香貫山の植物  イヌビワ    

香貫山の草花(その64)

 今日は花らしからぬ、実の様な花を綴る。香貫山展望台に登る階段の側壁の上に植えられた木に突然、小さな緑色の実が現れた。花が咲いたのを見落としたかな?しかし、大きな木でもないし目の直ぐ前に咲けば見落とすとは考えられないなぁ~。と、とりあえず写真を撮ったのが6月29日だった。
画像
   (6月29日  一部赤味を帯びてはいるが緑色の実が、一枝に5~6個付いている)

 その後、この件は忘れていたが8月に入り花の名前を調べる為に資料を見ていたら、この実の写真を見て思い出した。資料を読むと、イチジク(無花果)と同じで、花が見えないのに果実が生え、実だと思っているのは本当は花である、とある。実に見えるのは花蓑(かのう:花をつける袋状のもの)で、その中に沢山の花が咲く。
 イヌビワは雌雄異株で、雄株の花蓑には雄花と雌花が咲く(普通の雄雌異株の場合は雄株には雄花しか付かない)。雌株には雌花が咲く。受粉は誰が媒介するのか?
 イヌビワには運命共同体のイヌビワコバチがいて、このメスが受粉の媒介をする。イヌビワコバチのメスは雄株の花蓑の中で育ち、雄株の花蓑を出る時に雄花の花粉を身に付ける。そして雌株の花蓑に入り込み、雌株の花蓑中の雌花に受粉させる。イヌビワコバチの行動に付いてここで書くと大変なので省略する。興味あるひとは下記のURLを見て下さい。自然の仕組みには随分、面白いものが有るんだと、感心しました。
http://www.geocities.jp/sakky_jp/inubiwa/inubiwa1.html

 早速、香貫山へ行き写真を撮った。6月29日に比べたら大分数は減っているが実が赤く熟している様だ。
画像
           (8月17日  赤い実が一枝に0~1個付いている)

 次の写真は木の上部を拡大して撮った。写真の上の中央にある実には汁液が付いている。熟すと甘い液が出ると、資料にある。多分この汁液がそれではないかと思う。
画像
        (8月17日  上の写真の拡大、赤い実に甘い汁液が付いている?)
     <拡大して見て下さい。>

 ここからが私の推測になるが、6月29日には一部赤い実があったので、この日以降、順次実が赤く熟し、それを鳥達が食べて来た。その為8月17日には数が減ったと思う。
 昨日の8月27日に再度写真を撮ったら、殆ど実は無くなっていた。2,3個が黒くなって残っていたが乾いていて美味しくなさそうであった。10日間で全部が熟し、そして食べられてしまったのだろう。

 それでは雄株はどうなっているか?資料によると雄株は一年中花蓑を付けていて、冬落葉した木に花蓑が残っていたらそれは雄株とある。又、夏が一番少ないともある。香貫山の他の場所で実の付いている木を探すと、緑色の実を付けた木がある。6月29日にも赤くなっていない木を撮ってあった。多分、雄株と思う。
画像
              (6月29日   雄株は緑色の実が付いている)
画像
          (8月17日   雄株は緑色の実のまま  上とは別の雄株です)

 ついでだが、無花果も受粉の媒介者がいるのか?
無花果には色々の種類があって、現在栽培されているのは、受粉させなくても花蓑が発達する栽培品種で雌株だけが育てられているとある。間違って、変なコバチは入っていないだろうと思うが・・・。

<イヌビワ(犬枇杷)>
  クワ科、イチジク属
<特徴>
  落葉低木、樹高3Mまで
  花というより実の形で梅雨以降に結実
  雄雌異株
  夏から秋にかけて雌の木の黒く熟した実は甘くおいしい
  実の大きさは2~3cm大
  雄の木の実はまずく食べられない
  名前はいぬびわだが犬無花果か?

 今日のウォーキングは香貫山往復。本日の歩数は 8、876歩。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

2006年08月28日 21:08
私も6月28日の公園等3で皇居東御苑の実の付いているホソバイヌビワを取上げましたが、その時も実なのか花なのかなどと書いた事を思い出します、今回でいろいろと解りましたがそれにしても複雑な受粉をする植物ですね、皇居東御苑ではその当時一部赤くなっていましたから今は何も無くなっているのかなと思ったりしています。
2006年08月28日 22:58
こんばんは。植物にも、複雑な受粉があるのですね。しかもお抱え蜂様までいらっしゃるのですね。
>イヌビワは雌雄異株で、雄株の花蓑には雄花と雌花が咲く(普通の雄雌異株の場合は雄株には雄花しか付かない)。雌株には雌花が咲く。受粉は誰が媒介するのか? イヌビワには運命共同体のイヌビワコバチがいて、このメスが受粉の媒介をする。下記のURLも見せて頂きました。
しっかり正座して、頭を整理して読ませて頂きました。
この実は、昔田舎で見た事があるようですが、でも大きさが2センチぐらいで、中をほじってホウズキみたいにして遊んだ記憶があるのですが、違うかも知れませんし、実の大きさはどれ位でしょうね。1番目の上の画像は86KBでしたが、3枚目は349KBと、とても大きく、汁まではっきりと見えましたね。(私も画像枚数を多く使うので、この頃使用容量が増えてきています・・。)
そうそう、観葉植物のベンジャミンも室内で21年育てていますが、花がと思ったら、このような実のような花の無花果様の花が去年咲きました。今年は咲いていません。
デコウォーカ
2006年08月29日 10:11
OSAMIさん、こんにちは。
OSAMIさんの6月28日のブログを改めて見させてもらい、思い出しました。OSAMIさんのイヌビワの生っている写真を見て、次の6月29日に私が香貫山で同じ様な写真を撮ったと思います(若干、記憶が定かではありませんが、間違いないと思います)。最初にイヌビワの実を見た時は、小さくて緑色だけだったと記憶していますので、赤い実が写真に写っているのはおかしいなと、昨日思っていたのも解決しました。どうも有難うございました。
デコウォーカ
2006年08月29日 10:27
一花さん、こんにちは。
お抱え蜂様の行動様式は理解できましたか?実は私もあのURLを読んだ時は途中から座り直して頭を整理して読みました。途中で頭がコンガラガッてしまったのです。
赤い実の大きさは2cm程と思います。手に取っては見ていないので、今の頭の中での推測値です。子供の時には食べてみませんでしたか?資料にはなかなか美味しいと書いてあるのも有りました。
ベンジャミンも同類なんですね。
ganzy
2006年08月29日 14:01
コンニチハ。
イヌビワは、不思議なことに、私が子どもの頃から「イヌビワ」と呼んでいました。普通、多くは、方言名があるものなのですが。
この木は、当地香東川の両岸の林の中などに多く見られていました。
子どもの時に、他のいろんな樹木の実などと同様に食べた記憶があります。どちらかというと、それらの中では、やや美味に属するもののようでした。
あの実を目にすると、一目でそれと分かります。
デコウォーカ
2006年08月29日 18:06
ganzyさん、今晩は。
子供の時に食べた経験がお有りですか。それならば一目見ればそれと解りますね。私は無花果はあるのですが、イヌビワは食した事も、見た事も有りませんでした。ganzyさんのレベルになるまでに数ヶ月かかりました。否、未だ食していないのでganzyさんのレベルには到達していませんね。

この記事へのトラックバック