香貫山の植物  ゲンノショウコ

 7月後半に下草刈りが行われた林下の草原に小さな白い花が咲いている。ゲンノショウコ(現の証拠)だ。 
画像
               (ゲンノショウコの花は枝先に2ケ付く)
画像
                 (笹に寄り添って茎を伸ばしている)

 ゲンノショウコの花は7月から10月に咲くと資料にあるが、ここのゲンノショウコは7月の下草刈り以降に成長して、今咲き始めた所なのだろう。昨日綴ったツリガネニンジンや8月23日に綴ったツルボと同じく、下草刈りによって成長のチャンスがめぐって来たのだ。

        ---2008年10月10日のブログより転載開始---
《ゲンノショウコ》
 このゲンノショウコも群生している所が今までに撮影出来ていなかった。
画像
                 (ゲンノショウコ 2回クリックで拡大可)

 このまま実が稔ってくれれば、お神輿が沢山並んだ姿を見れるのだが、果たしてどうなるか?
        ---2008年10月10日のブログより転載終了---

<ゲンノショウコの花>
 ゲンノショウコの花は直径は1~1.5cmで、白と紫紅色があると資料にあるが香貫山では白色しか見ていない。花弁、萼は5個に裂け、花柱は先が5個に裂ける。
  ゲンノショウコの花は先に雄しべが成熟し、葯が脱落し始める頃に雌しべの柱頭が開き始める。柱頭が開ききった頃には、葯が脱落して花糸だけになってしまっていると資料にある。
画像
               (この花は葯は成熟して、柱頭も開き始めている)

画像
             (赤い柱頭が5分割に開ききると葯が脱落する)

 この模様を一番上の画像でも見てみよう。左の花では葯は減ってきて、柱頭は開いている。右の花では葯は揃っていて、柱頭は未だ開いていない。この様なシベの関係を雄性先熟と言い、自家受粉を防ぐ仕組みであると言う。

<ゲンノショウコの実>
 同じ株でも別の枝には既に実が生っている。赤みを帯びた実から黒く熟した実まで色々の段階の実が生っている。成長順に並べてみよう。
画像
                 (受粉直後の赤味を帯びた実)
画像
                    (生育中の緑色の実)
画像
                     (成熟した黒色の実)

 ゲンノショウコの実は5月6日に綴ったアメリカフウロ(http://dekowalker.at.webry.info/200705/article_6.html)と同じく、実が乾燥すると下部から裂開して種子を散布する。この様な果実を蒴果(さくか)と言うと資料にある。
 ゲンノショウコの果実もこのタイプで、5片に裂開して反り返り、種子を投げ飛ばす。種子を飛ばした後の形がお神輿を連想させるので、ミコシグサの別名もある。この画像は後日撮影することとする。

        ---2007年11月1日のブログより転載開始---
《番外編》 ゲンノショウコの実
 ゲンノショウコに付いては9月23日に綴った。その後、実が爆ぜて種を飛ばした後のお御輿が出来ていたので以下に載せる。
画像画像
         (正面から見て)               (左の画像を裏側から見て)
画像
       (上の画像を真上から見て)
 正面から見て右側のお神輿は、五角の一つが残念ながら壊れてしまっている。
        ---2007年11月1日のブログより転載終了---

<ゲンノショウコ(現の証拠)>
  フウロソウ科、フウロソウ属  
  名前の由来:食べるとたちどころに薬効があらわれる
  別名:みこし草
    みこし草の名前は種の形が祭りの神輿に似ているため

<特徴>
  多年草
  7~9月咲き
  花径1センチ前後
  花はピンク色から白色まであり
  日当たり地から半日陰まであらゆる所に生える
  草丈60cmまでで横に広がる

 今日のウォーキングは久し振りの山行で、歩数は13,482歩、今週の累計歩数は55,419歩/7日。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

