香貫山の植物  キバナアキギリ (番外編 イタドリ)   

 今年も登山道脇の半日陰にキバナアキギリ(黄花秋桐)が咲き始めた。
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                 (薄暗い中に咲いているキバナアキギリ)

 名前の由来は黄色の花が秋に咲き、桐の花に似ているから。実は、ネットで調べると桐の花に似ていると言う資料と、桐の葉に似ていると言う資料がある。下の画像を見ても葉が桐には似ていないと思うし、上の画像を見ると花は桐に似ていると思う。ここでは桐の花に似ている方を採用した。

<キバナアキギリの葉>
 葉は対生して長い柄があり、三角状ほこ型で長さ5~10cm。葉柄には毛が多く、葉の両面、特に脈上に毛が多いと資料に有る。
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                  (葉は鉾型で桐の葉には似ていない)

 キバナアキギリの学名は日本のサルビア(Salvia nipponica)。7月20日に綴った同じシソ科のアキノタムラソウはジャパンのサルビア(Salvia japponica)だった。どちらが日本を代表するサルビアだろうか?

<キバナアキギリの花>
 茎上部に花穂をつけ、苞葉のわきに短い柄のある黄色い唇形花をつける。花冠は長さ2.5~3.5cm、大きく口を開き下唇は3裂、暗紫色の雌しべの花柱は長く柱頭が2裂する。
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                   (長い雌しべの先端は2裂する)

 花の中に隠れている雄しべを撮影しようとしたが暗くてピンボケになってしまう。やむなくフラッシュをたいて撮影した。色が濃い黄色になってしまったが実物は上の画像の様に薄い黄色だ。
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                     (雄しべは花の上部から伸びている様だ)

 花の上唇部を開けて見ていないが上の画像から推測すると、雄しべのスタートは雌しべと同じ所で、雄しべの全長は雌しべ同様に長がそうだ。
 別の花序をフラッシュをたいて撮影してみた。色は実際よりも濃いが、一つ一つの花の形が良く分る。
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          (花はシソ科共通の唇形花だが、舌出しはキバナアキギリ独自?)

<キバナアキギリ(黄花秋桐)Salvia nipponica
  シソ科、アキギリ属
  名前の由来:黄色の花が秋に開き、桐の花に似ているから。

<特徴>
  多年草
  8~9月咲き
  林間や山道沿いに生える
  花の長さ3cmまで
  半日かげで、初秋のひざしの中柔らかに咲き美しい
  草丈60cmまで

《番外編》 イタドリの実
 イタドリに付いては昨年の9月11日に綴った。(http://dekowalker.at.webry.info/200609/article_6.html)今日はイタドリの実とイタドリの雌花(補足)を綴る。

<イタドリの雌花(補足)>
 前回の雌花の画像は詳細が見難かったので撮り直して以下に載せる。
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                (イタドリの雌花  2回クリックで拡大出来ます)

 2回クリックで拡大して見ると雌花の構造が大体見える。花弁は5枚、柱頭は3分割していてその下に見える薄緑色のものは子房だろう。子房の周りに短く白い棒は退化した雄しべではなかろうか?

<イタドリの実>
 イタドリの実は種子の周りに翼が出来、風に助けられて分布を広げる風散布種子であると資料に有る。
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                  (翼付きの種がビッシリと付いている)

 隣の株を見ると花がピンク色をしている。良く見ると花序の先の方はまだ花が咲いているのに、根元の方は既に実が生っている。
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              (イタドリの雌花序に花と実が同時に付いている) 
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                    (雌花序の根元側の実)
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                    (雌花序の先端側の雌花)

 秋のお月見の頃に花が咲き、花の色が紅色を帯びるものをベニイタドリ(名月草)と呼ぶと資料に有る。名月草と名前も洒落ているが、花(実)もなかなか綺麗だ。

<イタドリ>
  タデ科、タデ属
  名前の由来:疼(いた)みを取り去る効果があるので、疼取と名づけられた
  別名:スカンポ
  別名の由来:新芽の軸は中空で折るとポンと音がする

