香貫山の植物  ムクノキ   

 今月の19日に綴ったエノキに良く似た木で、新葉の下に目立たない淡緑色の花を一杯付けている木があった。調べたらエノキと同じニレ科のムクノキ(椋の木)だった。
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      (ムクノキ  左:新葉の枝の基部に花を付けたムクノキ    右:大きなムクノキ)

<ムクノキの花>
 ムクノキの花は葉が開くと同時に淡緑色の花が咲く。雌雄同株で、雄花は本年枝の下部に集まって沢山付く。花弁はなく5つの萼片と5つの雄しべからなる。
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                        (ムクノキの雄花)

 雌花は本年枝上部の葉腋に1~2個つく。雌花は筒形の萼片と雌しべからなり、柱頭は2裂している。
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                         (ムクノキの雌花)

 雄花と雌花を同時に撮影するのはなかなか難しい。雌花が本年枝の先端の葉脇に付くのに対し、本年枝下部に付く雄花と離れてしまう事と雌花が葉の陰に隠れてしまう為だ。下の画像で先端の葉腋に2裂した柱頭が僅かに見える。
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                (雄花は本年枝の下部に、雌花は本年枝先端の葉腋に付く)

 エノキの雄花と雌花は離れていなかったので見易かったが、これは葉が出る前に花が咲く為だが、ムクノキは葉が出ると同時に咲く為に離れてしまう。

<ムクノキの実>
 ムクノキの実は直径7~12mmの卵状球形で黒く熟し、果肉は甘みがあって食べられると資料にある。別の資料を見ると「野生木の実の黒い真珠」と、その美味しさを賞賛している。昔、子供の頃に食べて美味しかった実があったが、このムクノキの実だったのだろうか?秋には是非とも確認したいものだ。
 鳥はこの甘い果実をよく好み、特にムクドリがよくやってくるという。ムクノキに飛来するのでムクドリと呼ばれるようになったとのこと。

        ---2008年7月14日のブログより転載開始---
《番外編》 ムクノキの実と葉
 ムクノキに付いては今年の4月29日に綴った。ムクノキを覘いて見ると、緑色の丸い実が付いている。
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                      (ムクノキの若い実)

 このまま順調に育って、甘く、黒く成熟した実を試食してみたいものだ。
        ---2008年7月14日のブログより転載終了---

        ---2008年10月21日のブログより転載開始---
《ムクノキの実》
 ムクノキは今年の4月29日に綴っている。その中で「ムクノキの実は直径7~12mmの卵状球形で黒く熟し、果肉は甘みがあって食べられると資料にある。別の資料を見ると「野生木の実の黒い真珠」と、その美味しさを賞賛している。昔、子供の頃に食べて美味しかった実があったが、このムクノキの実だったのだろうか?秋には是非とも確認したいものだ。」と記した。
 ムクノキを久し振りに覘くと、実が黒く熟していた。隣には緑色の実も未だ残っていた。
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                  (ムクノキの実)

 熟した実はどれも皮に凹みが有った。何粒かを取って食べてみた。黒い皮の中はドロドロの液体状でホンノリと甘い。昔食べた記憶では、この様な液体状ではなかった様に思えたが・・・。
 私には「野生木の実の黒い真珠」とは言えないと感じた。
        ---2008年10月21日のブログより転載終了---

<ムクノキの葉>
 エノキの葉は卵形で上半分にのみ鋸歯があったがムクノキは基部付近まである。
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                         (ムクノキの葉)

 ムクノキの葉はケヤキやエノキと似ているが、表面に剛毛があり触るとザラザラする。このザラザラ感は、単に剛毛があるからではなく、トクサなどと同様に植物の表面がケイ酸質の物質で覆われているからである。ケイ酸は石英やガラスの主成分であるので、例えて言えば、葉の表面はガラスで覆われている状態であることになる。このような性質を利用して漆器や鼈甲細工、象牙などの表面研磨にも使われてきた。つまり自然が作ったサンドペーパーである。爪を切った先端をなめらかにすることなども簡単であると、資料にある。今度、試してみよう。

