香貫山の植物  コウゾ     

 香貫山の登山道脇の潅木の中に黒いボール状のものを付けた枝が見えた。その枝を上に追って見て行くと赤い毛玉が見えた。帰宅して調べたらコウゾ(楮)の花だった。

<コウゾの花>
画像
                (コウゾの花)

 コウゾは雌雄異株か雌雄同株と資料に有るが、今回見つけたコウゾの木は雌雄同株だ。新芽の出ている枝の先端部の赤い糸状のボールが雌花序で、白い斑点が出ている黒色のボールが雄花序だ。
 
 雌花序は球形で枝の上部の葉腋につき,長い糸状の花柱が周りに伸びている。(上の写真の赤い毛玉のようなもの。)
 別の場所の成長過程が異なる雌花序を並べて、雌花序の成長過程を推測しよう。
画像

画像

画像
         (新芽の成長に合わせて葉腋に雌花序を増して行く)

 新芽は資料に有る通り、赤みを帯びている。

 雄花序は雌花序が付いている枝の基部に腋生している(一番上の写真で柄でぶら下がっている)。これも別の場所の成長過程が異なる雄花序を並べて成長過程を推測する。
画像
画像
   (上の画像のゴマ粒一つが、下の画像では十字形に開花している)
   (下の画像の十字形の見える場所:左右の真中で、上下方向は下方部)

 雄花序は枝の途中にも付いている。これも別の場所の成長過程が異なる雄花序を並べてみると上の画像の雄花序と全く同じだ。
画像
画像
   (上の画像のゴマ粒一つが、下の画像では十字形に開花している)
   (下の画像の十字形の見える場所:左右方向は左側で、上下は真中)

 木全体を見ると圧倒的に雄花序が多い。枝を揺すったら黄色い粉がパッと飛んだ。果たしてこれが上手く雌花序に届くかどうか?多少、心配になった。
画像
          (雌花序は枝の先端部に赤く見えるだけで少ない)
画像
          (枝先を除けば全て雄花序だけが付いている)

 雄花の数は雌花に比べて圧倒的に多く、沢山の花粉を飛ばすことで受粉を成功させる戦略なのだろう。

           ーーー2007年4月26日のブログより転載開始ーーー

《番外編》 コウゾ

 今日、サンショウの雌株を探していたら、昨日綴ったコウゾの木を別の所で見つけた。赤い毛玉を一杯付けている。
画像
            (雌花を沢山付けたコウゾの木)

 雄花を一生懸命捜したが見つからない。
画像
   (2回クリックで拡大して雄花を捜して下さい  バックは沼津市街地)

 コウゾは雌雄異株か雌雄同株と昨日綴ったが、どうやらこの木は雌雄異株の雌株の様だ。

 更に別の場所で、雌雄同株のコウゾの木を見つけた。この画像の方が昨日の画像より分かり易いので以下に載せる。昨日の木は雄花が多かったが、この木は雄花よりも雌花の方が多い。(バックが明るいのでシルエット状になってしまった。)
画像
画像
          (雌雄同株のコウゾの木  バックは沼津市街地)

           ーーー2007年4月26日のブログより転載終了ーーー

<コウゾの実>
           ーーー2007年6月26日のブログより転載開始ーーー
《番外編》 コウゾの実
 コウゾに付いては4月25日に綴った。その後継続観察してきたが、最近になって実が赤くなってきた。
画像
                  (真っ赤に熟れたコウゾの実)

 その奥を見るとこれ以外にも赤く熟れた実が有るが未だ青い実もある。赤く熟れた実が球状でなく細ったものがあるのは鳥か虫にでも食べられたのだろうか?
画像
                   (コウゾの実の熟れ状況)
           ーーー2007年6月26日のブログより転載終了ーーー

 コウゾは樹皮が非常に強いので,ミツマタと同様に和紙の原料になる。

<コウゾ(楮)>
  クワ科、コウゾ属

<特徴>
  落葉低木
  4月に1cm未満の毛が出たような雌花を咲かせる
  雄花は垂れ下がる円形の白い集団花
  雌雄異株か同株
  実は5月ごろ緋赤に熟す
  幹は赤褐色で新芽も赤味が強い

 今日も朝は雨だった。昼前後に雨があがったので香貫山へ行ってきたが、途中からシトシト雨が降ってきたので早々に引き上げてきた。今日の歩数は7,903歩、今週の累計歩数は17,782歩/3日。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