<特徴>
  多年草 
  8~9月に咲く
  日の当たる荒地に生える
  春にのびた茎の皮をむいてかじる
  花色の基本は白だが赤ピンクもあり変化に富む 

 今日のウォーキングは所用で中止。今週の累計歩数は24,279歩/5日。  

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この記事へのコメント

信徳
2007年10月12日 20:33
葉は桐の葉には似ていません。花は少し似ています。名前の付け方には苦労が多いのでしょうね。似つかない名前も数多く有ります。
2007年10月12日 20:57
ウォーキングさん こんばんは
花達の輪郭がすっきりしていて目に優しい撮影ですね。此方ではキバナアキギリは9月中旬に咲いていました。素晴らしい花たちを見せて頂き有り難う御座います。
2007年10月12日 22:37
こんばんは。キバナアキギリ、そちらでも咲いているのですね。紫のオシベが独特ですよね。うちではもう花が終わってしまいました。先日出かけた高尾の野草園では、赤紫のアキギリ、黄色、そして花色が黄色と紫の混じったものがありました。
家ではうまくサルビアが育たないので、その後白と紫の苗を求めて育てています。紫はまだ開花していませんが、開花したら白と一緒にアップしますね。OSAMIさん宅で9月27日、シナノアキギリアップされてましたね。

イタドリの紅色、ベニイタドリ(名月草)は綺麗ですね。雌花序に花と実が同時に付いているのですね。 
2007年10月13日 10:46
キバナアキギリの長いシベが紫色ですね、初めて見ました。
シソ科の花は似ていますが個性的な花のような気がします。優しそうな淡い黄色の花色ですね。
イタドリは偶然で、私も載せました。
デコウォーカさんのように細やかな観察は出来ませんでした。
雌花、雄花の区別が難しく、花の色などもピンクと白とあって花の咲き方も色々でした。
寅太
2007年10月13日 11:46
見事に咲いたキバナアキギリです。
きのうの高尾山にもありましたが、もう終わりに近く株に1~2輪付いているだけだした。
ベロはばっちり出ていました。
イタドリも花の色が違うと全く別の植物に見えます。
白は地味で、赤はほんとうに派手な花です。
2007年10月13日 17:29
信徳さん、今晩は。
植物の名前の付け方にはそれなりの考え方、歴史的経過等いろいろ絡む様ですね。なるほど!と言う名前もあれば、何故?と疑いたくなる名前もありますね。歳をとると、覚え易い名前が一番良いですね。
2007年10月13日 17:36
chiharuさん、今晩は。
私のニックネームは、面倒なのでデコで結構です。
このキバナアキギリは薄暗い所に咲いていたので写真を撮るのに苦労しました。香貫山でキバナアキギリが咲いた時期は昨年よりも遅かったように感じています。咲く場所にも関係するのでしょうか?
2007年10月13日 17:55
一花さん、今晩は。
私は未だ、アキギリは見た事がありませんが資料を見ると紫色で綺麗ですね。OSAMIさんの所へ戻って改めて見直したら花の中の構造が良く解りました。ただ、天地がひっくり返っているようでしたが。サルビアは赤色だけと思いましたが紫も有るのですか?すると、アキギリやアキノタムラソウと間違え易そうですね。普通の白色のイタドリよりも赤色のイタドリの方が綺麗ですね。
2007年10月13日 18:02
キバナアキギリが綺麗に咲いていますね、今年はこの花をいろいろのところで目にしていますけれど、黄色に紫色と長いシベが面白いですよね。
2007年10月13日 18:16
杏さん、今晩は。
今、そちらのお宅へ行って来ました。イタドリが満開の所を綺麗の撮れていますね。イタドリは色はバリエーションが多い様です。赤色が綺麗ですね。
2007年10月13日 18:22
寅太さん、今晩は。
香貫山のキバナアキギリは今年は遅かった様ですね。昨年見た所では出てこず、別の所で見つけました。薄暗い所で開花が遅れたのかも知れません。イタドリは白色よりも赤色の方が綺麗ですね。来年はもっと赤色が増えてくれれば良いのですが。
2007年10月13日 18:26
OSAMIさん、今晩は。
一花さんから教えて貰い、先ほど9月27日のブログを見て来ました。キバナアキギリの花の構造が良く解りました。想像していた通りでした。しかし、雌しべの付け根の毛が何なのか?疑問は残ってしまいましたが。

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