        ---2008年7月14日のブログより転載開始---
 ムクノキの葉の表面に付いて前回「表面に剛毛があり触るとザラザラする。このザラザラ感は、単に剛毛があるからではなく、トクサなどと同様に植物の表面がケイ酸質の物質で覆われているからである。ケイ酸は石英やガラスの主成分であるので、例えて言えば、葉の表面はガラスで覆われている状態であることになる。このような性質を利用して漆器や鼈甲細工、象牙などの表面研磨にも使われてきた。つまり自然が作ったサンドペーパーである。」と、綴った。
 夏を向かえて、十分に育ってゴワゴワ感のある葉を1枚取って親指の表面を擦ってみた。柔らかな感じであるが爪が磨かれている。10回位擦った後で葉を見ると、白い爪の成分が転写されていた。
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                   (ムクノキの葉で爪を磨いた後)
        ---2008年7月14日のブログより転載終了---

<ムクノキ(椋の木)>
  ニレ科、ムクノキ属
<特徴>
  落葉高木、よく分枝し樹高15~20m
  雌雄同株
  花期は4月~5月
  葉が開くと同時に淡緑色の花が咲く  
  果期は10~12月
  果実は直径7~12mmの卵状球形で黒く熟す

 今日のウォーキングは沼津御用邸記念公園で歩数は5、321歩。今週の累計歩数は14,824歩/2日。

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この記事へのコメント

信徳
2008年04月29日 21:29
緑鮮やかなムクノキですね。落葉樹ですから紅葉(黄葉)も綺麗でしょうね。
2008年04月30日 06:18
ムクノキの葉がサンドペーパーだというのは面白いですね、近くの公園の雑木林の中などにたぶんあるはずですから探してみようと思います、見つけたら秋には鳥より先に食してみたいですね。
2008年04月30日 07:21
お早う御座います
ムクノキ葉がサンドペーパーのようになっているとは知りませんでした。
漆器、鼈甲細工、象牙などの研磨ら利用されていたとはさらに驚きです。
2008年04月30日 17:44
今、山々は新緑で綺麗ですね。
ムクノキ、名前は知っていますが、黒い実が付いて食べられる事は知りませんでした。
ムクノキの小さな花も見せていただきました。
ムクノキの葉はざらざらしてサンドペーパーのようととは知りませんでした。色々と勉強になりました。
ムクノキの実も見てみたいですし、食べてみたいです(笑)
2008年04月30日 18:47
信徳さん、今晩は。
ムクノキの黄葉は昨年の秋に見ているはずです。今にして思うと、エノキの近くに有り区別が付いていなかったと思います。確か、ほぼ同じ頃に黄葉していたと思います。今秋は黄葉を正しく観察出来ると思います。
2008年04月30日 18:51
OSAMIさん、今晩は。
私もこれからムクノキの葉をサンドペーパーにして爪を磨いてみようと考えています。秋には木の実の黒真珠も楽しもうと思っています。OSAMIさんもムクノキを秋までには見つけておいて下さい。
2008年04月30日 18:55
chiharuさん、今晩は。
ムクノキの葉のサンドペーパーは私も未だ確認していません。昔の人は周りにある自然の物を上手く活用していたのですね。近い内、香貫山のウォーキング中に爪を磨いてみようと思っています。
2008年04月30日 19:01
杏さん、今晩は。
そうですね、山は新緑に萌えています。美しい季節の一つですね。ムクノキの実は美味しそうですし、葉はサンドペーパーとして使える様です。そちらにもムクノキはあると思いますので、是非試してみて下さい。
寅太
2008年04月30日 20:50
近いうちに秋に紅葉の綺麗な、ニシキギの花を取り上げようと準備中ですが、少し花の色や形がにています。
2008年05月01日 19:04
寅太さん、今晩は。
香貫山ではニシキギは未だ、見ていません。多分、存在しないのではと思っていますので期待しています。今日、私はニシキギと同じ科のマユミの花の写真を撮ってきました。近々、ブログアップします。似ていますかね?

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