秋田駒ケ岳ウォーキング (その4)    

秋田駒ケ岳ウォーキング(男女岳~横岳~駒ケ岳8合目)

 今日は秋田駒ケ岳ウォーキング2日目の後半を綴る。今回のウォーキングの最大の目的は高山植物の女王コマクサとの出会いであった。
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                 (高山植物の女王コマクサ  ケシ科)

 コマクサを早く見たい、との気持を抑えて男女岳を阿弥陀池まで下り、そこから更に横岳に向かう。昼食を横岳山頂で取る事にして荷物をそこに置き、身軽になってコマクサの群生地の大焼砂に向かう。この付近はサラサラとした火山砂礫で歩き難い。コマクサ群生地までは下りなので行きはヨイヨイだが、帰りはコワイな?と予想された。
 暫く行くと右手の下り斜面に黄色い小さな花が群生している。タカネスミレで砂礫にへばり付いて咲いている。 
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                (タカネスミレの群生 スミレ科)

 更に進むとコマクサが見え始めた。しかもタカネスミレと共存している。共に砂礫にへばり付いて共存共栄の様に見えるが、実はタカネスミレの方が生命力が強く、その内にコマクサは追いやられてしまうと言う。先ほどのタカネスミレの群生地はコマクサが追いやられた後なのかも知れない。
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                (コマクサとタカネスミレは共存ではなく生存競争中)

 更に進むと、コマクサだけの群生地に到着する。尾根から谷に向かった砂礫の急斜面に帯状のピンク色が斜めに走っている。
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               (コマクサが群生している砂礫の斜面) 

 白っぽい砂礫から黒っぽい砂礫に変わる境目にピンクの帯が見えると思うが、そこがコマクサの群生地だ。画像の中央部分を拡大したのが下の画像だ。
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           (見事なコマクサの大群生 2回クリックで拡大出来ます)

 現地で見た、あの見事なピンク色の帯の雰囲気は出ているが、小さなデジカメのズーム画像では残念ながら実際の色が出ていない・・・。
 コマクサは他の植物が生活できそうにも無い、砂ガレキの土地だけに生える。突風が吹き荒れ、地面が崩れ落ちる中で女王は気高く咲き誇る、と資料にある。
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                (悪環境の中で気高く咲いているコマクサ)

 又、この花が種を落とし、根付いて花を咲かせる確率は気が遠くなるほど僅かなものだ。しかも人間が側まで立ち入るとその重さで根が傷つき枯らしてしまうと、資料にある。人間が大事にしないと絶滅の危機にさらされる、か弱い女王様なのだ。
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                  (人間はコマクサの最大の敵)

 コマクサの群生地が見えなくなる所まで横目で見ながら横岳山頂へ向かう。帰りは矢張り歩き難くかったがコマクサの大群生を見れた満足感の中では苦にならなかった。
 最後になるがコマクサの名前の由来は蕾が馬の横顔に似ているから駒草だと言う。上の2枚の画像の中には残念ながら、馬の横顔がスッキリと解るものがないが何となく理解できると思うのですが・・・?

 横岳に戻り昼食と休憩を取る。コマクサを見た興奮も冷めやらぬ中で山頂付近の潅木の中の高山植物を探す。
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                    (エゾツツジ  ツツジ科)
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                   (ハクサンシャクナゲ  ツツジ科)
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                   (ナナカマド  バラ科)
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                 (ミヤマハンショウヅル  キンポウゲ科)
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                    (ミヤマリンドウ  リンドウ科)

 横岳から駒ケ岳8合目のバス停までは、元来た道を引き返す事とした。コマクサを始めとして多くの美しい花が見られた大満足感の中で、帰り道は景色を堪能する事とした。
 先ほど登った男女岳が美しく見える。コマクサを早く見たい気持の中で先ほどは後ろを見ていなかったのだ。
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                 (青空と残雪の中で美しく聳える男女岳)

 左に見えるのが阿弥陀池で池と右の雪渓との間の道が先ほど山頂まで往復した登山道だ。阿弥陀池を通過し田沢湖が見える道を下り、片倉岳展望台に向かう。北の方向の山々が青く幾重にも重なり、薄く雲がたなびく青空、更には麓の緑と相俟って美しい景色だ。
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                   (片倉岳から見る雄大な景色)

 秋田駒ケ岳は1,700mにも満たない山だが北アルプスの3,000m級の山に登らなければ見られない山の花々が見られる。これは緯度的な要因と気候的な要因が重なって花の山を作ったと資料にある。
 梅雨時とは思えない良い天気の中で、この素晴らしいお花の山をウォーキング出来た事を感謝しながら下山した。

