香貫山の植物  ヒヨドリジョウゴ (番外編 マツオウジ)     

 香貫山の登山道脇の草叢の上に小さな白い花が塊で咲いている。ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)の花だ。 
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              (乱舞している鳥の様なヒヨドリジョウゴの花)

 ヒヨドリジョウゴは多年生の蔓性植物であるが比較的おとなしい性質で、他の植物を覆い尽くすほどには繁茂しない。他の草の上に水平に枝を伸ばして生育している。
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               (他の草と間を開けて水平に枝を伸ばしている)

 この枝を良く見ると、一番先端には蕾の塊があり、次の5枚目辺りの葉の付け根に花の塊があり、また次の5枚目辺りの葉の付け根に実の塊が付いている。それぞれの塊を仔細に観察する。

<ヒヨドリジョウゴの蕾>
 蕾の塊を良く見ると全て大きさが異なる。蕾は一斉に生れたのではなく、順番に生れた様だ。隣の花の塊を見ると、開き始めから萎みかけている花もあり、花の開花も生れた順番の様だ。(花の塊の詳細は1、4,5枚目の画像も参照して下さい。)
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               (蕾の段階から成長の順番が決まっている)

<ヒヨドリジョウゴの花>
 花冠は5裂し、裂片は次第に反り返る。花筒の入り口には緑色の斑紋がある。雄しべは花柱を取り巻き、合わさった葯が良く見える。
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                  (花弁を全開した後は後ろに反り返る)          

<ヒヨドリジョウゴの実>
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                     (もう緑色に結実している)

 果実は緑色から朱紅色に熟し、小さなほうずきのイメージがある、と資料にある。秋までこの草が残っているかどうか心配だ。下草刈りが始まると、ここら辺りの草は綺麗に刈り取られてしまうのだ。

        ---2007年11月28日のブログより転載開始---
 香貫山の登山道脇の草叢の上に11月8日に綴ったマルバノホロシの様な綺麗な赤い実が稔っている。ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)の実だ。
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                  (ヒヨドリジョウゴの実)

 夏、ここに咲いていたヒヨドリジョウゴの花を撮影し7月17日のブログに綴った。その中でも記述したが緑の実が生り始めた所で草刈作業でここの株は刈り取られてしまった。赤い実を楽しみにしていたのだが残念ながら不可能となってしまった。
 しかし、ここのヒヨドリジョウゴは強かに再び生育し始め3花序の花を咲かせ緑の実を稔らせ始めていた。しかし、晩秋を向かえ赤く熟すのはダメかと思っていたが、ここにきて赤く熟したのだ。
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                 (2回目の成長で株は小さい)
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               (毛深い葉は間違いなくヒヨドリジョウゴ)

 まだ緑色の実も残っている。
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                 (最後の緑の実が赤く変色し始めている)

 ヒヨドリジョウゴの実は緑色から赤色にどの様に変化するのか気になっていた。フユサンゴの様に、緑色から黄色になりそれから赤色に変色するのかと思っていたが、どうやら黄色の状態はなく直ぐに赤色に変化する様だ。
        ---2007年11月28日のブログより転載終了---

        ---2008年11月27日のブログより転載開始---
《番外編》 ヒヨドリジョウゴの赤い実
 ヒヨドリジョウゴに付いては昨年の7月17日に綴っている。この時の株は草刈り後に再び伸びて来た為に小さな株であった。
 今年は登山道から約5m離れた谷斜面の桜の大木に絡み付いたヒヨドリジョウゴを見つけて観察して来た。ここにきて全ての実が赤くなってきた。しかも緑色の葉もほぼ落ちてしまったので、おびただしい数の赤い実が綺麗さを通り越して少し気持悪さを感じる。
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                     (ヒヨドリジョウゴの赤い実)
        ---2008年11月27日のブログより転載終了---

 この実は神経毒であるソラニンを含んでいるとのことで、たくさん食べると中毒する可能性がある。ヒヨドリジョウゴとは、ヒヨドリが遊び戯れるという意味だとの事であるが、有毒であるとすればヒヨドリが群れてついばむとは考えにくい。人がほうずきで遊ぶように、ヒヨドリも幾つかの果実をついばんで遊ぶのであろうか。少しならば、中毒するほどではない?と資料に有るが、君子、危うきに近づかずで見るだけにしよう。

<ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)>
  ナス科、ナス属
  名前の由来:和名は,ヒヨドリがこの赤い実と遊び戯れる

