香貫山の植物  タムラソウ (番外編 イヌザンショウ) 

 今年も香貫山の草叢にタムラソウ(田村草)が咲き始めた。名前の由来ははっきりしないようだ。名前が似ているアキノタムラソウはシソ科で花も全然似ていない。むしろ タムラソウは同じキク科で、昨日綴ったノハラアザミにそっくりだ。
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               (タムラソウはノハラアザミにそっくり)

 タムラソウに付いては昨年は9月30日に綴った。(http://dekowalker.at.webry.info/200609/article_25.html)その時の画像を含めて綴り直す事とする。
 昨日も綴ったが、ノハラアザミとの違いは以下の2点である。最初は葉を比較すると良く解る。
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  (葉には棘が無い点でノハラアザミと異なる  2回クリックで拡大して見て下さい)

 もう1点は蕾を比較すると良く解る。
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         (タムラソウの総苞片の先端は尖るが棘にはならず、痛くない)

 以下に、昨日のノハラアザミと同様に、タムラソウの花の成長過程を推測を含めて追ってみる。
 タムラソウの頭花は多数の筒状花からなり、上向きに咲く。開花直後の花を良く見ると、ピンクの花びらが開いてその間から青色の雄しべが飛び出してくる。その雄しべの先端には白い花粉が付いている。 
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           (タムラソウの開花直後  2回クリックで拡大して見て下さい)

 雌しべは、その青い雄しべの中から花粉を押しのけて伸びてくる。(右側に有る2本の筒状花を見ると、青い雄しべの上にピンク色の棒状物が出ている。これが雌しべだ。)この時点で雄しべの先端に有った花粉が無くなっている。

 雌しべが出揃った段階が次の画像だ。
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               (雌しべが出揃った段階では花粉はどこにも見あたらない)

 この時点で最初に青かった雄しべは濃いピンク色に変化している。
 更に開花が進むと雌しべの先端は2分割する。
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                (最後は雌しべの先端は2分割して反り返る)

 トップの画像に戻るが、この花の段階は半分の頭花は雌しべが伸びきって花粉が無くなってい、残り半分の頭花は花粉の中を雌しべが通過中の段階である。
 キク科の頭花の受粉は昨日のノハラアザミと同じ様に、雄しべの先端に付着した花粉の中を雌しべが通過する際に行われるのではないかと推測するが・・・。
        ---2007年12月28日のブログより転載開始---
<タムラソウの実>
 タムラソウに付いては10月17日に綴った。今日はその実を綴る。
 タムラソウは昨日綴ったオケラとノハラアザミと同じキク科で、10月にはそれぞれの花を三日連続で綴った。実も同時に綴りたかったがタムラソウは花後に刈り取られてしまい実の写真が撮れなかった。
 念の為、昨日もう一度確認したら隅の方に二株見つける事が出来た。しかし、1本は横倒しになっていたし、もう1本は葉が殆ど無くなっていたので株全体の写真は撮らず、枯れた実のみ撮影した。
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                 (タムラソウの実  12月27日撮影)

 種毛が昨日綴ったオケラやノハラアザミよりも粗くて堅そうだ。風に乗って飛んで行けるのか心配になる。もう一株の実には種毛が見えないので既に何処かへ飛び去ったのだろうか。
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          (種子が飛び去ったタムラソウの実  12月27日撮影)

 どちらの実も、中央に捩れて残っている物がある。中央部の種子は周辺部の種子と異なり、その種毛が残っているのだろうか?花の段階では中央部も周辺部も同じ筒状花だったと思うが・・・。参考に花の画像を以下に載せる。
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            (タムラソウの花  10月17日のブログより転載)
        ---2007年12月28日のブログより転載終了---

<タムラソウ(田村草)>
  キク科、タムラソウ属
  名前の由来:不明

<特徴>
  多年草
  8~10月咲き
  日当たりの良い山地の草原に生える
  草丈1.4mまで
  アザミに似るが葉にトゲがないので区別出来る
  初秋に咲く花
  
《番外編》 イヌザンショウの実
 イヌザンショウ(犬山椒)に付いては今回が初めてである。香貫山でこのイヌザンショウに気がついたのは8月中頃の花が咲いている時期であった。しかし、気が付いた時は花が終わる頃で満足する画像が撮れずブログアップ出来なかった。今回は実のみを綴り、来年の夏に花を綴る事とする。

<イヌザンショウの実>
 イヌザンショウの実は赤くなるが、昨日綴ったサンショウの実ほどではない。しかし、房状の実の数はサンショウよりも多い。
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                (木の天辺に稔っているイヌザンショウの実)

 数日後、黒光りする種子が沢山見えるのを待って撮影した。高い所に有るので枝を手繰り寄せてカメラを向ける。
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                       (種子は黒光りしている)

 イヌザンショウの実は3個の分果に分かれ、それぞれの分果が裂開して中から黒くて艶の有るある種子を出すと資料に有る。
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        (実は3個の分実に分れ、それぞれから黒光りした種子が1個出る)

 昨日綴ったサンショウは2個の種子が出、イヌザンショウとカラスザンショウは3個の種子が出ると資料に有る。
 香り成分があるのは果皮だが,口の中に入れてもかすかにサンショウの香りが広がる程度とある。今度、試してみよう。

