香貫山の植物  ツリガネニンジン (番外編 ナツヅタ)        

 7月後半に下草刈りが行われた林下の草原にすくっと背を伸ばして今年もツリガネニンジン(釣鐘人参)が花を咲かせている。キキョウなどと共に、秋の到来を感じさせる植物の1つである。
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              (秋の到来を告げるツリガネニンジンの花)

 名前は釣り鐘状の花が咲き、地下の大きな根を朝鮮人参に譬えて命名された。この地下の大きな根に養分を貯蔵していて、夏に刈り取られると速やかに地上部を回復する戦略をとっていると資料にある。8月23日に綴ったツルボ(http://dekowalker.at.webry.info/200708/article_12.html)と同じく、下草刈りによって成長のチャンスがめぐって来たのだ。
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              (下草刈り後、急成長して開花させた)

<ツリガネニンジンの花>
 茎先に円錐状の花序を出し、数個の釣鐘状の花を輪生につけ、下向きに咲く。
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               (花を輪生に付け、下向きに咲く)

 花は淡紫色から白色と資料にある。香貫山では圧倒的に白色が多く、一部に淡い紫色のものがある。
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               (淡い紫色のツリガネニンジン)

 顎は細くて糸状であり、雌しべは釣り鐘型の花から少し突出する。花が開いた直後は雌しべの先端はこん棒状であるが、その後先端は3つに分かれて広がる。
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              (花が開いた直後は雌しべの先端はこん棒状)

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                (その後、先端は3つに分かれる)

        ---2007年10月13日のブログより転送開始---
《番外編》 ツリガネニンジンの実
 ツリガネニンジンに付いては9月22日に綴った。その後の花と実に付いて以下に載せる。

<ツリガネニンジンの花(追加)>
 その後のツリガネニンジンは株も大きくなり花を沢山つけ綺麗に咲き誇っている。そして、急斜面の登山道を登ってくるウォーカーは、ここで暫しの間立ち止まって呼吸を整え、最後の登り坂に備えていく。
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                  (賑やかに釣鐘が吊る下がっている)

<ツリガネニンジンの実>
 最初の頃に咲いていた花は既に実になって、花に混じって吊る下がっている。
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               (花瓶を引っくり返した様なツリガネニンジンの実)
        ---2007年10月13日のブログより転送終了---

 若葉は食用、根は乾して薬用になるという。ツリガネニンジンの別名はトトキとも言われる。このトトキは春の山菜として美味しいので「山でうまいはオケラにトトキ、里でうまいはウリ、ナスビ。嫁に食わすのも惜しゅうござんす」とうたわれたとある。

<ツリガネニンジン(釣鐘人参)>
  キキョウ科、ツリガネニンジン属
  名前の由来:釣り鐘状の花が咲き、大きな根を朝鮮人参に例えた
  別名:ツリガネソウ(釣り鐘草)、トトキ

<特徴>
  多年草
  8~10月咲き
  軽やかな鐘の音がしそうだ
  日当たりの良い林の縁や草原に生える
  草丈1mまで
  新芽は山菜に利用
  草丈80cmまで

《番外編》 ナツヅタの実
 先々週の台風9号は香貫山のアチコチに強風の爪跡を残していた。昨日、尾根道の登山道を歩いていたら登山道に覆い被さって倒れている樹木に遭遇した。
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                  (葉を見るとハゼノキの様だ)

 木の中央部を見るとハゼノキの実とは異なる実が見える。良く見たら、このハゼノキにはツタ(ナツヅタ)が巻き付いていてその実が見えたのだった。
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                       (ナツヅタの実)

 香貫山では未だ、ナツヅタは綴っていないと思う。この倒れたハゼノキに巻きついているナツヅタでこの秋に紅葉と熟した実を撮影しようと思う。またまたカラスザンショウに続き、台風9号の置き土産として密かに感謝しておこうかな? しかし、この木は登山道に覆い被さっていて、ウォーカーの邪魔になるので近々、伐採されてしまうかも知れない。
  
