香貫山の植物  ユズリハ (番外編 マルバウツギ)    

 香貫山の尾根を歩いていて、ふと顔を上げたら目の前の木に付いている赤褐色した物が目に飛び込んできた。一瞬、化け物かと思った。
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                   (化け物か?)

 木全体を見ると葉の柄が赤いのでユズリハ(譲葉)らしい。化け物は何かな?と思って帰宅して調べると、樹木は矢張りユズリハの木だった。ユズリハは雌雄異株で、この化け物を付けた株は雄株の方で化け物の正体は雄花の蕾であった。
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              (化け物はユズリハ雄株の蕾だった)

 この木は、春の新葉を見とどけて古い葉が散るので譲り葉と呼ばれる。新葉が出始めると古い葉の付け根に花をさかせるのだ。丁度今が株の上に新葉を出し、その下の古い葉の付け根に蕾を付ける時期だったのだ。  
 1週間後に訪れると、多くの蕾は既に開花していた。
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           (右側に見える赤褐色の蕾を残して他は開花している)

 雄花は開花すると葯が見えて黒くなる。
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             (ユズリハの雄花は葯で黒くなる)

 一方の雌株は雄株を発見した数日後に見つかった。こちらも新葉が伸び始めていて、その下の古い葉の付け根に何やら若芽らしき物が付いている。
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             (ユズリハの雌株も新葉が出始めている)

 近づいて良く見ると、資料で見た雌花だ。雌花は面白い形をしている、資料の表現を借りると「2つに分かれた柱頭を持つ子房があり、その根元には緑色のフリルがある。これは雄しべの退化したものだそうで、仮雄蕊とのこと。」 
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             (ユズリハ雌花の拡大)

 左端から3番目の下向きの花で「2つに分かれた柱頭を持つ子房がある」が、また右端から3番目の下向きの花で「その根元には緑色のフリルがある」が確認出来る。
 ユズリハは、新しい葉がでそろった後で古い葉が落ちるという意味で、ちゃんと引継を済ませてからの落葉する様が縁起物とされているらしい。昔は正月の飾りものにされていた、と資料に有る。確かに赤い花柄の葉を正月には見た事があるが、何処で、何に使われていたかまでは記憶に無い。

           ---2007年5月12日のブログより転載開始--- 
《番外編》 ユズリハ
 ユズリハに付いては5月2日に綴った。
その中で、この木は春の新葉を見とどけて古い葉が散るので譲り葉と呼ばれる、と記した。今日、そのユズリハを確認したら天辺の一部の古い葉を残してほぼ新しい葉に入れ替わっていた。みずみずしい緑色した葉に覆われていた。
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           (今年の新葉に覆われたユズリハの木)
           ---2007年5月12日のブログより転載終了---

           ---2007年10月4日のブログより転載開始---
《番外編》 ユズリハの実
 ユズリハに付いては5月2日に綴った。今日はその実に付いて綴る。
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                  (ユズリハの実)

 ユズリハの実は垂れ下がり,多数の核果をつけると資料にあるが、残念ながら資料で見る様に沢山の核果が付いていない。他のユズリハを探して見たが、ほぼ同様であった。秋には熟して黒くなるとあるので継続して観察する。
           ---2007年10月4日のブログより転載終了---
           ---2007年11月7日のブログより転載開始---
《番外編》 ユズリハの実
 ユズリハの緑の実に付いては10月4日の番外編で綴り、それを5月2日のユズリハのブログに記載した。ここに来て、実も熟したので以下に載せる。
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                     (熟したユズリハの実)
           ---2007年11月7日のブログより転載終了---

<ユズリハ(譲葉)>
  ユズリハ科、ユズリハ属
  名前の由来:春の新葉を見とどけて古い葉が散るので譲り葉と呼ばれる

<特徴>
  4~5月古い葉の付け根に茶色の小花を咲かせる  
  円形の実は秋には藍色に熟す
  目出度い植物として正月の鏡餅の飾りに使われる
  雄雌異株
  葉の茎が赤い特徴がある  葉の表面は光沢がある
  日当たりの良い暖かい山に生える
  常緑の中木で樹高10mになる  有毒植物なので注意

《番外編》 マルバウツギ(丸葉空木)の開花  
 今年も香貫山の登山道にマルバウツギの花が咲き始めた。麓の登山道入口からほぼ頂上付近まで白い花が続いている。昨年は5月10日に綴っている。(http://dekowalker.at.webry.info/200605/article_11.html
 花径は1cm程度で小さいが白色の端正な花だ。しかも一塊になって咲くのでとても綺麗だ。
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             (中央に橙色の輪を付けた5花弁の端正な花)

 葉は対生の丸い葉で葉には細かい星状毛が密生しているので触るとざらざらする。又、葉柄はほぼ無く、特に花序の下の葉は茎を抱く。
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            (葉は対生で、葉柄が無く茎を抱く)

 枝は細く垂れやすい為、登山道斜面を白のカーテンで覆っている様だ。
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             (白色の花で斜面を覆っている)