2007年09月24日 00:44
こんばんは。うちは植えた覚えがないのに花壇から出てきて、これ何?フウロソウ?と喜んだのですが、ゲンノショウコでした~。
そして花を撮ったら蕊が違う花のものがあり、一体どうしたのかな?と不思議でした。
「ゲンノショウコの花は先に雄しべが成熟し、葯が脱落し始める頃に雌しべの柱頭が開き始める。柱頭が開ききった頃には、葯が脱落して花糸だけになってしまっていると資料にある」
そうだったのですか?そこまで調べなかったのですよ。そんな深い仕組みいなっていたのですね。情報有難うございます。
田舎では赤花種だけ見てきましたので、こちらの白花は珍しいでした。
でも先日近くの公園では赤花もあったのですよ。こちらは白、赤もあるようですね。花後の種は神輿のようでしっかりと観察したいのですが、カメラズームが出来るものの1台が今日壊れてしまいました。
2007年09月24日 06:32
ゲンノショウコはフウロウに似て可愛い花ですよね、私の良く行く植物園のものは暑さなのか日照りなのか今年は成長が悪く、花がぽつぽつとしか付いていないようでした。
信徳
2007年09月24日 10:10
花が枝先に二個付くのはニリンソウと同じですね。花はフウロソウに似て清楚です。下草刈りで太陽と栄養分が回ってきたのでしょう。
寅太
2007年09月24日 13:51
雄性先熟とは難しい言葉ですね。人間の世界はどちらかと言えば雌性先熟ですが。
我が家の紫色のゲンノショウコも蕾が付いていたので観察してみます。
また庭では自家受粉の閉鎖花がいろいろ付いていました。
スミレ、キッコウハグマとフタリシズカなどです。
今年はフタリシズカにたくさん付いていました。
2007年09月24日 17:17
ゲンノショウコ、可愛い花ですね。
先日、白花のゲンノショウコを見ましたが、濃い紫色の葯がある花と無い花がありました。花の種類が違うような感じがしていました。
デコウォーカさんの記事で、今わかりました。
同じ花でも濃い紫色の葯が付いている花は成熟していないのですね。成熟して赤い柱頭が開くと葯が落ちるのですね。
赤い花は気が付きませんでしたが、白い花は三番目の花と四番目の花では感じが違いますね。自然の仕組みは面白いですね。
2007年09月24日 20:31
一花さん、今晩は。ゲンノショウコのシベの仕組みは面白いですね。自家受粉を避ける巧妙な仕組みと感心しました。ゲンノショウコの花色に付いては資料に「紅色は西日本に多く、白色は東日本に多い」とありますので東日本に紅色も有っても良い事になります。私はまだ見た事がありません。カメラズームが出来ないと困りますね。至急、修理に出した方が良いと思います。
2007年09月24日 20:45
OSAMIさん、今晩は。
私はフウロソウは見た事が無いので資料を見たらゲンノショウコにソックリですね。同じ仲間ですね。
2007年09月24日 20:51
信徳さん、今晩は。
ゲンノショウコの花は枝先に2個付いています。当然ですが実も2つ並んでいます。黒い実が爆ぜるとお神輿も2台並ぶことでしょう。下草が刈られる前は50~60cmの草が一面に茂っていましたから、そのままではゲンノショウコは生育出来なかったと思います。植物界の戦いも面白いですね。
2007年09月24日 20:58
動植物の世界には雄性先熟、雌性先熟、と有るのですね。閉鎖花は当然自家受粉になる訳ですね。閉鎖花の情報有難う御座います。先日綴ったツユクサにも閉鎖花が有ると資料で見ました。
2007年09月24日 21:06
杏さん、今晩は。
ゲンノショウコのシベの仕組みは複雑で面白いですね。開花直後と開花終了時では大分変化しています。3枚目と4枚目では別の花に見えますね。
4枚目の画像をよく見ると葯が落ちた後の薄いピンク色の花糸が見えますので1回拡大で確認してみて下さい。

この記事へのトラックバック