沼津海岸線ウォーキング  沼津御用邸記念公園(その5)

西付属邸御殿(そのⅠ)

 西付属邸は本邸造営から12年後の明治38年、大正天皇(当時皇太子)の皇子、昭和天皇や秩父宮様、高松宮様などの御用邸として設置された。この方々は明治天皇のお孫さんにあたることから、当時は皇孫殿下と呼ばれていたため、西付属邸も皇孫殿下御用邸と称されていた。
画像
                      (西庭から見た西付属邸)

 この建物は、昭和天皇と秩父宮様のご養育に当った川村純義伯爵(海軍大臣)の別荘だったものを宮内庁が買い上げて御用邸とした。その後、以下に示す増築が行われ1270㎡、部屋数26室の付属邸が完成した。

画像(西付属邸御殿の沿革)
明治38年 御殿東部分(黄色)設置
        (川村伯爵別荘を取得)
明治39年 御殿西部分(緑色)設置
        (皇居内の建物を移築)
明治41年 玄関、御料浴室(赤色)を増築
大正11年 御玉突所(青色)を増築

           (西付属邸御殿平面図)

 西付属邸は戦前までは皇孫殿下御用邸として使われていたが、昭和20年の沼津大空襲で本邸が焼失した後は、これに代わる御用邸として利用された。しかし、環境の変化や交通体系の変革、施設の老朽化などにより昭和44年に沼津御用邸は廃止された。
 同年より、沼津御用邸記念公園として市民に利用されてきたが、建物のいたみも目立つようになったので平成5~7年にかけて西付属邸の建物と庭園が改修され面目一新して現在に至っている。
画像(西付属邸苑地案内図)

 今日は西付属邸正面(出入口  赤丸印)から御車寄(玄関)までを綴る。
     
 画像の上方向が海岸

画像(西付属邸御殿案内図)
 
 西付属邸正門(出入口)は左画像の右下
 (赤丸線が途切れた辺り)
              
画像(西付属邸正門  5月14日より転載)

 真中は通行禁止で左側が出口専用、右側が入口専用

 入口専用通路を入ってすぐ右に受付建物がある

画像(受付建物)

 受付建物の名前は「松韻邸」と名板が掲げられている
 御車寄は、下に載せる御殿の御車寄と同じく立派
 売店と休憩所も兼ねている

 受付建物の右手前に大きなマキバブラッシノキが赤いブラシの様な花を咲かせていた。

画像(マキバブラッシノキ)
 受付の窓口に「お知らせ板」が有り

  マキバブラッシノキ
 (別名:キンポウジュ)
 今年2回目の開花です

 と、記されていた。

画像


 マキバブラッシノキの花
  
  受付の建物の向かいには大きなソテツの植え込みが有る。
画像(ソテツの植え込み)
 
 ソテツと受付建物の間を通って

 御殿の御車寄(玄関)へ進む
 
画像(西付属邸御殿の御車寄)

 大きな御車寄
  
 馬車はこの屋根の下に入ったのかな? 

 白熱球が何とも質素に点っている

 
画像(西付属邸御殿の玄関内部)

 昔も、赤い絨毯が敷かれていたのかな?

 明日に続く。

<マキバブラッシノキ>
  フトモモ科、ブラッシノキ属
  名前の由来:葉が槙の葉に、花がブラシの形に似ている
<特徴>
  常緑低木
  葉は狭披針形、互生、鋭頭、全縁
  葉をもむと香気がある
  花は頂生の穂状花序をつけブラシの形に似る

 今日は愛鷹山山系の位牌岳へ行って来た。今日の歩数は24,296歩、今週の累計歩数は55,809歩/7日。

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この記事へのコメント

2008年06月01日 20:32
松林に囲まれた立派な御用邸だったのですね。赤いブラシの木やソテツを見ると温暖な気候だと直ぐにわかります。
2008年06月02日 06:57
お早う御座います
沼津御用邸記念公園の今に残る建物国宝級ですね。
素晴らしい記念公園を見せて頂きました。
有り難う御座います。
2008年06月02日 09:15
西付属邸の外観はやはり落ち着いたいい感じです、玄関の赤い絨毯は少し異質な感じがしますね。
寅太
2008年06月02日 17:03
久しぶりに2万4千歩ですね。
川村純義はあまり政治の表にはでなかった人ですね。
昭和天皇の養育係ですから、信頼感はすごかったのでしょう。
ソテツは薩摩が懐かしくて、庭に植えたのでしょうか。
2008年06月02日 18:59
こんにちは。
沼津御用邸は広いですね。
富士山が眺められて景色は素晴らしいですし、御用邸前は海岸で緑も多く最高の御用邸ですね。建物も改修して綺麗ですね。当時のままの建築物はなかなか見られない貴重な建物ですね。
車寄せ前の蘇鉄の木は大きくて立派ですね。
ブラシノキ、真っ赤ななブラシのような花があざやかです。
2008年06月02日 20:54
信徳さん、今晩は。
沼津御用邸は松林に囲まれている、と言うよりも松林の中にあると言った方が良いと思います。潮騒と松籟を聞きながら、のんびりと散策出来る所です。
2008年06月02日 21:03
chiharuさん、今晩は。
沼津御用邸の建物は明治時代の木造宮廷建築として貴重な建築物です。平成7年に改修され面目を一新して公開されています。これからも大切に保存されると良いと思っています。
2008年06月02日 21:11
OSAMIさん、今晩は。
沼津御用邸の建物は明治時代の木造宮廷建築として貴重な建築物と言われています。松林の中で落ち着いた雰囲気の建物です。玄関の赤絨毯は皇室関係では共通的慣わしかも知れません。
2008年06月02日 21:32
寅太さん、今晩は。
山登りの2万4千歩は流石に疲れました。お蔭で今日は足が痛いです。川村純義は薩摩藩の出身で、勝海舟の後任として海軍大臣になり日本海軍の基礎作りに貢献した。一線を退いた後、皇室の信任が厚かったので昭和天皇のご養育を命ぜられたが、昭和天皇のご誕生から3年後にお亡くなりになった為、ご養育の期間は長くなかったようです。伯爵の亡くなって1年後に川村家の別荘が買い上げられ西付属邸になったと、御用邸の展示物で知りました。この様な経緯からすると、寅太さんの仰る通りここのソテツは川村家の別荘時代から植えられていたかも知れませんね。
2008年06月02日 21:44
杏さん、今晩は。
御用邸は広い松林の中にゆったりと建てられています。松林の中を潮騒と松籟を聞きながら散策していると昔、皇族の方々も同じ雰囲気を楽しんでいただろうと推測しました。ソテツは昔から有ったでしょうがブラッシノキは最近になって植えられたと思いますが・・・。

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