 今日は所用でウォーキングは中止。

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この記事へのコメント

2007年09月22日 23:21
こんばんは。ソバナと似ていますが、ツリガネニンジンの花はふくよかで蕊が長いようですね。こちらの山は白花が多いのですか?ソバナは青色が多く、白は珍しいのですよ。山野草として人気で、育てて見たい花です。ソバナもですが、昔は山菜となる程たくさん生えていたのでしょうね。
「花が開いた直後、雌しべの先端はこん棒状で開花後は3つに割れる」って、桔梗もそうでしたよ。桔梗も同じ仲間で根も似ているのでしょうね。
大きなハゼノキも倒れており台風被害が大きかったようで、通行の邪魔になるくらい横倒しだったのですね。でもナツヅタの実が見れて良かったですね。
信徳
2007年09月22日 23:26
下草刈りをして二ヶ月、ツリガネニンジンは本当に逞しいです。アッと言う間に伸びて花を咲かせる。それも上品で綺麗な花ですね。
寅太
2007年09月23日 12:15
この仲間もなかなか見分けがつきません。
明らかに輪生していればツリガネニンジンなのですが、図鑑通りにはいきません。
家の近くの丘陵地でもたくさん生えています。
香貫山にはオケラは生えてないでしょう。
2007年09月23日 14:04
綺麗にツリガネニンジンが咲いていますね、草刈の後に一気に茎を伸ばして花を咲かせるところなどなかなか合理的な植物のようですね、今年山で見たものは少し痛んでいました。
2007年09月23日 16:10
ツリガネニンジン、可愛い花ですね。
名前は聞いたことがありますが、まだ見たことがありません。
ツリガネニンジンの花の色は、薄いブルーのようですね。
春先には葉は食用にし、根も乾燥して薬用にするそうですが、花も綺麗な花ですね。
今回の台風は香貫山に大きな被害を残したようですね。登山道の倒れたハゼノキの大きな木が、すごいです。
倒れた木の絡まっていたナツヅタの実を観察されて良かったですね。
2007年09月23日 20:08
一花さん、今晩は。
私はまだ、ソバナは資料でしか見ていなくて実物には会っていません。違いは理解していますが実物に遭遇した時に間違えることがないか自信は?です。ツリガネニンジンはキキョウと同じ科ですね。今回の台風は雨も風も激しかったです。こんな大きな木が倒されるとは信じられませんでした。それを自分の都合で喜んではいけませんね(反省)。
2007年09月23日 20:13
信徳さん、今晩は。
名前にも付けられている朝鮮人参の様な根があるから刈り取られても他の草よりも速やかに成長できるのでしょうね。日頃の準備が良いのですね。美人薄命でなく良妻賢母型ですかね。
2007年09月23日 20:19
寅太さん、今晩は。
一花さんからも教えて貰ったのですが、似ているソバナがあるようですね。一応、区別点を頭に入れたつもりなので実地で試したいと思っていますが、どうなりますか・・・?昨年10月6日に香貫山でもオケラを見つけています。今年も見られるかどうか解りませんが探してみます。山菜としての試食は未だしていません。
2007年09月23日 20:26
OSAMIさん、今晩は。
春の山菜として美味いと有りますので、ツリガネニンジンは春から成長していると思います。夏に回りに背の高い草が伸びている所を草刈されて一緒に刈り取られたと思います。その後いち早く背を伸ばして花を咲かせたのでしょうね。美人ですがしたたかな所が有りますね。
2007年09月23日 20:39
杏さん、今晩は。
ツリガネニンジンは薄いブルーから白色の範囲ですね。光線の具合では濃いブルーに見える時も、また白色に見える時も有ります。風が吹くとリンリンと音が出てきそうな気がします。台風9号は香貫山に大きな被害を残しています。植物もこの様な試練を乗り越えて何百年、何千年と生きながらえることは大変なことですね。ナツヅタは継続して観察できないと思っています。

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