香貫山の植物  ヤブミョウガ (番外編 ナンテンハギ)         

 香貫山の沢にかかった堰堤の上流側にヤブミョウガが昨年同様、咲き始めた。名前が示す様に藪の中で咲いている。
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                  (ヤブミョウガの花は段状になって咲く)
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        (今年も昨年と同じ藪の中に咲いたヤブミョウガ  昨年7月19日撮影)

<ヤブミョウガの花>
 ヤブミョウガは「ひとつの株に,両性花と雄花を付ける。両性花は雌しべの花柱が雄しべよりも長く、雄花は花柱が雄しべよりも短い。両性花と雄花は開花時期がずれて咲く。」と資料にある。
 推測も入るがもう少し詳細に観察してみよう。まず、1枚目の画像の最上段を詳細に見る。
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                    (最上段の花は雄花?)

 左右に1個づつ花が見えるがどちらにも長い雄しべだけで雌しべは見えない。多分雌しべは短くて見えないのだろう、と言う事でこの花は雄花と思われる。
 この株の他の段にも両性花らしき花は見えないので、別の株の画像を調べる。
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                      (別株の花は両性花?)

 上の画像中の2つの花は共に、白色の花柱が黄色い葯の付いた雄しべよりも長いので両性花と思われる。
 上の画像で薄くピンクがかった玉は蕾で、白い糸状のものは花柱だ。花柱が長いので両性花の蕾と推定する。又、薄く緑がかった玉は既に受粉を終えてもう膨らみ始めた子房で天辺にはまだ花柱を付けたままだ。
 次に1枚目の画像の株の3段目を詳細に見る。
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                    (3段目には若い実と雄花の蕾?)

 緑色の子房はクリクリと育って若い実の様になってきた。その下に有る薄いピンクがかった蕾は花柱が出ていないので雄花の蕾だろうか?
 資料に「ヤブミョウガの花は萼片が3個,花弁が3個あるが形も大きさもほとんど同じである」とあるが、上の画像で若い実の周りに残っているのが萼片だろう。改めて開花中の花を良く見ても萼片が3個,花弁が3個はなかなか判別出来ない。

<ヤブミョウガの実>
 花が咲いている中で若い実に付いては綴った。この若い実が秋には青藍色に熟すと、資料にある。秋に再度観察する事としよう。

        ---2008年9月9日のブログより転載開始---
《番外編》 ヤブミョウガの実
 ヤブミョウガに付いては昨年の7月26日に香貫山の植物で綴っている。その中で秋の熟した実を観察する事になっていた。
 白山神社の本殿横の空き地にヤブミョウガが黒く熟した実を付けていた。
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                         (ヤブミョウガの実)

 香貫山では、これほど見事に実が生っていないので、上の画像を昨年のブログに転載しておく。
        ---2008年9月9日のブログより転載終了---

<ヤブミョウガの葉>
 葉は光沢があり大きくて名前の由来となったミョウガの葉に似ている。しかし、ミョウガはショウガ科で、ヤブミョウガはツユクサ科で全く異なる。
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              (葉はミョウガの葉に似ている)

 それにしてもヤブミョウガの成長はバラバラだ。段毎に成長順序がある訳でもなく、どの段にも蕾もあれば開花した花、更には若い実も混在している。更に、それぞれの段には両性花も雄花も混在している。面白い花だ。

<ヤブミョウガ(藪茗荷)>
  ツユクサ科、ヤブミョウガ属
  名前の由来:藪に生えて、葉の形がミョウガに似ている

<特徴>
  多年草
  7~9月開花  葉は光沢があり大きい
  小さい白の集団花を段状に咲かせる
  丸い実は熟すと青藍色となる
  土質は選ばないが日当たり地は好まない
  花穂を含めて草丈1mまで

《番外編》 ナンテンハギ
先日の高畑山ウォーキングで見た山野草の内、今日はナンテンハギ(南天萩 マメ科、ソラマメ属)を以下に載せる。
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                    (ナンテンハギ)

 名前の由来は、葉が南天、花が萩に似ているため。別名は小葉が2枚付くのでフタバハギ(双葉萩)。
 
 今日は所用でウォーキングは中止。

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この記事へのコメント

2007年07月26日 22:55
こんばんは。ヤブミョウガは、OSAMIさん宅でも群生のものをアップされたましたね。ここの藪中にもしっかりとあったのですね。
葉が茗荷に似ますが、花はよく見ると綺麗で露草似のようでした。
>ひとつの株に,両性花と雄花を付ける。両性花は雌しべの花柱が雄しべよりも長く、雄花は花柱が雄しべよりも短い。両性花と雄花は開花時期がずれて咲く。」
と何時も詳細に観察されて、先ずカメラで画像を撮られ帰宅されて調べられ、またそれを観察されにウォーキング共に出かけられるのですね。
画像で蕊の長いのは雄花で、白色の花柱が黄色い葯の付いた雄しべよりも長いので両性花との説明ですが、画像を見るとそのようですね。
しっかりと観察すると違いがそれぞれにあるものなんですね。
デコさんは、植物観察に対しては相当眼が肥えてらっしゃいますね~。見習いたいものです。
ナンテンハギはあまり見ないようですが、双葉で花も小ぶりですね。マメ科ソラマメ属で草木なんですね。山菜になり、煮る時小豆の匂いがするので、アズキナ(小豆菜)だそうですヨ。

2007年07月27日 09:12
おはようございます。
ヤブミョウガ、名前も花もブログを始めてから知りました。
白い可愛い花が咲きますね。ツユクサ科なのですね、白い花はシベが長く横から見ているとツユクサに似ているような気がします。葉は、本当にミョウガの葉に似ていますね。花が咲いているときに、見たいと思っていますが、探してみたいと思います。
2007年07月27日 17:51
山のヤブミョウガは公園のものなどより元気が良いように見えます、雄しべなども綺麗に写っていて良いですね。
ナンテンハキは初めてですが可愛い花なんですね。
信徳
2007年07月27日 21:02
観察力の鋭さに驚きです。牧野賞ものですね。草花音痴の小生には書いてある記事の半分位しか理解できませんが少しずつ分かって来ています。いつもの事ながら感謝しています。
2007年07月27日 22:01
一花さん、今晩は。
植物の基本の雄しべや雌しべ、花弁に萼等、基本的に有る構成要素は同じですが、植物個々では細かい点で異なりますね。それらを知るのも結構面白いです。楽しみながら調べて綴っています。
植物の食材としての活用方法等は一花さんに一任します。
2007年07月27日 22:05
杏さん、今晩は。
ヤブミョウガのシベが長いのはツユクサに似ているのですね。葉はミョウガに似ています。多分、近所の湿った藪に生えていると思います。探してみて下さい。
2007年07月27日 22:10
OSAMIさん、今晩は。
香貫山のヤブミョウガは元気でした。回りの草々よりも背が高く抜きんでいました。日陰に生えていたのですが丁度上の林の隙間から陽が射している時に撮影出来ました。私もナンテンハギは初めてでした。
2007年07月27日 22:14
信徳さん、今晩は。
一花さんへのコメントにも書きましたが暇人が楽しみながら綴っています。それを見て戴けるだけで感激です。
所で、軽井沢はどうでしたか?

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