 今日のウォーキングは香貫山で歩数は9,659歩、今週の累計歩数は33,088歩/3日。

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この記事へのコメント

2007年10月17日 18:51
今晩は お邪魔します
タムラソウは真上から撮るとノハラアザミと見分けられないですね。
この花初めて見せていただきました。もしかしたら一見アザミとして見過ごしていたかも知れません。見せて頂き有り難う御座います。
イッチャン
2007年10月17日 19:43
毎日観察しながら、ウォーキングと頑張りますね、9月にタムラソウを見たくて三ツ峠に行く予定でしたが、雨で中止になり見る事が出来ませんでした。
香貫山は本当に色々の花が見られていいですね、もっとも、もっと観察する目を
持っていたら出会えるのかも知れないと思いました。
タムラソウの写真有難う御座いました。
信徳
2007年10月17日 20:16
ノハラアザミにそっくりですね。ボンボリが灯ってお祝い事のようですね
2007年10月17日 21:20
こんばんは。これは棘がないので山野草としても人気で、白花などもあるようです。こちらの方にオケラのアカバナは良く似ますね。
タムラソウは多くの紫の花を付けるから多紫草とも、また古名の玉箒草(たまばはきそう)からタムラソウともありますが。(コウヤボウキも玉箒でした。多数の実が付いた時、玉の付いた箒として使えた意だそうです。)
これは葉に棘がなく羽状に切れ込みがあり、アザミとは感じが少し違うようですよね。バラ科のワレモコウのようでもあります。実物は見た事がありますが、花期が8月から咲いて早いですよね。
これもオシベが出て、その花粉の中からメシベがあとで出てくるパタンーですよね。キク科はそんな感じが多いですよね。
イヌザンショウは実が多い割に、役に立たないようですね。以前葉を齧った経験がありましたが、苦かったですよ。
2007年10月17日 22:24
昨日のノハラアザミも綺麗な花でしたが、タムラソウも綺麗な花ですね。
タムラソウとノハラアザミは良く似ていますね。私など花だけでは区別がつきません。上から2番目の画像のタムラソウには、茎にも葉にもトゲが無いですね。それにタムラソウの蕾も驚くほど沢山付いています。
昨日の山椒の実も、赤い実が綺麗でしたね。イヌザンショウの実も割れると中から黒い実が出てくるのですね。
寅太
2007年10月18日 09:49
最近はタムラソウになかなか会う機会がありません。
高尾山でも気にしながら歩いているのですが、みんなトゲのあるものばかりです。
今年はどこかでタムラソウを観察したいと思っています。
雌しべの先端が分かれているのは知りませんでした。
2007年10月18日 18:11
タムラソウはアザミそっくりで花だけで区別が出来ませんね、それにしてもまったく違うキク科の田村草にアキノタムラソウとナツノタムラソウがあるのか不思議で、田村草で画像検索すると両方出て来ますから多くの人がこんがらがっているようですね。
2007年10月18日 21:03
chiharuさん、今晩は。
花だけを見ていたのではタムラソウとノハラアザミは区別出来ません。葉を見るのが一番簡単だと思います。多分、タムラソウに会っていると思いますがノハラアザミと勘違いしている可能性が大だと思います。
2007年10月18日 21:11
イッチャンさん、今晩は。
ウォーキングだけでは長続きしないと思い、ブログのネタ探しも兼ねています。三ツ峠は雨で残念でしたね。タムラソウは逃げませんから次回に持ち越して下さい。香貫山には意外と多くの植物が有ります。まだまだ見つけていない植物が有ると思っています。
2007年10月18日 21:17
信徳さん、今晩は。
本当に、タムラソウとノハラアザミは似ていますね。タムラソウが林の暗がりに並んで咲いている様子は、秋祭りで軒先に並んでいる提灯にも似ていますね。
2007年10月18日 21:27
一花さん、今晩は。
柱頭が2分割する所を含めて、オケラはタムラソウの方に似ていますね。タムラソウの名前の由来は「多紫草」の方に一票入れましょう。キク科の筒状花はどれも同じパターンかもしれませんね。他の花も調べて見ますかね。イヌザンショウの葉を齧った事があるのですか?私は実の方もまだ齧っていません。
2007年10月18日 21:31
杏さん、今晩は。
タムラソウとノハラアザミは本当に良く似ています。葉を見るまでは、どちらか判定できません。イヌサンショウの実もサンショウの実に良く似ています。赤と黒の組合せは綺麗ですね。
2007年10月18日 21:37
寅太さん、今晩は。
高尾山には棘付きのノハラアザミは多いが、タムラソウは見当りませんか。訪れる人が多いから、棘無しのタムラソウは盗掘されてしまうのかな(笑)?雌しべの先端が2分割する花は結構多いですね。
2007年10月18日 21:48
OSAMIさん、今晩は。
タムラソウはノハラアザミに本当に良く似ていますね。ナツノタムラソウは知らなかったので、今調べたらシソ科でしたね。タムラソウと言う共通の名前が付いているので、同じ仲間かと思ってしまいますよね。全く似ていないキク科とシソ科ですから混乱しますよね。

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