 今日のウォーキングは香貫山で歩数は8,376歩、今週の累計歩数は39,437歩/5日。

この記事へのコメント

2007年07月06日 20:50
すばらしいコマクサなど高山植物の数々、名山と呼ぶにふさわしい男女岳などが快晴の元で眺められたのはラッキーでしたね。季節、天候のすべてがベストコンディションだったからでプランがよかったと思います。
片倉岳からの眺めも東北の山らしいおおらかで雄大な風景が何とも言えません。感激です。きっと、デコウォーカさんも山の魅力に取り憑かれてしまったのではないでしょうか?
2007年07月06日 22:26
こんばんは。愈々憧れの「高山植物の女王」さまとの出会いで、その興奮がこちらまで伝わってきます~。
タカネスミレだけでも珍しいですが、コマクサと共存ではなく生存競争中なんですか?か弱い女王さまなんですね。
見事なコマクサの大群生 2回クリックで拡大で見ましたよ。
何時も植物園で1~2株ぐらい見るだけでも感激なんですよ。
この大群の画像には感激です。実際に間近でご覧になったら感動で、凄い凄いの連発でしょうね。此処は砂礫の急斜面で人が立ち寄れない場所なんでしょうか?人間が側まで立ち入るとその重さで根が傷つき枯れると記載ですが、人嫌いで、近寄って欲しくないですね。
これだけの女王さまの大群落を見た後で悪いですが、ミヤマハンショウヅルやミヤマリンドウも、チョットだけ劣って?見えますね。
(青空と残雪の中で美しく聳える男女岳)の画像は良いですね。 残雪の白と空の青、幾何学的な雲、なだらかな緑濃い男女岳。雄大な山の魅力を一杯見せてくれますね。
梅雨時に好天気に恵まれて、たくさんの花との出会いを楽しまれましたね。こちらも珍しい花を充分堪能させて戴きました~。有難うございました。
寅太
2007年07月07日 05:43
やっぱり女王です。存在感が違います。
これほどたくさん見られる所も少ないのではないでしょうか。
でも同じ山でも生えるところが限定され、女王さまも難しい花のようですね。
新潟に転勤していた時は山岳部にも入り、名前も「コマクサ山の会」の名称でよく山に出かけたのを思い出します。
もう1度自生しているコマクサを見たいものです。
2007年07月07日 12:01
コマクサの素晴らしい風景堪能させて頂きました、コマクサは人が近づくと危険なようなところに群生しているのを見た事がありますが、ここでもほかの植物が生育できない砂礫に、素晴らしい群生をしていてバックの青空と山と雪渓で、実際の素晴らしさが頭の中で創造できます。
男女岳の景色が素晴らしいです楽しませていただきました。
2007年07月07日 18:37
hirasan、今晩は。
コマクサなど高山植物の数々、男女岳や乳頭山などが快晴の元で眺められて本当にラッキーでした。山行に時々行きますが今回の様に季節も気候も全て良かった事はなかなか有りません。今回の様なことがあるから又、山に行こうとなりますね。そう言う意味では山に取り憑かれてしまったかも知れません。
2007年07月07日 19:11
一花さん、今晩は。
コマクサは数株では私も見ていましたが、群生している様は今回が初めてでした。火山砂礫が崩れ落ちればコマクサの命がありません。そんな危険きわまりの無い所に健気に生えている様を見たら、凄い凄いの連発で大感動以外有りません。この火山砂礫の斜面には人間は入り込めないと思います。足場が崩れて谷底まで落下の可能性もあると思います。ミヤマハンショウヅルやミヤマリンドウの件は仰る通りです。格が違いました。
4回もお付き合い下さり有難う御座いました。
2007年07月07日 19:15
寅太さん、今晩は。
コマクサは見られるところは限定される様ですね。厳しい環境ですから生えても長生きできないと思います。多分、これから先で私も今回以上の群生は見られないと思います。
2007年07月07日 19:20
OSAMIさん、今晩は。
一花さんへのコメントにも書きましたが、ここのコマクサが群生している所も人間には危険な所だと思います。足場が崩れて谷底まで転落してしまうと思います。矢張り天気が良いと山の眺望は全然違い、美しいですね。
信徳
2007年07月07日 20:20
コマクサの群生は凄いですね!群馬の白根山、小諸、高峰のコマクサなど見た事がありますが、それよりも遥かに凄いです。人が近ずけないのが一番の良いのではないでしょうか。そう考えると人間が一番ダメですね。
2007年07月07日 21:43
コマクサの群生、一面がピンクで素晴しいですね。
Wクリックで見せていただきましたが、これほどのコマクサは他には無いでしょうね。他にも珍しいハクサンシャクナゲ、エゾツツジ、ミヤマリンドウが綺麗な花を咲かせていますね。真っ白なナナカマドの花、ミヤマハンショウズル、素晴しい高山植物の数々ですね。お天気も良く最高のウォーキングでしたね。
2007年07月07日 22:04
信徳さん、今晩は。
やはり、ここのコマクサの群生は他よりも凄いですか?ここのコマクサの生えている場所は人間は危険で入れないと思います。従ってここまで群生したのかも知れません。コマクサにとっての最大の敵は間違いなく人間ですね。
2007年07月07日 22:08
杏さん、今晩は。
信徳さんからの情報でもここ以上のコマクサの群生は無さそうです。コマクサの群生に押されてその他の高山植物は陰が薄いですが、いずれも滅多に見れない、素晴らしい高山植物ですね。今回の山行は最高でした。

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