 「卯の花の匂う垣根に ホトトギス早も来鳴きて 忍び音漏らす 夏は来ぬ」と、文部省唱歌にも歌われている卯の花はユキノシタ科ウツギ属の花を指し、ウツギ、ヒメウツギ、マルバウツギの三種類があって、この内、マルバウツギの花期が最も早く、5月の中頃から咲き始め、最も遅いウツギは5月の終わり頃から6月に入ってからである。と資料にある。
 今年は既に先月の後半からマルバウツギは咲き始めていたので、文部省唱歌によれば、今年の香貫山の夏入りは例年より大分早いことになる。
 
<マルバウツギ(丸葉空木)>
  ユキノシタ科、ウツギ属

<特徴>
  5~6月に白色の花を房状に咲かせる
  中央は少し黄味がかる  花径1cm程度
  日当たりの良い山地に生える
  落葉低木で樹高3m以下
  葉は対生の丸い葉で葉には細かい星状毛が密生しているので触るとざらざらする
  葉柄はほぼ無く、特に花序の下の葉は茎を抱く
  株立し枝は細く垂れやすい

 番外編のマルバウツギは昨年の5月15日のブログに追記しておく。

 今日のウォーキングは香貫山で歩数は10,710歩、今週の累計歩数は18,434歩/3日。

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この記事へのコメント

2007年05月02日 23:14
こんばんは。ユズリハは田舎の門柱の側に門松として松等と一緒に枝が入っていたり、また門飾りとして注連縄の真ん中に柚子とユズリハ、ウラジロ、炭などを一括りにして真ん中に飾ってありましたよ。
小さい頃、お正月飾りに欠かせないものと思って見ていましたが、ユズリハにも花が咲いていたのですね。雌雄異株で雄花の方が化け物のように芽だっていますが、雌花はこじんまりとフリル付きなんですね。
五月雨を卯の花腐しとも言いますが、卯の花のウツギの季節になりましたね。「卯の花の匂う垣根にホトトギス早も来鳴きて忍び音漏らす」は佐々木信綱の「夏は来ぬ」の短歌になっていますよね。

マルバウツギは端正な可愛い花ですね。ヒメウツギを鉢で育てていましたが、もう終わってしまいました。今バイカウツギが蕾を持っています。花は匂いが良いのですよ。これは如何だったでしょうか?
此処の香貫山は植物の宝庫で、何でも揃っているのですね~。
2007年05月02日 23:17
ユズリハの雌雄の花珍しいですね、今まであまり注目したことが無かったですから、勉強させて頂いたことで今度は良く見てみようと思います。
マルバウツギの花はウツギと違い整っていて綺麗ですね。
plysima
2007年05月03日 02:02
こんばんは。マルバウツギ、きれいですね。ウツギとヒメウツギは知っていましたが、マルバウツギは知りませんでした。写真で見させていただくと、花は小さそうですが、木の方は割と大きく茂るのでしょうか?白い玉のような蕾はヒメウツギにそっくりですね。今度、実物を探してみます♪
寅太
2007年05月03日 12:36
この時期になると私の朝の日課にユズリハの落ちた葉の清掃があります。
落ちた葉は大きく青々としているので、自宅の前の道路に落ちたままにはできません。
「世代交代」と思いながらも、今朝も10枚ほど拾いました。
2007年05月03日 18:29
ユズリハの雄花、雌花、珍しいですね、初めてです。
以前にユズリハの葉柄が赤く綺麗でしたので、近くまで行って見たことがあります。葉が全体に下がっていたので遠くから葉柄が赤い花のように見えました。
登山道の斜面のマルバウツギ、緑の中に白い花がとても綺麗ですね。先日、ヒメウツギの花を見ましたが、白い清楚な花が綺麗でした。香りも、ほのかに甘い香りがしました。
デコウォーカ
2007年05月03日 19:41
一花さん、今晩は。
お蔭様で、お正月のお飾りでユズリハの使われ方を少し思い出しました。私もユズリハの花を初めて見ました。あまり綺麗な花とは言えませんが。マルバウツギには匂いは無いようです。卯の花のその他の品種、ヒメウツギとウツギが香貫山に有るか、捜していますが今の所、見つかっていません。香が良い花があると嬉しいですね。
デコウォーカ
2007年05月03日 21:30
OSAMIさん、今晩は。
ユズリハの花を今回初めて見ました。雌雄の花の違いもさる事ながら、雌雄の花が別の木でほぼ同時に開花するのも不思議です。
香貫山でウツギの木も有るのではないかと捜しているのですが今の所見つかっていません。花は似ている様ですね。
デコウォーカ
2007年05月03日 21:36
plysimaさん、今晩は。
香貫山で見るマルバウツギは大きな木はありません。大きくても5m位(?)でしょうか。登山道に垂れ下がって咲いています。私は逆にウツギとヒメウツギを見ていません。今、捜している最中です。
デコウォーカ
2007年05月03日 21:40
寅太さん、今晩は。
ユズリハは青いままで葉を落とすのですか?元気な内に後輩に後を譲っているのですね。我々人間も見習わなければいけませんね。
デコウォーカ
2007年05月03日 21:46
杏さん、今晩は。
樹木の雌雄の花は樹木毎に色々有って面白いですね。草花にも色々有るのと同じ事でしょうが、樹木の方が面白い様に感じています。私もユズリハの花柄が赤い事は知っていましたが花までは知りませんでした。まして雌雄異株だったことも知りませんでした。ヒメウツギも捜していますが今の所、見つかりません。

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