2007年04月25日 17:40
コウゾは珍しい花を付けていますね、雌雄同株の木も雄花が根元にあり新芽が伸びながら雌花を次々に咲かせるというのは何ともユニークな花の咲き方だと思います、面白いものを見させて戴きました。
2007年04月25日 22:33
こんばんは。1枚目の画像のコウゾの花を見て、何だろうな~とピンとこなかったのですよ。変った花が咲き、雌雄同株だ~と思って一番下にいって、ミツマタ同様、和紙の原料になるんだった~と納得でした。
クワ科で、こんな花が咲いていたのですね。初めてです~。本で見ると、クワの雌花はこれの白なんですね。そして夏には赤い丸い苺のような実が出来、美味しそうですね。
コウゾって、繊維の中で最も長く、強靭で絡み合うので強い紙が出来るのですね。
新芽の成長に合わせて雌花が出来、また雄花も次々と出来て、植物の界も子孫繁栄の為にあるようなものですね~。それが自然体なんでしょうね。
plysima
2007年04月25日 23:41
こんばんは。実の写真をみて、クワの実に似ている、と思って見ていましたが、クワ科ということなので当たり前ですね(笑) クワの実は緑→赤→黒に変化しますが、このコウゾは赤色に熟すようですね、食べられるのですか?
2007年04月26日 00:20
コウゾという名前を知っていましたが、雌雄同株でこのような花だったとは・・・。香貫山の植物がこれ程の種類があることにあらためて驚きます。撮られる方も撮る方も大変なことかも知れませんよ。
信徳
2007年04月26日 06:05
 ランブータンの子供のようなものがありその下に美味しそうではない色の桑イチゴがついていて面白い木ですね。コウゾ、ミツマタと言えば直ぐに和紙を思い出しますが画像を見るだけでは和紙は思い浮かびません。
2007年04月26日 19:00
コウゾの花、驚きました。雌花は、赤い花はネムの木の花みたいですね。雄花は桑の実のようで、花が開花すると白く十字形になるのですね。コウゾの名前は知っていましたが、花には驚きです。コウゾ、ミツマタ、和紙の原料になるのですが、コウゾの花、珍しい花を拝見しました。
デコウォーカ
2007年04月26日 19:54
OSAMIさん、今晩は。
実は、今日コウゾの雌雄異株の雌株を見つけて今日のブログに載せました。一緒に住んで相手の成長を待っていたり、別居して待っていたり面白い木ですね。
デコウォーカ
2007年04月26日 20:02
一花さん、今晩は。
OSAMIさんへのコメントに書きましたが雌雄異株の木も見つけました。本当に面白い木を見つけましたと思います。最初は黒色のボールも赤い毛玉も花とは思えませんでした。これから先、赤い実を見るのも楽しみになりました。植物の界も子孫繁栄の為に色々の仕掛けや仕組みが有って実に面白いですね。
デコウォーカ
2007年04月26日 20:09
plysimaさん、今晩は。
私はクワの葉は見ていますが、花や実は見た事が有りません。資料を見ると似ていますね。また資料には、実は5月ごろ緋赤に熟すが毛があり食べにくい、と有ります。写真を見る限りでは美味しそうですね。
デコウォーカ
2007年04月26日 20:15
hirasan、今晩は。
私も和紙の原料として、コウゾとミツマタは知っていました。ミツマタは春先の庭木として有名なので花も知っていましたが、コウゾは今回が初めてでした。今日のブログにもコウゾの画像を追加しましたが実に面白い木ですね。香貫山には色々の植物が有って時間を掛けて捜せば、もっともっと面白い植物が有りそうです。
デコウォーカ
2007年04月26日 20:22
信徳さん、今晩は。
私はランブータンを知らなかったのでネットで調べたら、東南アジアで最も一般的な果物で、写真を見るとコウゾの雌花に似ていました。知識として和紙の原料は、コウゾ、ミツマタと教えられましたね。確かに、この花からは和紙のイメージは出てきませんね。
デコウォーカ
2007年04月26日 20:28
杏さん、今晩は。
コウゾの雌花は赤い毛が合歓木にも似ていますね。雄花は桑の実の様ですね(私は見た事が無いので写真を見るとですが)。今日のブログに追加の画像を載せましたが、本当に面白い木ですね。

この記事へのトラックバック