も目立たなく、更に葉の下に隠れていますので存在感がありません。秋に青い実が稔るのを期待して待っていますが、どうなりますか。

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