<特徴>
  多年草
  8~9月咲  林の縁や山地の道端に生える
  花径は1cm大程度  ナスの花を小さくした形で花弁が反り返る
  実は液果で赤く熟す 径8mm 
  有毒植物
  葉先が3っに割れる  茎や葉に毛がある
  
《番外編》 マツオウジ
 香貫山の林下に巨大なキノコが現れた。マツオウジ(松旺子)だ。
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                    (切り株に生えたマツオウジ)

 この日は尾根道を歩いていたが3箇所で見つけた。上の画像のマツオウジは木の切り株に生えていて傘径は約10cmあった。一番大きいものは別の所の木の横に生えていたが傘径は約20cm、高さも20cmはある巨大なキノコであった。
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                (傘径、高さ共に約20cmの巨大なマツオウジ)

 食用だが人によっては軽い中毒症状を起こすこともあると資料にある。食べないで見るだけとしておこう。

<マツオウジ(松旺子)>
  ヒラタケ科、マツオウジ属

<特徴>
  傘径5~15cm、時に25cm以上となる
  初夏~秋、針葉樹の切り株、用材、または立ち木に発生
  食用、ただし時に軽い中毒をする事がある
  肉質はかたく締まり、歯ごたえがあり、わずかに松の匂いがする
  人によっては嘔吐などの軽い中毒症状を起こす事もあるので注意を要す
  春に1回目が発生し、次に7月に2回目が発生し、10月ころに最後のものが発生する

 今日のウォーキングは香貫山で歩数は7.943歩、今週の累計歩数は17,531歩/2日。 

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この記事へのコメント

信徳
2007年07月17日 20:24
花弁が全開したあと、後ろに反り返ってまるで白いヒヨドリが群れ遊んでいるようです。良い名前を貰ったものですね。
2007年07月17日 20:48
ヒヨドリジョウゴが綺麗に咲いていますね、この植物は昨年知るようになってから公園の自然林の藪のようなところでも見かけるようになりました、今年は未だ行っていませんがたぶん花が咲いているだろうと思います。
花も拡大で見るとなかなか可愛い花で反り返るところなど面白いですね。
2007年07月17日 22:38
こんばんば。ナス科の花で、ワルナスビ、ヤマホロシ、イヌホオズキなどとよく似てますね。でもこれも同じかと思って良く見なかったのですが、アップで見ると、花筒の入り口には緑色の斑紋、雄しべは花柱を取り巻き合わさった葯との表現ですが、とても綺麗な花ですね~。4枚目の画像なんかナス科の花に見えませんね~。
花弁を全開した後は後ろに反り返る姿がユニークで面白いですね。何故でしょうね?何処かに飛んでいく姿みたいです。
雨で怪しいキノコ続出ですね。うちも鉢から去年この時期、何か出ていましたよ。
2007年07月18日 14:33
ヒヨドリジョウゴの花、ナス科だそうですね。
色は違いますが、ナスの花に似ていますね。ヒヨドリジョウゴの花が全開後は、花びらが後ろに反って小さな白い花は、鳥が飛んでいるように見えて可愛いです。ヒヨドリジョウゴの小さな実が付いていますが、早いですね、秋には真っ赤に熟した実が見られますね。
2007年07月18日 19:05
信徳さん、今晩は。
名前の由来はヒヨドリがこの赤い実と遊び戯れる、と有りますが花が咲いている所がヒヨドリが飛んでいる様に見えるから、と変更して貰いましょうか(笑)?
2007年07月18日 19:14
OSAMIさん、今晩は。
是非、ヒヨドリジョウゴを探してみて下さい。可愛い花です。昨年は赤い実を見ていないので今年は見たいと思っていますがどうなりますか?
2007年07月18日 19:27
一花さん、今晩は。
ナス科の花はどれも似ていますが、このヒヨドリジョウゴは花筒の入り口に緑色の斑紋をつけて、なかなか良いセンスをしていますよね。飛んでいる姿も格好良く、意外とこの花は身だしなみや身のこなしに拘りを持っているかも知れません。このキノコは薄気味が悪くて手が出ませんでした。
2007年07月18日 19:33
杏さん、今晩は。
ナス科の花はどれも似ていますね。その中でもヒヨドリジョウゴは緑色の斑紋をつけて、なかなか良いセンスを持っていると思います。赤い実を見たいのですが、赤く熟す前に草そのものが無くなるのでは、と心配しています。下草刈りが始まりましたので。

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